巨人Intelに挑め! - 自作PCユーザーを歓喜させたK6シリーズ (5) [番外編]海外出張の思い出 - 2回目の出張は、なんとビバリーヒルズ
しかしこれは大変重要な件なんだ。このリストにある日本から来たビジネスマンがこのホテルに滞在している。君は、ホテルの人に頼んで君が運んできた5種類のAMDの日本語製品パンフレットをこの私のメッセージを添えてそれぞれの人たちの部屋に届けてもらってくれ。それで、今日の君のミッションは終わりだ。あのリムジンは今日いっぱい借りているから君のものだ。ビバリーヒルズを楽しんでくれ"と言ってウィンクした。"AMD、Jerry Sandersより"というメッセージとともに渡された顧客リストには、日本の大手電機メーカーの社長クラスの名前がずらりと並んでいた。
Jerryと話しながら階段を上がって2階にいくと、突き当りに大会議室があって中の様子が少しだけ見えた。
長いテーブルの片側にUS半導体会社のCEO達とSIAの幹部が座り、向かい側には日本人のいかにも社長らしいビジネスマンがずらりと並んでいた。皆緊張した面持ちである。何か重要な会議が始まるらしい。重厚な扉が閉められる瞬間、そのテーブルの奥の真ん中の席に、両者を引き合わせるような仕草をした白髪の日本人紳士がニコニコして立ち何か喋っていた。どこかで見た顔だなと思っていたら、扉が閉まってしまった。