2015年10月6日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (31) カレー沢薫が偏愛する、ある猫の物語
今回は「スフィンクス(猫の種類)の魅力、スフィンクス以外で惹きつけられる猫の種類と魅力について」である。
猫はすべからく可愛く、尊いものである。もし猫という存在がなかったら、今頃世界は第2兆次大戦ぐらいに突入しているし、窓の外ではジープに乗った悪漢が跋扈し、私の髪形もとっくにモヒカンになっていることだろう。そんなゴッドオブゴッドフィーチャリングゴッドな猫であるが、天使にもラファエルとかミカエルとかがいるように、猫にも種類がある。
これはさまざまな種類で猫好きを楽しませてくれている、というわけではない。むしろ、あらゆる手段で我々を葬りさろうとしていると言っていい。トラ猫の可愛さに耐えたところで、後ろから三毛猫に出てこられた日には、我々に出来ることは断末魔をあげることだけだ。手裏剣を全部よけたのに、後ろからトラックが突っ込んで来たようなものである。
このことから、神は明らかに猫を動物というよりは兵器として創造しており、猫の種類というのは白猫なら「ミサイル」、黒猫なら「ダイナマイト」のようなカテゴリでわけられるべきものなのだ。
そんな世界を揺るがす最終兵器、いやむしろ彼らこそが世界…宇宙…コスモ…、とにかく尊すぎる存在である猫を選り好みするなんて、「嵐の中で結婚するなら誰か」