2015年10月6日 12:00
兼業まんがクリエイター・カレー沢薫の日常と退廃 (31) カレー沢薫が偏愛する、ある猫の物語
を一人で真剣に考えるぐらいの愚行であり、先ほどから、タイプの猫について語ろうとする自分と、猫は全部可愛いと主張する自分が殴りあいのケンカをしており、もうすぐ両方息を引き取るところである。しかし他ならぬ読者からそういう質問が来たなら答えざるを得ないだろう、仕事なら仕方ない、猫ならわかってくれる、猫とはそういう奴だ。
○カレー沢氏が愛する"レア猫"「スフィンクス」
まず、スフィンクスとは何ぞやと言う人もいるだろう、そういう人は「スフィンクス」で画像検索してみてほしい、するとエジプトにある像の画像がたくさん出てくると思う。もちろんそいつではないので次は「スフィンクス 猫」でググってみよう。見ての通り毛のない、無毛種という種類の猫である。
もちろん、猫は全部かわいい。だが、本当に僭越かつ申し訳ないので、土中に縦に埋まって首だけ出しながら言わせてもらうと、子猫より成猫、長毛よりは短毛、太った猫よりはシュッとした猫が好きである。それら全てを過剰に満たしているのが、スフィンクスという猫なのだ。
毛が短いというか無いし、スタイルが良いというか、スタイル丸出しである。はじめてスフィンクスという猫の存在を知りその姿を写真でみた瞬間、「いいのか」