くらし情報『航空会社のつくりかた (8) スターフライヤー就航日、そしてWBCからの贈り物』

2015年10月8日 10:30

航空会社のつくりかた (8) スターフライヤー就航日、そしてWBCからの贈り物

と、図らずもスターフライヤーの存在が全国に流れることになった。また、他のエアラインからも「視察」をいただいたようだ。

ある大手会社のCAの方が搭乗レポートを書かれたことを知人から聞いたのだが、「機内の風景がとても同じエアバス機とは思えなかった」「行こうとしている道が我々とは違うようだ」など、ある意味ありがたい言葉があった。

そんな中、「トイレだけは何の変哲もなく、妙にほっとする」とのコメントがあったそうで、ここに思いを馳せなかったことを非常に後悔したのも事実である。後日、メーカーとのタイアップで、高級な「黒いトイレットペーパー」を期間限定で装備し大変話題になったのだが、このことへの意地も少しあったかと思う。

○ANAとのコードシェアの遅れが響く

4月に入り、事業は厳しい状況となった。日中帯はまずまずの数値だったのだが、早朝深夜帯は予想に反し芳しくない状況で、利用率が低迷していた。地元タクシー会社と提携し、主要地域への1,000円タクシーを始めたり、早朝深夜便の割引率を上げたりと、地元企業へのいわゆる"ドブ板営業"もしていたのだが、事態はさほど好転しなかった。


福岡側の需要はそれなりに掘り起こせていたものの、当初から懸念していた首都圏からの需要が全く伸びなかったのだ。

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