くらし情報『地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験 (3) ピンチにならない船にピンチを作り出す - ドラマを生み出すための苦悩』

2015年11月13日 09:00

地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験 (3) ピンチにならない船にピンチを作り出す - ドラマを生み出すための苦悩

――WOWOWだからやらせてもらえるというのは、具体的にどういうことですか?

山本:WOWOWに加入している視聴者の方々は、30代から50代の男性が圧倒的に多いんです。つまり、見て下さる方と自分が同じ年代で、自分が面白いと思っているものを、どんと突きつけられる。地上波の民放局で今ドラマを見ている視聴者の方は女性が中心です。僕たち40代の男性が、女性に向けてドラマを作らないといけない。僕は「夜行観覧車」(TBS)などのドラマを作ってきましたし、これからも作りますが、いいものを作ろうという気持ちと、テレビを見ている視聴者が必要としているものや視聴率に向かって作らないといけないという現実が、必ずしもリンクしなかったりなど、苦労があるんです。――なるほど。WOWOWでは硬派なドラマをどんとぶつけていけるわけですね

山本:そうですね。政治的なことも織り交ぜながら。
たとえば、ただ研究したいから国に予算が欲しいといっても純粋なだけじゃうまくいかない。ドラマでJAMSTECの石堂理事長が「お前たち忘れるな、研究はすべて国の税金で賄われているんだ」というセリフがあります。そういう、ぐうの音の出ない感じも描いてますね。

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