くらし情報『地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験 (3) ピンチにならない船にピンチを作り出す - ドラマを生み出すための苦悩』

地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験 (3) ピンチにならない船にピンチを作り出す - ドラマを生み出すための苦悩

研究者は実際に現象を見るのが第一歩と仰るけれど、それすらカメラを通してみればいい。でも答えが出るものがすべてじゃない。アポロ計画で初めて月に行く人間に「月に行く必要があるの?」と問いかけるのと同じで、人類が月に行くことのもっと大きな素晴らしさがあると思う。

――監督も実際に「しんかい6500」に乗ってみて、息苦しさや、それを忘れさせる神々しさを体感されたわけですよね

山本:そうですね。やはり人が乗っていくことに意味はあるんだと。ただ、それに何百億もの税金をかけて新たに作る必要があるのかということだと思います。答えはないですが、個人的には「しんかい12000」はぜひ実現してほしいです。ただしもっと快適な空間でね(笑)。


(次回より、JAMSTEC海洋工学センターの磯崎芳男センター長による「しんかい12000」のインタビューをお送りします。掲載は11月下旬予定です)
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