晩婚化や出産年齢の高齢化を背景に、メディアでも日常会話の中でも「不妊治療」という言葉が話題になることが多くなった昨今、6組に1組が不妊カップルといわれています。あなたの周囲にも、きっと何人かは不妊治療を考えている人や経験者がいるはずです。
不妊は、どんな年代の女性にも起こり得ること。ただ、ひとくちに「不妊」と言っても、さまざまなケースがあります。出産年齢のリミットがあるからこそ、必要が生じたときになるべく早く適切な行動を起こせるよう、幅広い可能性を視野に入れておきましょう。今回は、女性側に不妊の原因がある「女性不妊」について解説していきます。
○「女性不妊」の原因は?
女性特有の不妊原因として多いのは、以下のようなものです。
・排卵障害
排卵障害とは、妊娠には不可欠な「排卵」がちゃんと起こらないこと。
原因は多岐にわたりますが、加齢やストレス、ダイエットのしすぎがホルモンバランスに影響して排卵障害を引き起こしていることもあります。また、卵胞の発育に時間がかかることで排卵しづらくなる「多嚢(のう)胞性卵巣症候群」や、排卵を抑制する働きを持つプロラクチンというホルモンの分泌が増える「高プロラクチン血症」