2015年11月25日 13:13
親になって「働く」と向きあう (1) 「時短トラップ」は"当たり前"の中に潜む
働くお母さん・お父さんの育児支援に向けた制度の中でも、育児休業や短時間勤務(時短勤務)などは特に浸透しており、皆さんの周りにも制度を利用したことがある人がいらっしゃるのではないでしょうか。過去に筆者が主催したセミナーでも「復帰する際には時短勤務を選択する予定ですか」との問いかけ対して、参加していたお母さんの8割近くの手があがったことがあります。
しかし同時に、「育休明けに復職する=時短勤務」といったイメージが先行してしまい、実際に時短勤務を選択した後どうなるのかを事前に確認しないまま、なんとなく時短を選択する人が多いのではと感じています。制度利用が当たり前となった今だからこそ、意識しておかなければはまりやすい「時短トラップ」が存在しているようです。
そもそも時短勤務には、勤務時間を短くすることで育児との両立がしやすくなるというメリットがあります。通勤時間が長い人などは、時短勤務にしなければ保育園のお迎え時間に間に合わないという場合もあるでしょう。ただでさえ時間に追われる仕事と育児の両立生活において、時短勤務はそうしたメリットがある一方でデメリットもあります。実際に時短勤務で復帰した女性から多く聞かれるのは次の様なもの。