2016年1月12日 10:26
260兆円市場が静かに広がりをみせる「APIエコノミー」
買収理由としてAlcatel-Lucentは「APIに携わる関係者のエコシステムを育成し、クラウド時代(当時同社はブロードバンドモバイル新世界と表現)の開発環境を盛り上げる」と当時説明していた。奇しくも同社の予想どおりクラウドベースのSaaS利用が広まり、各種サーバーもオンプレミスからクラウドに移行しつつあるのが現状だ。このような流れは前述したGoogleマップやFacebookプラットフォーム、先頃日本上陸したストリーミング配信サービスNetflixのAPIプラットフォームと多岐にわたる。
IBMもAPIエコノミーへ積極的にコミットする企業の1つだ。同社は2013年6月に獲得したIaaS「SoftLayer」や、アプリケーションの開発や管理、運用を可能にするPaaS「Bluemix」などを組み合わせ自社プラットフォーム内で、APIの活用がアプリケーションの価値を少ない工数で高めることが可能であるとアピールしてきた。日本アイ・ビー・エムのクラウドテクニカルサービス クラウドアドバイザーのRasmus Ekman氏も、2015年11月に国内で開催した「IBM FinTech Meetup」