ドライマウスの原因はストレス!? 症状悪化で食事や熟睡が困難になる!!
原因となる問題が解決しないと症状が改善しないので、即座に直接的な改善を望めないことが患者さんを苦しめます」。
日本では潜在的に800万~3,000万人程度のドライマウスや、ドライマウスに関連した症状の患者、ドライマウス予備軍の方がいると推定されている。ドライマウスはまさに「国民病」と言ってもよさそうだ。
○身近な原因は口呼吸
ドライマウスの原因は多岐にわたるが、健常な人が普通に生活するうえで最も身近なものとしてあげられるのは「口呼吸」ではないかと今村医師は指摘する。
「通常、呼吸は鼻で行います。鼻呼吸では空気は鼻から入り、鼻の中の湿った粘膜の空洞である副鼻腔(ふくびくう)を通ります。副鼻腔は多くの壁に仕切られ、乾燥しにくい状態になっています。口呼吸の方は口の中の粘膜が呼吸によって直接、乾燥してしまうため、ドライマウスになってしまうのです」。
口呼吸によるドライマウスを防ぐためには、鼻からの呼吸を意識することが大切。一部の歯科医院では、矯正治療と一緒に訓練やマウスピースなどを使った方法で鼻呼吸トレーニングをするケースもあるという。
他にも、「あごや舌といった口の周りの筋肉が衰えると、唾液の分泌がされにくくなります」