2016年4月5日 12:00
テレビ屋の声 - 第5回 フジ『クイズやさしいね』演出・木月洋介氏、『いいとも!』で学んだ"予定不調和"のイズム
どうぞご自由にという感じですね(笑)
――この"予定不調和"というのは、やはり生放送の『笑っていいとも!』で学んだイズムなのでしょうか?
そうですね。本当にあの番組は"タモリ学校"でしたね。毎日生放送で、自分が提示したものがウケた、ウケないと、すぐ反応が来て、じゃあ来週どうしよう、あのコーナーを変えるか? でも企画を考えなければいけない…という日々でしたから。
――コーナーもすぐに終わってしまうものがありましたよね。
1週や2週で終わるものなんて、いくらでもありましたからね。そういうとき、タモさんは常に「とりあえずやってみよう。ダメならやめればいい」って言うんです。"予定不調和"という言葉では直接言われないですけど、やっぱりそこですよね。
『ヨルタモリ』もそうでしたし、その場のセッションなんです。
――ジャズですね。
そうです。『やさしいね』もジャズなんです。だからフロアにいて、演者さんたちとやり取りをするんです。自分でも流れは100%想定しておきますけど、その想定を越えた150%が出ると、一番面白いんですよね。
●もう一度、夢とウソのあるテレビを
――この連載にも登場していただいたマイアミ・ケータ(萩原啓太)