2016年4月14日 10:00
『週刊文春』新谷学編集長ってどんな人? 涙の完売から見えた、55人の"仲間"たち - 連載「話題の人」第1回
それで取材班ごとに、飲みに行ったりご飯を食べに行ったりしています。これだけ立て続けに受賞したことは今までないですね。ASKAさん、佐村河内さんのスクープでももらいましたが。
――ほかのインタビューを読むと、とても部員や記者のモチベーションを重視なさっていると感じます。スクープをとった人がそのまま書き手になるそうですね。経験の浅い新人でもですか?
そうですね。経験が浅いとスクープをとれないのが現実なんですけど。ただ、そのルールは崩したくないんですよね。
やっぱり「自分たちが何で飯を食っているのか」ということを肌身で感じてほしい。とっておきの良いネタをとってくれば、原稿を書くことができる。話題性がありそうな話であれば、優秀な取材班を自分の下につけてもらえる。それで4ページ以上、右トップ、左トップを書くことができる(広告・中吊りなどで左右にある見出しのことで、その号の目玉となる記事)。
うちは社員と特派記者と分かれてるんですが、共存関係です。特派記者の場合は、固定給とは別に、スクープを書いたら原稿料を極力多めに出します。それもモチベーションになりますよね。社員は人事異動で3~4年で変わりますが、特派の場合は専属契約。