浜辺美波が主演し、赤楚衛二が坂本龍馬役、野村萬斎が徳川家康役を演じる『もしも徳川家康が総理大臣になったら』に音尾琢真と山本耕史が出演することが分かった。『テルマエ・ロマエ』(2012年)や、『翔んで埼玉』(2019年)など、数々のコメディ実写化を手掛けた武内英樹が監督を務める本作は、ビジネス小説としては異例の14万部を突破する大ヒットを記録した「もしも徳川家康が総理大臣になったら」(著:眞邊明人/発行:サンマーク出版)の映画化。この度、最強ヒーロー内閣を支える偉人2名の新キャストが解禁。豊臣政権の中核を担い、太閤検地などで参謀として活躍した戦国武将・石田三成を演じるのは、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーで、映画やドラマ、舞台など数々の作品で存在感を放つ音尾琢真。本作では、財務副大臣として復活。コロナ禍、全国民に50万を10日間以内に支給する財務大臣・秀吉のとんでもない政策【太閤給付金】の政策指揮官を務める石田三成を、その定評のある演技力で威厳たっぷりに演じる。音尾さんは竹中直人に対して「秀吉を演じられた竹中直人先輩は永遠に私のベスト秀吉アクターですので、家臣として仕えるのは幸せな時間です」と特別な想いを述べている。竹中さん演じる財務大臣・豊臣秀吉とのコンビネーションにも注目だ。さらに、幕末の京都で活動した幕府の警察組織であり、治安維持や反幕府勢力の取り締まりにあたっていた新選組の副長・土方歳三。演じるのは、大河ドラマや連続テレビ小説など多くの作品で歴史上の偉人を演じてきているなか、土方歳三役は本作でなんと6回目となる山本耕史。“鬼の副長”と恐れられてきた土方歳三が、本作では都市封鎖された繁華街で徹底した見回りを行い、違法に営業を行っている飲食店を検挙する警備隊として活躍する。6回目の土方役について山本さんは「度彼になり彼に力を借りた事だろう。いつか僕が恩返しを、と思っていたけれどまたも彼に力を借りる事になる。令和に再び!待たせたな!」とコメント。豪華キャストによる最強ヒーロー内閣と、彼らを支える2人の活躍に期待が高まる。コメント音尾琢真とても振り切った設定の作品ですが、武内監督が明確なビジョンを持っておられるので、的確な演出を受けながら今回の石田三成像を作り出すことが出来ました。今作の石田三成は現代に甦った三英傑以外の戦国武将の代表として、メイク一つとっても実に戦国武将らしくいられたのではないか思います。秀吉を演じられた竹中直人先輩は永遠に私のベスト秀吉アクターですので、家臣として仕えるのは幸せな時間です。信長役を演じられたGACKTさんが役柄を追及していく姿にプロフェッショナルを感じ、昨年の大河ドラマで長い時間を共にした小手伸也氏とも新たな時間を過ごし、眉毛を塗りつぶして重たい着物に身を包んで挑む観月ありささんの姿に感動し、スタッフの皆様の作品作りにかける情熱に突き動かされて撮影しておりました。この映画は、きっとご覧になる皆様に楽しんでいただける作品になっていると思います。山本耕史今回で何度目になるんだろう。何度彼になり彼に力を借りた事だろう。いつか僕が恩返しを、と思っていたけれどまたも彼に力を借りる事になる。令和に再び!待たせたな!土方歳三『もしも徳川家康が総理大臣になったら』は7月26日(金)より全国にて公開。(シネマカフェ編集部)■関連作品:もしも徳川家康が総理大臣になったら 2024年7月26日より公開Ⓒ2024「もしも徳川家康が総理大臣になったら」製作委員会
2024年03月14日2024年4月12日(金) 公開の劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』(読み:みちしるべ)の最新予告映像が公開された。劇場版第27作目となる本作の舞台は北海道の函館。公開された映像は幕末時代からスタートし、星の形の鍔(つば)がついた刀・星稜刀を手にした新選組副長・土方歳三(CV:津田健次郎)のもとに襲撃者が乱入する。毅然とした態度の土方が敵を迎え撃ち、血に濡れた星稜刀が写ったところでシーンは現代へ。ビッグジュエルと呼ばれる宝石しか狙わないはずの怪盗キッドから、なぜか刀を狙うと予告状が届き、その思惑を探る江戸川コナンと、因縁の相手でもあるキッドに切りかかる服部平次のお宝争奪バトルを予感させる展開が描かれる。一方で「この刀に何があるってんだよ……」と刀を見つめながら呟いたり、雨に濡れるキッドの姿もあり、キッド自身にも何か深いワケがある様子も描かれている。そのほか、刀を構える狐面をかぶった謎の人物や、平次の婚約者を名乗り、遠山和葉とは恋のライバルである大岡紅葉とその執事である伊織無我、平次とは剣道のライバル同士である沖田総司の姿も確認できる。また、不敵に笑うキッドと意味ありげな眼差しを向けるコナンの間を、平次が刀で鋭くたち切る“十文字ビジュアル”も公開された。劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』最新予告映像<作品情報>劇場版『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』2024年4月12日(金) 公開公式サイト: 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
2023年12月26日幕末から明治末にかけて活躍した浮世絵師・楊洲周延(ようしゅう ちかのぶ/1838-1912)の全体像に迫る展覧会が、10月7日(土)から12月10日(日)まで、東京の町田市立国際版画美術館で開催される。天保9年、高田藩(現・新潟県上越市)江戸詰の藩士の嫡男として誕生した楊洲周延は、若き日より歌川国芳ら歌川派の絵師に師事して画技を身につけた。だが、幕末の戊辰戦争では、江戸の高田藩士が結成した神木隊(しんぼくたい)の隊員として上野戦争に参戦し、さらに旧幕府軍に加わって、土方歳三らとともに函館戦争を戦う動乱の時代を過ごす。本格的に絵師としての活動を開始したのは40歳となる明治10年頃という、異色の経歴をもつ浮世絵師だ。刀を絵筆に持ち替えた周延は、写真や石版画といった新たな印刷技術が台頭するなか、多彩な画題に取り組み、大正元年(1912)に亡くなるまでに描いた浮世絵は約2000点にも及ぶという。明治という激動の時代を浮世絵師として生き抜き、描き尽くしたと言えるのだろう。今回は、明治10年に起こった西南戦争の戦況を伝える「戦争錦絵」の臨場感あふれる描写で絵師としての地盤を固めた初期作品から、東京の名所絵や役者絵、天皇皇后と女官たちを描いた御所絵(ごしょえ)や時事画、そして美人画まで、周延の錦絵、版本、肉筆画が約300点並ぶ大規模な展観となる。なかでも、周延が特に得意とした華やかな美人画が充実しているのが同展の魅力のひとつだ。美人画の大規模な揃物(そろいもの)をはじめ、文明開化による西洋化の流れのなかで描かれた洋装の美人画や、刊行数の減少により衰退しつつあった浮世絵界にあって、敢えて取り組んだ鑑賞性の高い美人画、英字が記された輸出向けと思しき錦絵、さらに江戸回顧の気運のなかで描かれた江戸城大奥の女性像や、江戸時代のファッションを時系列に描いた揃物、その一方で明治という現代を生きる女性像をとらえた揃物など、多彩な切り口の美人画が並ぶ。個々の作品を楽しむとともに、文明開化と江戸懐古のはざまで変化する明治という時代の空気や、当時の人々の息づかいも感じることができる興味深い展覧会となるだろう。<開催情報>『楊洲周延明治を描き尽くした浮世絵師』会期:2023年10月7日(土)〜12月10日(日)※会期中展示替えあり)会場:町田市立国際版画美術館企画展示室1、2)時間: 10:00~17:00、土日祝は17:30まで(入場は閉館30分前まで))休館日:月曜(10月9日は開館)、10月10日(火))料金:一般900円、大高450円)※10月7日(土)、11月3日(金・祝)は入場無料、10月25日(水)、11月22日(水)は65歳以上の方入場無料)公式サイト:
2023年09月20日8月30日、大ヒット漫画の実写化映画『ゴールデンカムイ』のキャストが発表され、舘ひろし(73)が土方歳三役で出演することが明らかになった。舘は映画の公式サイトに以下のコメントを寄せている。《今作は、実は土方が生きていたら…という設定ですが、土方歳三というのは、常々演じてみたいと思っていた役でした。土方は、誰よりも武士ということに憧れ、武士よりも武士らしくしたいという想いがあったのではないかと、原作漫画に加え、土方の本も読み直し、イメージを膨らませ、演じさせていただきました》公開された舘のビジュアルの再現度の高さが話題になっているが、SNSでは意外なところに注目する声もあがっていた。《舘ひろしさんの「土方歳三は常々演じてみたいと思っていた」という言葉、渡哲也さんも昔『五稜郭』で土方歳三やってたもんなあ……と勝手に行間を読んでグッときてしまった》《里見浩太朗主演の「五稜郭」という特番ドラマのキャストなんだが、今から35年前か。これに舘ひろしも出ているのよね。「蝦夷の最後の戦いで、土方歳三が生き残っていたとしたら」・・・その役作りに渡土方の影響があったとしたら、熱いものが在るね》《舘ひろしさんが「土方歳三というのは常々演じてみたいと思っていた役でした」って仰ってるのぐっときちゃうな…早世した人物だから実際には30代くらいまでの役者しか演じるチャンスがない役だけど、金カムのストーリー上70代で演じることができたっていうの、巡りあわせだなあ》舘はかつて本誌のインタビューで故・渡哲也さん(享年78)への思いを明かしている。「やっぱり渡さんに会えたことが僕にとっていちばん。渡さんを通して、昔の映画スターという人たちのたたずまいというか生きざまを身近で見てこられたのが人生の財産になりましたね」(本誌‘21年2月9日号掲載)舘は渡さんの背中をずっと追い続けてきた。「舘さんがデビューしたてで演技に自信がなかったときに、渡さんに『君には華がある』と励まされ、『この人に一生ついていこう』と決めたそうです。また、渡さんから教わった演技論を今も胸に刻んでいて、舘さんは渡さんのことを人生の師と呼んでいるそうです。『五稜郭』では壮絶な最期をとげる土方歳三を渡さんが熱演し、大変話題になりました。作品は違えども、そんな渡さんと同じ役を演じられることを舘さんは喜んでいるのだと思います」(スポーツ紙記者)人生の師が演じた憧れの役を70代で掴んだ舘。土方役にかける思いは誰よりも強い。
2023年08月30日東京・砧公園にある世田谷美術館では、館の収蔵品を中心に、彫刻家・土方久功(ひじかた・ひさかつ/1900-1977)と染色家・柚木沙弥郎(ゆのき・さみろう/1922-)の多彩な作品を紹介する二人展を、9月9日(土)から11月5日(日)まで開催する。考古学や民族学への関心も背景として、1929年から10年以上にわたって南洋のパラオやサタワル島で暮らした土方は、現地の人々や風景を主題とした彫刻や絵画を制作すると同時に、周辺の島々の生活様式や儀礼、神話などの調査も行った。帰国後は世田谷区の自宅で制作を続け、木彫レリーフやブロンズ彫刻、水彩画を数多く残したほか、民族誌学的調査の成果をまとめた著書や詩集、絵本も出版した。一方、「民藝」の思想と芹沢銈介に影響を受けて染色の道を志した柚木は、身近な日常にある面白いものや楽しいことをアイデアの源として、大胆で力強い造形を行う作家だ。海外でメキシコの玩具などを目にした経験が、より自由な表現へと向かう契機となったという。型染による染色作品のほか、ガラス絵や版画、立体作品、絵本などにも取り組み、100歳を迎えた今も精力的な活動を続けている。直接の接点はないというふたりの芸術家だが、両者ともに多彩な表現の広がりを見せ、立体や平面、絵本まで幅広く創作を展開している芸術家であることから、今回の二人展となった。世田谷美術館の収蔵品に加え、ご遺族や作家自身の所蔵する作品と資料を加えて、ふたりの創造の世界を紹介する試みとなる。同展の見どころのひとつは、雑誌『母の友』(福音館書店)に寄せた土方の挿絵原画が初公開されること。また、南洋の島での体験について、土方自身が記した言葉が作品とともに紹介されるのも興味深いところだ。一方、柚木を紹介する章では、体感型の展示も目を引く。柚木が絵本の登場人物をもとにつくった表情豊かな指人形作品《町の人々》の展示が絵本の世界を体感させてくれる一方、旅先で集めた民芸品などを並べた空間は、柚木のアトリエを垣間見させてくれることだろう。多彩な展観を通して、ふたりの芸術家の創造の世界に親しみたい。<開催情報>『土方久功と柚木沙弥郎――熱き体験と創作の愉しみ』会期:2023年9月9日(土)~11月5日(日)会場:世田谷美術館時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)休館日:月曜(9月18日、10月9日は開館)、9月19日(火)、10月10日(火)料金:一般500円、65歳以上400円、大高400円、中小300円公式サイト:
2023年08月02日世界中で話題沸騰のAIチャットサービス“chatGPT”。インターネット上にある膨大な情報をもとに、質問に対してチャット形式で回答をしてくれる高度な技術を持ったサービスをご存知ですか?mamagirlでは「実験」と銘打って、噂のchatGPT活用に挑戦!非現実的な質問から、噂の都市伝説、今さら聞けないあんなコトやこんなコトをドシドシ投げかけちゃうコーナーを設置しました♪回答文はchatGPT原文をそのまま掲載。いったいどんな回答を出してくるのか、ぜひ読んでみてくださいね。政治面・文化面で大きく歴史が変わっていたかも!?土方歳三は、幕末期の新選組副長として名高い武士ですが、彼が仮に天下統一を果たしていたら、日本はどのように変わっていたでしょうか?土方歳三が天下統一を成し遂げていた場合の、政治面・文化面での日本の変貌を想像してみます。【政治面での変化】1.新政府の樹立と穏健な近代化土方歳三が天下統一を果たしていたら、新政府の樹立が円滑に進み、彼のリーダーシップの下で、穏健な近代化が進むことが考えられます。2.軍事力の強化と国防の確立土方歳三は軍事の才能があり、彼が天下統一を果たしていたら、日本の軍事力が強化され、国防の確立が進むことが考えられます。3.政治の安定と地方の発展土方歳三が天下統一を果たしていたら、政治が安定し、地方政治の発展が進むことが考えられます。【文化面での変化】1.武士道精神の継承土方歳三は武士道に厳格で、彼が天下統一を果たしていたら、武士道精神が継承され、日本社会に広がることが考えられます。2.剣術と武道の発展土方歳三は剣術の達人であり、彼が天下統一を果たしていたら、剣術が全国的に普及し、武道の発展が進むことが考えられます。3.江戸文化の継続と保護土方歳三は江戸時代の文化に深く根ざしていました。彼が天下統一を果たしていたら、江戸文化が継続され、日本の伝統文化が保護されることが考えられます。土方歳三が天下統一を成し遂げていたら、日本の政治面・文化面で大きな変化が起こり、歴史が異なる道を歩んでいた可能性があります。政治面では、新政府の樹立や軍事力の強化、政治の安定と地方の発展が進むことが考えられます。一方、文化面では、武士道精神の継承や剣術と武道の発展、そして江戸文化の継続と保護が期待できるでしょう。しかし、これらの想像はあくまで歴史の「もしも」に基づいています。実際の歴史がどのように変化したかは分かりませんが、土方歳三が天下統一を果たしていたら、日本がどのような未来を迎えていたかを考えることは、歴史を深く理解する手助けとなり、想像力を養う上でも有益です。※chatGPT原文をそのまま掲載しています。突飛な質問にも真面目に答えてくれるchatGPTどうでしたか?突拍子もない質問はもちろん、どんな問いにも具体的な答えをくれるところはさすがAIですよね!今後も面白い質問を編集部からchatGPTに投げかけていくので、乞うご期待です♪あわせて読みたい🌈【chatGPTに聞いてみた!】坂本龍馬が天下統一したら日本はどうなっていた?
2023年05月03日今も愛されている佐藤製薬の象のキャラクター「サトちゃん」を生み出したグラフィックデザイナー、土方重巳の全貌を紹介する関東初の回顧展『キャラクターデザインの先駆者 土方重巳の世界展』が、2月11日(土・祝)より横須賀美術館にて開催される。土方は1915(大正4)年兵庫県に生まれ、1986年70歳で亡くなった。その生涯の仕事は大きくふたつに分けられる。ひとつは、1938年に東宝映画でグラフィックデザイナーとして映画や舞台公演のポスター、チラシ、パンフレットなどのデザインを手がけたこと。第二次世界大戦期前後に活躍し「日本の喜劇王」と呼ばれた榎本健一の『エノケンの法界坊』、高峰秀子演じる少女と馬の交流を描いた『馬』などのポスターや原画を展示。戦前の映画ポスターが原画とともに残っていることは稀であり、貴重な機会だ。もうひとつは、1949年以降、劇作家で作家の飯沢匡と出会ってから子供向けの仕事に取り組むようになったこと。特に絵本版『ヤンボウ ニンボウ トンボウ』や、NHKテレビ『おかあさんといっしょ』の初の人形劇『ブーフーウー』の人形デザインなどで、子供たちを夢中にさせた。『ブーフーウー』はイギリスの童話『三匹の子ぶた』の後日談として描かれ、大山のぶよ、三輪勝恵、黒柳徹子が声優を務めた。箱から出た子ぶたたちが、カメラが切り替わると着ぐるみになり、おねえさんと一緒の画面ではギニョール(操り人形)が使われている。こうしたNHKテレビ番組の関連原画が初公開される。飯沢には「きれいでキチンとしたものを、子供達の心に植え付けたい」という信念があり、土方の愛らしいキャラクター造形がそれに応えていた。土方がデザインを担当した人形絵本シリーズは、アメリカ、フランス、ドイツなど78カ国、15カ国語で80種類が出版された。また、ミツワ石鹸の人形アニメーションCMなど企業広告も手がけている。戦後フリーのデザイナー時代のバレエやオペラの公演ポスターなども加わり、その多彩な仕事をたどる展覧会。懐かしく思う人、新鮮に思う人、幅広い世代で楽しめる。<開催情報>『キャラクターデザインの先駆者土方重巳の世界展』会期:2月11日(土・祝)~4月9日(日)会場:横須賀美術館時間:10:00~18:00休館日:3月6日(月)、4月3日(月)料金:一般1,000円、大高・65歳以上800円※2月12日(日)は無料美術館公式サイト:
2023年01月24日株式会社マミ/日本新作ミュージカル制作委員会、『幕末オペラ 新撰組外伝 【歳三を愛した女】』が2022年7月8日(金)~9月28日(水)に全国6都市(名古屋・京都・札幌・東京・仙台・函館)にて上演されます。チケットはカンフェティ(運営:ロングランプランニング株式会社、東京都新宿区、代表取締役:榑松 大剛)にて4月15日(金)10:00より発売開始です。カンフェティにて4月15日(金)10:00よりチケット発売開始 公式ホームページ 激動の幕末~士道に生き抜こうとする男と、彼を愛した女の物語時は幕末。安政の大獄に続き、桜田門外の変が起こり、思想が入り乱れた改革の嵐が吹き荒れた。幕府か朝廷か、開国か攘夷か。激動の幕末に、信義を貫き、日本を守るべく奔走した熱き志を持った男たちがいた。「死を覚悟し、忠義を尽くす」これは、時代に逆らい武士として生き抜こうとする男・新撰組副長 土方歳三と、彼を愛した女の物語。「歳三を愛した女」は、あおい英斗作品第3弾として、2012年10月~12月に「エフエム愛知」・「エフエム北海道」でラジオ・ミュージカルとして放送されました。本作は、2020年、オペラユニット・ザ・レジェンドとタッグを組み、厳しくなるコロナ情勢を鑑みた選択として、舞台制作に先駆けてまずは映像作品として制作しました。続き、2021年6月の舞台初演【名古屋市千種文化小劇場(ちくさ座)】においては、その舞台機構に即して前年度・映像作品の演出手法を駆使して上演。歴史的人物の愛と友情を軸にした幕末ドラマにオリジナル音楽を乗せ、共感性とエンターテインメント性の高いステージとして好評を博しました。そしてこのたび、全国6都市8公演で開催いたします。進化し続ける本作品にどうぞご期待ください。公演概要『幕末オペラ 新撰組外伝 【歳三を愛した女】』公演期間:2022年7月8日(金)~9月28日(水)全国6都市8公演(名古屋・京都・札幌・東京・仙台・函館)■出演者菅原浩史内田智一志村糧一吉田知明吉武大地磯谷大樹三木佑真柿迫秀蘭乃はな青木萌山下禎啓、北沢洋、大井靖彦、大町知弘、篠原彰宏、谷口誠太郎原作・作詞:あおい英斗脚本・演出:吉田知明作曲・音楽監督:中村匡宏【名古屋公演】名古屋市千種文化小劇場(ちくさ座)7月8日(金)18:30開演(17:45開場)7月9日(土)15:00開演(14:15開場)<チケット料金>前売8,500円、当日9,000円【京都公演】ロームシアター京都・サウスホール7月21日(木)18:30開演(17:45開場)<チケット料金>前売8,500円、当日9,000円【札幌公演】道新ホール7月29日(金)18:30開演(17:45開場)<チケット料金>前売8,000円、当日8,500円【東京公演】渋谷区文化総合センター大和田・伝承ホール8月9日(火)13:00開演(12:15開場)8月9日(火)17:30開演(16:45開場)<チケット料金>前売8,500円、当日9,000円【仙台公演】日立システムズホール仙台・シアターホール8月24日(水)18:30開演(17:45開場)<チケット料金>前売8,000円、当日8,500円【函館公演】函館市芸術ホール・ハーモニー五稜郭9月28日(水)18:30開演(17:45開場)<チケット料金>前売8,000円、当日8,500円■全8公演通し券料金前売60,000円特大公演ポスター付き※※通し券はMBAイベント・クリエーション部にて7月7日(木)までの販売です。■注意事項・チケットは全指定席です・未就学児童の入場はご遠慮ください・前売りの時点でチケットが売り切れてしまう場合、当日券の販売はありませんのでご了承ください。・公演毎に出演者が異なります。事前にご確認の上、チケットをご予約ください。主催:株式会社マミ/日本新作ミュージカル制作委員会[札幌・函館公演] 道新文化事業社/[仙台公演] tbc東北放送協賛:株式会社メニコン後援:[名古屋公演] 名古屋市教育委員会/(公財)名古屋市文化振興事業団[京都公演] KBS京都特別協力:[札幌・函館公演] HBC北海道放送/[函館公演]FMいるか制作:株式会社カンパニーイースト/メニコンビジネスアシスト(MBA)イベント・クリエーション部制作協力:[札幌・函館公演] ダブルス 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月15日岡田准一が土方歳三を演じた映画「燃えよ剣」(10 月15日公開)がロングランヒット、三谷幸喜脚本のNHK大河ドラマ「新選組!」総集編が年始に再放送(2022年1月2日&3日深夜)が予定されるなど、新選組ブームが続いています。それに合せる形で、株式会社文藝春秋コミック編集部は、『新選組血風録(一)~(三)』(原作・司馬遼太郎、作画・森秀樹)を、文春オンラインにて12月25日(土)から2022年1月10日(月)の期間限定で、3巻合計334ページを無料公開します。 文春時代コミックス『新選組血風録』は、司馬遼太郎の没後25年を記念して、『墨攻』や『戦国自衛隊』で知られる時代劇画の第一人者・森秀樹がコミック化したものです。維新前夜の京都の治安維持を任務として結成された新選組。「誠」の旗の下に集った浪人たちが「鬼の副長」土方歳三の厳しい規律のもと、最強の剣客集団に鍛え上げられます。剣のみを信じ、時代の奔流に抗い続けた男たちの苛烈なる運命の行方は──。今回、無料公開するのは、「芹沢鴨の暗殺」(全12話)、「海仙寺党異聞」(全10話)、「胡沙笛を吹く武士」(全10話)の3篇です。「芹沢鴨の暗殺」は、新選組の筆頭局長となった剣豪・芹沢鴨が、その粗暴で傍若無人な振る舞いが災いし、近藤勇や土方歳三、沖田総司らによって謀殺されるまでを描きます。芹沢の死によって、新選組における近藤・土方体制が確立されることになります。「海仙寺党異聞」は、争いを好まず、会計係として新選組に入ったはずの長坂小十郎が、同郷の隊士の敵討ちに駆り出されてしまうという一篇。まるで噺家のような風貌の長坂ですが、実は居合の達人でもあったのです……。「胡沙笛を吹く武士」は、胡沙笛というアイヌ伝来の笛を吹く奥州南部出身の隊士、鹿内薫の物語。隊の中でも腕も度胸も抜群と評判の鹿内だったが、京女・小つるとの出会いが鹿内の運命を狂わせていくことになります……。盛り上がる新選組ブームに合せて、コミック版『新選組血風録』を併読することで、司馬遼太郎が描いた幕末世界への理解がより深まるのでは、と考えております。■書誌情報■書名:新選組血風録(一)販売価格:990円(税込)体裁:B6判 並製カバー装詳細URL: 書名:新選組血風録(二)販売価格:990円(税込)体裁:B6判 並製カバー装詳細URL: 書名:新選組血風録(三)販売価格:990円(税込)体裁:B6判 並製カバー装詳細URL: ■著者プロフィール■司馬遼太郎(しば・りょうたろう)1923年大阪府生まれ。産経新聞在職中の60年に『梟の城』で直木賞を受賞。66年の『竜馬がゆく』『国盗り物語』による菊池寛賞はじめ、多くの賞を受賞。主な著書に『坂の上の雲』『翔ぶが如く』『花神』『関ヶ原』『功名が辻』『菜の花の沖』など多数。幕末時代を扱った作品としては、『燃えよ剣』『幕末』『最後の将軍』『十一番目の志士』『峠』などがある。96年、逝去。森秀樹(もり・ひでき)1961年鳥取県生まれ。82年、「増刊少年サンデー」に掲載の「チェイサー」でデビュー。95年、『墨攻』(原作・酒見賢一)で小学館漫画賞を受賞。主な著書に『ムカデ戦旗』、『新・子連れ狼』(原作・小池一夫)、『戦国自衛隊』(原作・半村良)など。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2021年12月24日岡田准一が主演を務める映画『燃えよ剣』(10月15日公開)の本編映像が29日、公開された。同作は岡田演じる土方歳三を主人公に、新選組志士たちの人生と激動の幕末を描く。『関ヶ原』(17)、『日本のいちばん長い日』(15)などで知られる原田眞人監督が、司馬遼太郎の同名小説を原作にメガホンを握り、新選組局長・近藤勇を鈴木亮平、美しき剣士・沖田総司をHey! Say! JUMP・山田涼介が演じる。今回解禁となったのは、土方がお雪(柴咲コウ)に自身の“夢”について語るシーン。「池田屋事件」をはじめ新選組の名が世に轟く一方で、大名や天下には興味を示さず「新選組を日本一の喧嘩屋に育てたいだけ」と胸の内を明かす土方の本心を知り、お雪はほっと胸をなで下ろす。新選組・鬼の副長として普段は隊士からも恐れられる存在の土方だが、お雪の前では優しい表情を浮かべたり、最後にはキスを迫るもお雪に顔を背けられてしまい、畳を転がり背を向けるお茶目な姿も映し出された。運命的な出会いを通して惹かれ合いながらも、時代の大きなうねりに次第に引き裂かれていく土方とお雪。2人の恋を誰よりも応援する沖田総司(山田涼介)を含めた3人の関係性を称賛する声も多いという。本シーンについて、メガホンを取った原田監督は、「ちょっと拒絶されたりすると、ふてくされてしまったり(笑)お雪と会うときの土方は可愛らしくてシャイな一面が出ています」とコメント。原作では、架空の人物でありながら「司馬遼太郎先生にとって特別思い入れのあるキャラクター」である“お雪”について、監督自身思い入れも強いようで「お雪は原作以上にいろいろな要素を上乗せしているキャラクター。物語としては幕末を描いていますが、お雪というキャラクターに今の時代を映すことも必要でした。なので、彼女の絵を通して時代の流れが分かるように、原作にある画家の要素を大きく広げ、彼女の絵描きとしての変遷、インディペンデントウーマン(独立した女性)になっていく姿も描いています」と解説している。(C) 2021 「燃えよ剣」製作委員会
2021年10月29日歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が土方歳三を主人公に、幕末にわずか6年だけ存在した「新選組」の志士たちの生き様を描いた国民的ベストセラーを岡田准一主演で映画化した『燃えよ剣』より、本編映像が届いた。約1年半の公開延期を経て、10月15日(金)より全国公開されている本作から今回解禁となったのは、岡田さん演じる土方が柴咲コウ演じるお雪に自身の“夢”について語るシーン。「池田屋事件」をはじめ、倒幕派勢力の制圧に八面六臂の活躍を見せる新選組の名が世に轟く一方で、大名や天下には興味を示さず「新選組を日本一の喧嘩屋に育てたいだけ」と静かに胸の内を明かす土方。そんな“バラガキ”時代から変わらぬ土方の本心を知り、お雪はほっと胸をなで下ろす。新選組・鬼の副長として普段は隊士からも恐れられる存在の土方だが、映像ではお雪に優しい表情を向けたり、キスを試みるも顔を背けられてしまい、畳を転がり背を向けるというお茶目な姿も映し出されており、人間味に溢れた土方の魅力を改めて感じさせる。また本シーンについて、メガホンを取った原田眞人監督は、「ちょっと拒絶されたりすると、ふてくされてしまったり(笑)お雪と会うときの土方は可愛らしくてシャイな一面が出ています」とコメント。そして原作では架空の人物でありながら、「司馬遼太郎先生にとって特別思い入れのあるキャラクター」である“お雪”については、監督自身強い思い入れがあるようで、「お雪は原作以上にいろいろな要素を上乗せしているキャラクター。物語としては幕末を描いていますが、お雪というキャラクターに今の時代を映すことも必要でした。なので、彼女の絵を通して時代の流れが分かるように、原作にある画家の要素を大きく広げ、彼女の絵描きとしての変遷、インディペンデントウーマン(独立した女性)になっていく姿も描いています」と説明している。『燃えよ剣』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2021年10月15日より公開©2020「燃えよ剣」製作委員会
2021年10月29日公開中の映画『燃えよ剣』より、土方歳三(岡田准一)とお雪(柴咲コウ)のじれったい恋模様を映し出した新たな本編映像が公開された。監督・脚本:原田眞人×主演:岡田准一のタッグに加え、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、伊藤英明ら豪華俳優陣が集結。歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が土方歳三を主人公に、新選組の志士たちの知られざる人生と激動の時代・幕末を描いた国民的ベストセラー『燃えよ剣』がついに映画化された。鬼の副長と呼ばれた土方と新選組は、いかにして歴史に名を刻む伝説となったかを描き出す。今回解禁となったのは、土方がお雪に自身の“夢”について語るシーン。「池田屋事件」をはじめ、倒幕派勢力の制圧に八面六臂の活躍を見せる新選組の名が世に轟く一方で、大名や天下には興味を示さず「新選組を日本一の喧嘩屋に育てたいだけ」と静かに胸の内を明かす土方。そんな“バラガキ”時代から変わらぬ土方の本心を知り、お雪はほっと胸をなで下ろす。新選組・鬼の副長として普段は隊士からも恐れられる存在の土方だが、お雪の前では優しい表情を浮かべたり、最後にはキスを迫るもお雪に顔を背けられてしまい、畳を転がり背を向けるお茶目な姿も映し出されており、人間味に溢れた土方の魅力を改めて感じさせる。運命的な出会いを通して惹かれ合いながらも、時代の大きなうねりに次第に引き裂かれていく土方とお雪。本作鑑賞者からは、そんなふたりの切ない関係について「土方とお雪さんの大人の恋は、互いを思いやる心が美しく切ない」や「お雪と土方歳三の美しく切ない愛に感動...」、「土方とお雪の絡みに胸きゅんです」、「(土方の)強気な眼差しもお雪さんを見つめる優しい眼差しも素敵だった」など男女ともに共感のコメントがSNSで広がっている。また本映像冒頭に映る、土方とお雪の恋を誰よりも応援する沖田総司(山田涼介)を含めた3人の関係性を称賛する声も多い。本シーンについて、メガホンを取った原田監督は「ちょっと拒絶されたりすると、ふてくされてしまったり(笑)、お雪と会うときの土方は可愛らしくてシャイな一面が出ています」とコメント。原作では、架空の人物でありながら「司馬遼太郎先生にとって特別思い入れのあるキャラクター」である、お雪については監督自身思い入れも強いようで「お雪は原作以上にいろいろな要素を上乗せしているキャラクター。物語としては幕末を描いていますが、お雪というキャラクターに今の時代を映すことも必要でした」と語る。さらに「彼女の絵を通して時代の流れが分かるように、原作にある画家の要素を大きく広げ、彼女の絵描きとしての変遷、インディペンデントウーマン(独立した女性)になっていく姿も描いています」とも解説。土方とお雪の恋の行方、そして現代に繋がる変革の世・幕末を生きる男女の“絆の物語”の結末をぜひスクリーンで確かめてほしい。『燃えよ剣』公開中
2021年10月29日●岡田准一は「天下一品としか言いようがない」新選組副長・土方歳三の人生を描く、司馬遼太郎氏(遼のしんにょうは点2つ)のベストセラー小説を映画化した『燃えよ剣』。『クライマーズ・ハイ』『日本のいちばん長い日』などの原田眞人監督のもと、主演の岡田准一をはじめ、見ごたえのあるキャストが集結した本作で、岡田演じる土方と心を通わす女性・お雪を演じているのが、柴咲コウだ。主要キャラクターがほとんど男性のなか、紅一点で光り輝くお雪を好演している柴咲にインタビュー。あの時代にあって、自分で人生を選択しながら進み、自身のアーティスティックな面も消さなかったお雪に、共鳴する部分が多かったという柴咲の「自分を偽りたくない」生き方を聞いた。○■人間は抑圧すればするほどダメになる――岡田准一さんとは初共演です。率直に、一緒にお仕事された印象は?天下一品としか言いようがないです。お雪とのシーンではちょっとシリアスだったり、いわゆるラブシーンのような雰囲気が多いので、静かに過ごしていたイメージですが、殺陣のシーンになると鬼気迫るものがありました。圧倒的なものがありますね。あの時代に生きていてもおかしくないと思いましたし、その切り替わりがめちゃくちゃセクシーだと思いました。――柴咲さんの演じたお雪は、自分で生き方を選択している印象があって、現代の女性が見ても憧れると思いました。柴咲さんもご自身で選択して進まれている印象です。そうですね。お雪さんとは、かなり重なっていると思います。そういったところを原田監督は見てくださって選んでくださったのかなと。――そうしたなかにあって、お雪さんは強いですね。その場で自分ができることに貢献しようとしているし、なおかつ自分のアーティスティックな部分をなかったことにしない。自己表現としてやっている。ステキだなと思います。――この時代にお雪さんのように絵を描くことを止めないのは、大変なことだったでしょうね。人間って抑圧すればするほどダメになっていくと思うんです。お雪さんはそこを自分のなかで抑え込まずにきちんと肯定している。自分の生きる術を持っているんだなと感じました。○■表面的に取り繕って蓋をしたくない――土方とお雪は、人間の光り輝く部分と裏側にある影の部分の両面で惹かれあっているんじゃないかとコメントされていましたが、柴咲さん自身のキャリアという面であえて考えると、光だと感じた瞬間はいつですか?人生が大きく変わったなと思うのは、全国ロードショーとして公開されるような映画に出たときですかね。19歳くらい。人からどう見られているかではなく、そうした大きな作品の一部になれた、関われたという喜びという意味で光を感じましたね。――デビュー当時には自分の中と仕事をしている自分とにギャップを感じることも多かったそうですが。それは音楽活動に関してのことだと思います。公募で募集したものを歌わせていただく企画ものだったのですが、それをクリエイティブじゃないなと感じてしまって。カップリングで詩を書かせてもらえるならやりたいとお願いしました。そうした面での葛藤ですね。――10代のころからクリエイティブな面での葛藤をされていた。クリエイティブといえばカッコいい響きになるけど、内から湧き上がってくるものだから。それが闇の部分を打ち出しているときもあるし、光の場合もあるけれど、そういう湧き出しているものを、表面的に取り繕って蓋をしてしまうのが嫌で、20代前半などは、特に葛藤がありました。――影だと捉えられてしまうものでも、外へ出したかった。人から評価されたいという軸にないからです。そういう軸にあるなら出さないほうがいい。そうではなく、内から出てくるものをとにかく表現したかった。それは私の長所でもあり短所にもなりますが、でも偽りたくないんです。●インタビューの苦手な瞬間とは○■一番興味があるのは物の理(ことわり)について――音楽活動に関しては、とのことですが、お芝居では特に葛藤した時期もなかった?そこではあまりないと思います。もちろん自分が期待していたものじゃなかったとか、いろいろありますが、そういうものも含めて、全体的にお芝居の現場は楽しんで今まで来ています。とにかく頑張らなきゃとがむしゃらになって、それでもできなかったら、私の力不足だったと反省するしかない。出来上がった作品を観たくないなと思うこともあるけれど、その悔しさも次につなげて生きていってる気がします。――前に進んでいくしかない。だからインタビューとかでも「あのときはこう言ってましたね」とか言われるのが本当はすごく苦手なんです。そのときはそうだったかもしれないけれど、そのときとはもう違う細胞だから。誰だってどんどんアップデートしてるでしょ? だから過去の自分のことを聞かれても困る部分はありますね。――現在はいろんな活動をされたり立場に就かれたりしていますが、好奇心は旺盛ですか?旺盛ですね。人から言われることもあります。一番興味があるのは、物の理(ことわり)についてかな。プランターの土の配合とか。レモンの木にハエが卵を産んで、葉っぱが腐っていくんですけど、なぜこうなるんだろうと探ったり。些細なことが気になりますね。もともと自然科学的なものにはずっと興味がありました。だけど、お芝居の仕事をずっとしてきて、おろそかにしてきてしまった。去年、緊急事態宣言という初めての体験をして、いろいろ思っていたままだったものを実際に行動に移せました。――どんなことをされたのですか?農業です。動画でも配信しているのですが、実際に土を耕すところから始めました。都合主義はもうやめようと。いい分岐点だったと思います。○■今は社会の仕組みをみんなで作っていく時代――柴咲さんの、仕事人としてのポリシーを教えてください。自分の湧き上がる思いというのは偽れないし、偽りたくない。そこは追求していきたいと思っています。好奇心に基づいて。――現在はご自身の思っているところへ進めている感覚ですか?そうだと思います。――本作のお雪を「凛として生きる女性として素直に表現できれば」とコメントされていました。柴咲さんの生き方とも共鳴しそうですが、柴咲さんの思う「凛として生きる」とは?やはり物の理を知るということですかね。なぜこの社会の仕組みのなかで生きてるんですか? と問うたときに、「そういう仕組みなんだからしょうがないじゃないですか」と答える人が多いと感じるんです。でも私は、なんで作るほうに回ろうとしないんですか? と言いたい。もうみんなで作っていく時代ですよね。それが凛として生きるってことかなと思います。――ありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。こういう時代だからこそエンタメが必要だと2年前くらいから言っています。そこで学ぶものってあるし、『燃えよ剣』も彼らの生きざまだったり、勢い、魂を感じられて、いまに役立つものも色々あると改めて思えます。それに純粋に元気になりました。こんなに信念を持って生きられる姿を羨ましいと感じました。――お雪さんも本当に素敵でした。男性の多い作品ですが、お雪さんがいてくれてよかったです。そうですか? 私はずっと男性だけ観ていたかったですけどね(笑)。■柴咲コウ1981年8月5日生まれ、東京都出身。98年に芸能界デビュー。2000年公開の『バトル・ロワイアル』で注目を集め、翌年、『GO』にて日本アカデミー賞最優秀助演女優賞など多くの賞に輝いた。02年には歌手としてデビューを果たし、翌年の『黄泉がえり』では主題歌も担当。17年にはNHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で大河ドラマ初出演にして主演を務めた。また16年にエンタメ・コマース事業を行うレトロワグラース株式会社を設立し、CEOを務めている。ほか女優としての主な出演作に映画『容疑者Xの献身』『大奥』『信長協奏曲』『ねことじいちゃん』、ドラマ『Dr.コトー診療所』『ガリレオ』『エール』『35歳の少女』などがある。望月ふみ 70年代生まれのライター。ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画系を軸にエンタメネタを執筆。現在はインタビュー取材が中心で月に20本ほど担当。もちろんコラム系も書きます。愛猫との時間が癒しで、家全体の猫部屋化が加速中。 この著者の記事一覧はこちら
2021年10月24日2016年3月、第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞でプレゼンターを務めた岡田准一は、受賞した若手俳優たちに向けてこんなメッセージを送った。「これからこの方々が日本映画界を支えていくことになると思います。素晴らしい方々に出会って、いい年の取り方をしてほしい」その中の一人、当時23歳の山田涼介は目を輝かせながら、事務所の先輩でもある岡田に向けて「目指します!」と精一杯の思いをぶつける。その誓いから約5年半。2人が初共演を果たした映画『燃えよ剣』が、10月15日にいよいよ公開を迎えた。同作で新選組の“鬼の副長”こと土方歳三を演じた岡田。一方、そんな土方を慕う沖田総司役に起用された山田は“最強の剣士”を全うすべく、岡田に殺陣の稽古を願い出る。「目指します!」という後輩の熱い思いを受けとめたあの日から時を経て、岡田は山田とどのように向き合ったのか。そこには新選組の鉄の掟のごとく、“変人”としての矜持が宿っていた。○■映画『燃えよ剣』は「奇跡のような作品」――土方歳三は、「いつか自分が演じるかなと思っていた唯一の人物」だったそうですね。現場の雑談で決まったんです。プロデューサーの方と監督の3人で話しているときに、監督から「次、どんな役をやりたい?」と聞かれて、「『燃えよ剣』の土方歳三もいいのでは」みたいな話になって。そこから実現した企画です。そういう雑談でうまく成立することは少ないのですが、タイミングと監督の熱意が重なりました。だから、役柄に呼ばれたのかなとも思います。そして、本格時代劇をエンタメに昇華する、すごくチャレンジングな企画。僕にとっては奇跡のような作品です。「やってみたいな」という役はいくつかあるのですが、「やるかもな」と予感していたのは土方歳三が唯一でした。何かきっかけがあったというわけでもないんです。ただ、歴史の番組をやらせていただいて、そこで取り上げたときに思いました。縁があったというわけでもないので、不思議な感覚を持っていました。外見が特に似ているわけでもない。でも、背格好は一緒ぐらいなんです。そういう共通点があったからなんでしょうか……ちょっとこの感覚は説明しようがありません。他の役と同じように「演じてみたい」と思いながら、もしかしたらそれ以上に魅力を感じていたのかもしれないです。もともと歴史は好きなので、予備知識もありました。彼は「男の一生は美しさを作るためのものだ」という言葉を残していて、原作ではそれを体現しているような人物として描かれています。映画は、土方の一生を見せながら当時の時代背景を僕のナレーションを通じて伝える手法なので、「男の一生は美しさを作るためのものだ」という美意識をたくさん込めたいと思って作りましたし、役柄に呼ばれているような感覚もありました。――殺陣の構築と指導も兼任されましたが、どのように進めていったのでしょうか?僕の中で、アクションとリアリティは別物なんです。監督から「振り付けも頼む」と言われたときに、アクションとエンタメと、本物とリアリティのパーセンテージを聞きました。以前担当した、『散り椿』という映画では、本物の要素をわりと高めに設定していて。監督から、「エンタメ要素を強めに作ってほしい」「カットで止めずに一連の流れで空気を撮りたい」と言われたので、まずはそこを意識しました。過去の行動や培ってきたものが言葉や性格に関係するのと同じように、動きにも現れると僕は信じているので、それぞれのキャラクターを頭に入れて。あとは強さのランキングを自分なりに考えました。土方は9番目か10番目ぐらいかな、とか。芹沢の方が力は上で、地面ごと斬ってしまうような豪快さがある。近藤さんは鈴木(亮平)さんがやることも踏まえて、一発の重さが出るような動きに。そうやって、それぞれのキャラに合わせて作っていきました。天然理心流を完全に再現するのは、実はすごく難しく、もちろん要素としては取り入れていますが、自分がやっている総合格闘技やカリ、ジークンドー、柔術などの動きも織り交ぜて。キャラクターとしての体の動きを念頭に考え、決め込んで縛りを作らないようにしています。それから、衣装にも意味があります。特に着物は当時の人の動きに合っていて、武術につながる体の使い方としても着物がいちばん適している。袴をはくのは、足さばきを隠せるという理由だけではないんです。僕は現場に行くだけで修行になると思っていて、だからこそきちんと着るということをこだわっています。こだわればこだわるほど、現場では変人扱いされるわけですが(笑)。武術にこだわったり、その当時の意味のようなことを探し続けて。刀ひとつとってもどうしても形式的になってしまったり……。下の世代に伝えていくためにも、そうやって自ら“変人”になっちゃいますよね。○■近くで否定してくれる人の存在――下の世代といえば、沖田総司役の山田涼介さんとは初共演でしたね。振り返ってみていかがですか?バラエティなどでは一緒になったこともありましたが、お芝居は初めてでした。役者としては……僕から彼に対して何かを言うことはないです(笑)。いろいろな現場がある中で、今回はわりと特殊で。映画人が好むというか、「映画を撮ってる」ということを体感できる現場だったので、彼にとっては刺激的だったのではないでしょうか。彼は原田組のような、ヒリヒリする現場の経験も当時はなかったと思います。原田組は、現場に来ていただくと分かると思うんですけど、空気に色がついたような緊張感があります。そこに飲み込まれるのか、飲み込まれないかが重要で。そこで飲み込まれない人を増やすのが自分の役割だと思っていましたけど、彼は全く飲み込まれなかったですし、それだけでもすごいことですよね。――先ほど、「新選組の強さのランキングを自分なりに考えた」とおっしゃっていましたが、山田さんにも伝えていたんですか?新選組隊士の中で一番強いのは沖田総司。そのことは山田くんに伝えました。そういえば、彼から「時代劇初めてなので教えてください」と言われたので、プライベートレッスンをしました。「教えてほしい」と自ら望むのは、すごいですよね。数々の主演をこなした経験があるのに、「教えてほしい」と素直に言えるのはさすがだなと。沖田もそうですが、動きを見ていると彼自身も天才ですね。武術を極めた方がいい(笑)。向いていると思います。僕が教えた方々の中でも、彼はかなりセンスがいいです。――2016年の第39回日本アカデミー賞の新人俳優賞授賞式で、岡田さんはプレゼンターを務めました。山田さんを始めとした若手の受賞者に対して、「これからこの方々が日本映画界を支えていくことになると思います。素晴らしい方々に出会って、いい年の取り方をしてほしい」というメッセージが印象的でした。山田さんは“いい年のとり方”をされてますか?どうですかね。今をときめく山田くんに僕から言うことはないです(笑)。でも、否定してくれる人が近くにいればいいなと思います。僕は若い頃にそういう人がいました。自分ではカッコつけているつもりはないのに、「また、そういう芝居してるじゃん」って。プロデューサーの方なんですけど。「もう、飽きた」とか言われるんですよ(笑)。眉毛を整えたりしたら、「もう、そういうのいらないから」って(笑)。「ジャニーズとしての見栄えとか美しさも大切ですが、そういうところではないところでの自分も探した方がいい」と言われて、僕はそういう人たちと出会ってきました。彼は求められたものをこなさなければならない位置にいるので、きっと全てを自由にはできないはず。でも、「またそういうことをやって」と言ってくれる人が近くにいればいいなと思います。■岡田准一1980年11月18日生まれ。大阪府出身。95年、V6のメンバーとしてCDデビュー。02年、ドラマ『木更津キャッツアイ』(TBS)が人気を集め、『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』で映画初主演を務める。13年は『永遠の0』主演で映画も興行収入87億円の大ヒットを記録。14年には、NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』にて主演・黒田官兵衛を演じた。日本アカデミー賞では、15年に最優秀主演男優賞(『永遠の0』)と最優秀助演男優賞(『蜩ノ記』)をW受賞し、以降も優秀主演男優賞を3度(『海賊とよばれた男』『関ヶ原』『散り椿』)受賞している。
2021年10月20日司馬遼太郎の歴史小説を映画化した『燃えよ剣』の初日舞台挨拶が10月15日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行われた。新選組副長・土方歳三役の主演・岡田准一をはじめ、土方と惹かれ合うお雪を演じる柴咲コウ、鈴木亮平(新選組局長の近藤勇役)、山田涼介(沖田総司役)、尾上右近(会津藩藩主・松平容保役)、伊藤英明(初代筆頭局長・芹沢鴨役)、原田眞人監督が登壇し、およそ1年半の公開延期を経た念願の初日に喜びを爆発させた。100%稼働となった客席を前に、岡田は「2時間半近い、疲れが残るくらい濃厚な映画を見ていただき、幸せです。初日というものは、僕らにとって大切なもの」と感謝の意。「本格的な時代劇がなかなか作りづらい時代ですが、こういう作品がヒットしてくれることを願い、(作品づくりに)臨んでおります」と作品への燃える思いを語っていた。『関ケ原』に続き、岡田とタッグを組んだ原田監督も「我々はこの光景を思い描きながら、大変な撮影を乗り越えて、走ってきた」と熱気あふれる会場の雰囲気に感激しきり。「この映画が40億、50億とパーンとヒットしたら、ここにいるみんなで『新選組血風録』をできるかもしれない。これからも新選組のみんなと付き合っていきたい」とこちらも熱い思いを明かしていた。「時代を追うな。夢を追え。」という映画のキャッチコピーにちなんで、「今の夢は?」と問われた岡田は、「日本産というか、日本から世界に売れるものをちゃんと作りたいという夢はずっと持っている」と回答。「若い頃から『MADE IN JAPAN』という歌を歌っていますし。野望の歌ですから(笑)」と解散が近づくV6の名曲を挙げ、ファンを喜ばせていた。同じ質問に鈴木は「バナナをお腹いっぱい食べたい」。また、今回が時代劇初挑戦となった山田が「夢や目標を持つのは得意じゃないです。そっちにしか向かわないような性格なので。あっ、でも、エマ・ワトソンに会いたいです」と明かす場面も。沖田総司を演じ「非常に難しい役どころでしたが、皆さんに支えていただき、演じ切ることができた」と振り返っていた。伊藤は「小学生のときに『敦煌』という映画を見て、西田敏行さんが甲冑を着て、馬に乗り暴れまわる姿を見て、あんな風になりたいと思っていた」と少年時代の夢を告白。今回、岡田と共演を果たし「すばらしい俳優さん。役者としての覚悟と誇りを見て、自分もこういう俳優になりたい、追いかけたいと思った」と“新たな夢”を話していた。取材・文・写真=内田涼『燃えよ剣』全国公開中
2021年10月15日岡田准一が、幕末最強の剣客集団である新選組の副長・土方歳三を演じる映画『燃えよ剣』が公開を迎える。2017年の『関ヶ原』に続いて、原田眞人監督とのタッグで、国民的作家・司馬遼太郎(※遼のしんにょうは点2つ)の人気小説に挑んだ本作。「魅力的な、惚れるような男を作ることができたと思っています」――。公開を前に岡田はそう自信のほどを口にする当初は昨年の5月に公開されるはずだった本作だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、公開延期が決定。当初より1年半近く遅れて、ようやく公開を迎える。もちろん、新規感染者が減少傾向にあるとはいえ、コロナ禍が収束したわけではない。そうした状況を踏まえつつ、慎重に言葉を選びつつ、岡田は本作が“いま”公開されることへの思いをこう語る。「まだ大変な時期ではあるけど、少しでも楽しいものを観て『いい日になったな』と思ってもらえる可能性があるのがエンタテインメントだと思いますし、そういう意味でも観てもらうことができたら嬉しいです。いま、公開されることが良いことなのかどうかはわかりませんが、それでも公開されるのであれば、それは“縁”であり、この作品の“運命”であり、なるべくしてこのタイミングになったんだろうなと。時代の変わり目を生きた男たち、時代の転換期を生き抜いた男たちの物語ですから、そういう部分を含めて、(いま公開される)縁があるのかなと思います」今回、主演というだけでなく、岡田自身が劇中の殺陣の構成も担当した。冒頭の喧嘩から芹沢鴨(伊藤英明)や人斬り以蔵(村上虹郎)との競り合い、池田屋事件など、激しくもリアリティにあふれる殺陣が随所に見られる。「原田監督はお芝居の延長上のアクションをやりたい方です。僕が最近、現代ものの映画でやったのは、アクションのためのセッティングをいくつも作ってアクションするというものでしたが、原田監督はお芝居とドキュメンタリーが混在しているものを撮影されたいので、殺陣に関しても、お芝居と同じように『頭から終わりまで通し(ワンカット)でやって』とおっしゃるんです。でも、さすがにそれは難しいので(苦笑)、『ここまででないと厳しいです』と僕からご提案させていただき、いくつかに区切りながら作っていきました」それを踏まえて、岡田が目指したのは観る者の意識に「自然に刷り込ませていくような殺陣」だった。「派手でカッコいいというよりも、見た目にはわからないけど、自然と(見ている者の意識に)刷り込まれていくような動き。冒頭の喧嘩のシーンだと、近藤(鈴木亮平)が最初に斬りかかってみんなが吹っ飛んでいき、そこに土方が斬りこみ、沖田(山田涼介)が脇を舞うかのように斬っていく――3人の“関係性”であのシーンが作られているんです。パッと見ただけではそういう構成はわからないかもしれませんが、会話がなくても会話しているような、潜在意識に刷り込んでいくようなアクションをベースに作っていきました」。「戦うことの儚さを知っている」岡田准一の考える“土方歳三”の魅力劇中の新選組の中では、土方は“鬼の副長”であり、局長・近藤勇という豪傑を立てつつ、鉄の組織を作っていくNo.2。一方で、現場では岡田が主演であり、先述のように殺陣を指導する立場でもあり、こうした現場における関係性が作品にも良い形で作用したという。「今回は、大河ドラマ(の主演)を経験している鈴木さんや柴咲(コウ)さんもいて、ただ演じるというだけでなく“現場を見る”人がいらっしゃいました。特に、鈴木さんは大河を終えた直後だったこともあって、現場に新選組の隊士たちがたくさんいる中で、“みんなを見る”という部分に関して『僕がやっときます!』と、みんなを食事に連れて行ったり、場を作るということをサポートしてくださいました。一方で、僕は殺陣を作っていたので、殺陣のシーンに関して、みんなが(シーンが終わって)僕が『OK』を出すかどうかを待つといった感じでした。土方という役としても恐れられているくらいがちょうどいい役だったので、そういう意味でも助けてもらったなと思います」過去には作品の中で、組織のNo.1の立場の役を演じたこともあるが、今回、No.2の立場を演じたことで感じたこと、考えさせられたことは?「どうでしょうねぇ…? No.1とNo.2の在り方や関係性という部分に関して言うと、No.1次第で変わるものなので、(こうあるべきと言うのは)難しいですけど…ただ現場で鈴木さんがそういう立場でいてくださって、横で沖田がニコニコ笑っていてくれて、その関係性がやりやすく、役作りの上でも助かったのは覚えています。鈴木さんは、今回、僕が主演ということもあるので、すごく現場で立ててくださいましたし、でも現場で互いを役名で呼び合える関係性を作れてもいたので、(役を離れての)本来の関係性もあるんですが、それを覆す現場の関係性というのも役者にはあったりするんですよね」これまでにも数多くの映画やドラマで新選組は題材となり、多くの俳優が土方を演じてきた。幕末の歴史の上では“敗者”でありながらも、いまなお深く愛される土方歳三だが、岡田准一が演じた土方の魅力はどこにあるのだろうか?「戦うことの儚さを知っているということかなと思います。僕自身、(格闘技を)教える資格を持っていますし、戦う男たちの気持ちを理解できる立場にいるのかなと。戦い続けて疲弊し、戦うことに悩んだり、葛藤を抱いたりしつつ、前に進もうとしている男たちだと思うし、ある種の覚悟をもって、自分で決断している男たちなんですよね。僕自身、ただ“希望”を抱えて進む男たちを演じる年齢でもない。その“深さ”というか、時代劇では常に戦うことの意味――戦うことの哀しさや疲弊を超えて、決断した男がそこにどう立っているのか? ということを考えています。特に土方は(原作のセリフで)『男の一生というものは、美しさを作るためのものだ』ということを言っている。その言葉を口にした男が、敗戦が濃厚な中で(最後まで戦うべく)函館まで行く。そういう人物をどう作っていくのか? もちろん、司馬さんが描きたかった土方像もありますし、土方に認められるような土方像にしなければという思いもありました。僕自身が感じる、土方の魅力を表現できる脚本でしたし、主演としてはすごくやりがいのある役でした。“主演”を描いてくれる作品であり、そこで魅力的な土方を演じたいという欲もありました。結果的に、原作のファンの方も土方のファンの方も認めてくださるような、魅力的な土方が作れたと思っています。もしこれがダメだったとしたら『もう僕にはやりようがないです』という気持ちですね(笑)。それくらい、魅力という面では思い切り詰め込んだ役柄です。絶対に部下になりたくはないけど(苦笑)、すごくカッコいい、惚れる男が作れたと思います」『燃えよ剣』10月15日(金)公開(C)2021「燃えよ剣」製作委員会取材・文:黒豆直樹
2021年10月13日ついに来週10月15日(金)に公開を迎える映画『燃えよ剣』より、新選組の熱い絆を感じるオフショットが到着した。歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、土方歳三を主人公に、新選組の志士たちの知られざる人生と激動の時代・幕末を描いた国民的ベストセラー小説を完全映画化した本作。今回公開されたオフショットは、鈴木亮平演じる新選組局長の近藤勇を中心に、岡田准一演じる副長・土方歳三、山田涼介演じる近藤が肩を組む一番隊組長の沖田総司をはじめ、六番隊組長・井上源三郎(たかお鷹)、土方と同じ副長を務める山南敬助(安井順平)、二番隊組長・永倉新八(谷田歩)、八番隊組長・藤堂平助(金田哲)、副長助勤・斎藤一(松下洸平)、十番隊組長・原田左之助(吉田健悟)ら新選組の主力メンバーが勢揃い。激動の時代の中、それぞれの信念を絶やさずに戦い抜いた仲間である彼ら。気の置けない仲間たちとの爽やかな笑顔がまぶしい今回のオフショット。いずれ時代に引き裂かれ別々の道を歩んでいくことになる彼らの未来に思いを馳せると、切なさが溢れるようだ。なおこの写真は、東京メトロ新宿駅の駅構内通路にて10月17日まで、交通広告が掲出されている。新選組の中でも、とりわけ固い絆で結ばれていたのは、土方、近藤、沖田の3人。彼らを演じた岡田さん、鈴木さん、山田さんも撮影現場では互いに深い信頼関係を築いていたようで、「鈴木さんも山田君も、それぞれが演じるキャラクター同士で生まれる化学反応みたいなものを一緒に探していけたのかなと思います」と岡田さん。鈴木さんも「岡田さんほど映画作りのことを理解している俳優はいないんじゃないか。自分が一番がんばっている背中を見せて、引っ張っていく姿は相変わらず勉強になりました。山田君はとにかく役者に向いてますね。沖田の病気の役作りも本当にずっと自分でやってましたし、素晴らしかったです」と絶賛。山田さんは「鈴木さんは、現場でカメラが回る前からずっと新選組の士気をあげてくださっていて、岡田さんは黙々と隊士一人一人の殺陣をずっと現場で見てくださいました。だから近藤さんが新選組の士気を作って、土方さんがその土台を作っていく、というか、その作業が新選組そのものだ!と。お二人の姿勢がかっこよかったです」と2人から多くの刺激を受けたという。『燃えよ剣』は10月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2021年10月15日より公開©2020「燃えよ剣」製作委員会
2021年10月11日永山瑛太が坂本龍馬、向井理が土方歳三を演じる正月時代劇「幕末相棒伝」。この度、海援隊や新選組などを演じる追加キャストが発表された。幕末の京都を舞台に、坂本龍馬と土方歳三の最強バディが将軍暗殺未遂事件の黒幕を48時間以内に探し出す様を描く本作。今回新たに発表されたのは13名。第十五代将軍・徳川慶喜役に渡辺大、幕府若年寄・永井尚志役に杉本哲太。薩摩藩の西郷隆盛と中村半次郎役には、谷田歩と奥野瑛太がそれぞれ決定。杉本哲太(永井尚志役)また、中岡慎太郎を和田正人、海援隊の陸奥陽之助を浅利陽介。新選組の近藤勇は阿部亮平、沖田総司は白洲迅。白洲迅(沖田総司役)ほかにも、駿河太郎が桂小五郎、近藤芳正が佐川官兵衛、佐藤隆太が伊東甲子太郎、堀田真由が仲居・おしの、中村梅雀が岩倉具視を演じることも分かった。堀田真由(おしの役)正月時代劇「幕末相棒伝」は2022年1月3日(月)21時~NHK総合にて放送。(cinemacafe.net)
2021年10月04日歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、土方歳三を主人公に新選組の志士たちの知られざる人生と激動の時代・幕末を描いた国民的ベストセラー小説の完全映画化『燃えよ剣』。この度、土方歳三と芹沢鴨による緊迫の決闘シーンの映像が到着した。江戸時代末期、黒船来航後の激動の幕末を舞台に、わずか6年だけ存在した「新選組」。その初代筆頭局長・芹沢を演じるのは伊藤英明。そして鬼の副長・土方を、岡田准一が演じている。尊王攘夷を掲げ、国家転覆を図っていた清河八郎(高嶋政宏)の暗殺を狙う2人だったが、酒に酔った芹沢の暴走により、暗殺は失敗。今回到着した映像では、逃げた先で口論となった2人が、次第にお互いのプライドを懸けた“本気の喧嘩”へと発展していく模様が映し出される。芹沢が土方を吹き飛ばすほどの豪快な一振りを見せる一方、華麗な身のこなしと剣捌きで立ち向かう土方。一進一退の熾烈な攻防戦の行方は…。『燃えよ剣』本編映像(アクション編)原田眞人監督の熱望により、主演に加え、見せ場となる殺陣の構築・指導も兼任した岡田さんは、殺陣について「こだわりが詰まっている」と自信を見せる。また、岡田さんのアクションには、伊藤さんも「殺陣については自分なりに準備したつもりだったんですが、岡田君の動きにはなかなかついていけずでした」と苦労した様子。しかし、それぞれのキャラクターの特徴に合わせて殺陣を考案した岡田さんによる丁寧な指導を受け、「(岡田さんが)何十年という歳月をかけて習得したものをわかりやすく、芹沢鴨というキャラクターを織り交ぜつつ、殺陣をつけてくださって、本当に感謝しています」と伊藤さん。そうして今作では、強者としての存在感を放つ、新たな芹沢が誕生した。『燃えよ剣』は10月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2021年10月15日より公開©2020「燃えよ剣」製作委員会
2021年10月04日10月15日(金)より公開となる映画『燃えよ剣』より、岡田准一演じる土方歳三の新場面写真がお披露目となった。監督・脚本:原田眞人×主演:岡田准一のタッグに加え、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介、伊藤英明ら豪華俳優陣が集結。歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が土方歳三を主人公に、新選組の志士たちの知られざる人生と激動の時代・幕末を描いた国民的ベストセラー『燃えよ剣』がついに映画化されることとなった。鬼の副長と呼ばれた土方と新選組は、いかにして歴史に名を刻む伝説(レジェンド)となったのか。そのすべてが今、スクリーンで明かされる。この度公開となった場面写真には、土方本人の現存する肖像写真と同じように、断髪・洋装で椅子に座り、土方になりきる岡田の姿が映し出される。「武士になる」という熱い夢を胸に、武州多摩の“バラガキ”から新選組副長の座まで上り詰めた土方だったが、時流は一気に倒幕へと傾き、激しい戦地では多くの同志を失うことに。しかし、そんな敗色濃厚な戦いの中でも、最後まで武士道を貫いた土方。刀を強く握りしめ、真直ぐ先を見つめるその表情からは、武士としての誇りと哀愁、そして圧倒的な貫禄を感じさせる。先日行われた本作の完成報告イベントにて、「歴代で一番カッコいい役柄をやらせてもらった」と喜びを語った岡田。土方歳三という人物像について、「一言では説明しきれない」と語る岡田は、広く知られているこの洋装姿の土方を演じるにあたり、「写真の雰囲気にどうやったら合わせていけるか、この顔にはどうやったらなっていけるのかというのは、役を作っていくうえですごく大事にしました」と述懐した。さらに、「僕らは演じる際に、『その役柄に愛されるかどうか』というのが最後のカギになるのですが、たまに役柄が振り向いてくれる時があって。撮影の最後の方は、いつも土方さんが微笑んでくれてる感じがしていました」と、確かな手ごたえを明かしている。そんな、まさに土方に“完全憑依”したといっても過言ではない、岡田が魅せる魂の熱演に、絶賛の声が続出。「泥臭くも人間味溢れ、心を鷲掴みにされるような歳三像」(土方愛<土方歳三子孫>)、「これはただの時代劇ではなく、世界に誇れる JIDAIGEKI」(コシノジュンコ)、「時代の流れに一喜一憂せず、筋を通して生きた土方歳三、カッコ良すぎです」(原晋)、「凄まじい戦闘シーンの熱量!緊張感!土方歳三の眼差し!興奮で全身の毛穴が開いた!」(ロバート 山本博)など、各界から興奮冷めやらぬコメントが多数寄せられている。<各界からのコメント>●内田樹(思想家・武道家)土方歳三は「中隊長レベルの天才」として日本史上に異彩を放った。戦闘集団はどうあるべきかについての洞察と、卓越した実戦成果において、近代日本の軍制史上でも、土方歳三は抜きん出ていた。箱館時代の土方は「この人の指揮に従えば、必ず勝てる」と兵士に信じさせるほどの神話的オーラをまとっていたという。まことに稀有の人と言う他ない。●大林素子(スポーツキャスター・女優)多摩出身の私、ヒーローは土方歳三様。好き過ぎて歴史を辿る旅は、20年になり、今は会津若松の観光大使、また会津に部屋を借り二地域移住しています。小説、文献など詳しい分、開始から泣きっぱなしで、映画が終わって欲しくないと、願っていた。圧倒的なスケールとキャストが役に愛と、命を吹き込み、あの時代が甦ったみたいで、凄い!素敵以外の言葉が、見つかりません!ご覧頂ければ、分かるはず。どこか片隅にでも出演したかったな。●加来耕三(歴史家・作家)映画『燃えよ剣』は、日本刀の発する火花で原作を超えた。監督は幕末を丹念に調べ、娯楽性を尊重しつつ、可能な限り史実を採ろうと苦闘している。その真摯さ、出演者の演技がここに、歴史に残る名作を誕生させた。●菊地明 (幕末史研究家〔新選組検定監修者〕)あの『燃えよ剣』の映画化ということで、どこまで原作の世界に迫ることができるのか、実は期待値は大きくはなかった。しかし、上映時間の148分、その迫力にすっかり魅入らされてしまった。●北村晴男(弁護士)日本にとって攘夷は正義か!それとも攘夷思想に取り憑かれた不逞浪士を斬る事が正義なのか!「もしその時代に生まれたなら、何を正義と考え、どう生きるのか」が問われている。●こがけん(お笑い芸人)土方歳三と名刀・和泉守兼定との出会いが必然だったように、この作品と岡田准一の出会いもまた、必然だったのだろう。殺陣を自ら構築し新しい土方像を更新した岡田准一の鬼気迫る演技はそれを証明するのに十分だ。時代に迎合しないバラガキ(ならず者)の人生は、熱く、愚直で片時も目が離せない。●コシノジュンコ(デザイナー)これはただの時代劇ではなく、世界に誇れる JIDAIGEKI。思わず息をのむ圧倒的な映像美とスペクタルなシーン、日本建築の美しさを生かしたロケーションも素晴らしい。日本のあけぼのに向かう男の意志と意地。これこそ男の美学。●佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト)世界遺産や国宝クラスの建造物でロケしたという映像が圧倒的すぎる。司馬遼太郎の国民的な文学が、こんなにリアルな映像と演出で観られるなんて…ただ感無量です。「超大作」と呼ぶしかない。●シブサワ・コウ(コーエーテクモゲームス ゼネラルプロデューサー)すべての幕末ファン、歴史ファンに観ていただきたい作品。激動の時代を駆け抜けた、土方ら若者たちが生き生きと描かれており、「幕末を舞台にしたゲームをもう一度創りたい!」とクリエイター魂を大いに刺激されました。●関容子(エッセイスト)土方歳三は原田眞人監督がお若いころから注目されていた人物ですが、本作では、その青年期から新選組副長として立派なサムライへと成長する姿が魅力的に描かれており、大変感動しました。岡田准一さん演じる土方歳三は、特にその洋装姿が実際の土方に生き写しで、目を瞠るものがあります。音楽の使い方も印象的で、時代劇では使われることがほぼないであろう、ビゼーの「真珠採り」のメロディがとてもマッチしていました。松平容保、孝明帝を演じた、尾上右近さん、坂東巳之助さん(その怪演たるや!)も瞠目の出来。やはり時代劇に歌舞伎俳優はなくてはならない存在だと思いを新たにしました。●千住明(作曲家)才に秀で、時代に従い、時代に流され、やがて時代をリードし、時代を創る。それは忘れていた篤い想い。土方は今の日本人にとってリアルなレジェンドだ。●宋美玄(産婦人科医・医学博士)岡田くんの演技を通じ、新選組に対する見方が変わりました。類稀なる能力を持ちながら時代に翻弄された土方歳三の人生に、初めて共感することができました。●田原総一朗 (ジャーナリスト)久々に見ることが出来た力の籠った映画であった。歴史上でみれば、新選組は、いわば保守反動である。朝廷を担いで明治政府を開いた薩長の敵である。だが「バラガキ」であった土方歳三たちは、そこに誠を見出して生命を奉じるのである。この映画では、彼らの誠がよく理解できる。感動した。●野口みずき(アテネオリンピック 女子マラソン金メダリスト)激動の時代を真っ直ぐに信念を貫き通した剣士達に感動しました。土方歳三を演じる岡田准一さんの演技は圧巻でした!●羽根田卓也(東京オリンピック カヌー日本代表)何度となく原作を読み返し、土方歳三を好きになるきっかけとなった「燃えよ剣」。その実写版も冒頭からラストまであっという間の、会心の出来でした。一番の見どころは劇中の殺陣。これまで観た時代劇の中で最も迫力があり、土方と芹沢鴨が対峙するシーンでは、「幕末の斬り合いとはこうだったのではないか」と思わせるリアリティに驚愕しました。岡田准一さん演じる土方歳三は、“潔く、清々しい男”という自分の中の土方のイメージにぴったりでしたし、沖田総司の儚さを体現した山田涼介さんも素晴らしかったです。●原晋(青山学院大学 陸上競技部 長距離ブロック 監督)いつの世も人間社会では時代に翻弄されながら生きることが常である。『時代を追うな。夢を追え。』最後まで新選組の一員として戦う姿、男としての誇りを俳優岡田准一が熱演。時代の流れに一喜一憂せず、筋を通して生きた土方歳三、カッコ良すぎです。●土方愛 (土方歳三子孫)泥臭くも人間味溢れ、心を鷲掴みにされるような歳三像。岡田さん、魂込めて歳三さんを演じてくださりありがとう。●ぼる塾 田辺智加(お笑い芸人)日本史の教科書には新選組があまり詳しく載っていないのでこの作品はとても嬉しいです。『燃えよ剣』はずっと気になっていた作品なのでこうして映画で見れてとても嬉しいです。出演者がとても豪華でいいんですか?!と驚きました。この作品を通して新選組の信念、荒々しさ、儚さが伝わってきました。老若男女楽しめる作品です。●松吉真幸(北野天満宮 禰宜)鏡のような白刃で身を斬られる、想像を絶する痛みが想像できる剣戟の凄まじさ。全編に流れるビゼーの名曲が、夢を追って、せめぎあう時代と時代の淵へなだれ落ちてゆく烈丈夫どもの哀れを掻き立てる。武士もののふの義ではなく、バラガキの意地で弾幕の中へ飛び込んでゆく土方の最期は、遙かなる名作『ワイルドバンチ』に比肩する悲壮美であった。●柳家花緑(落語家)気が付けば148分。そんなあっという間にも、1年間続いたドラマを観終わったようにも感じた。ドキュメンタリーとも思わせる後味と余韻が心に染みる。信念と行動力は未来を創る。いつの時代もきっとそうなんだろうと土方歳三に思いを馳せる。燃える剣で心を鍛え、魂を燃やし尽くした人生に、生き切ることの大切さを教わった。●ロバート キャンベル (日本文学研究者)率直なストーリーラインと美しい場面構成、キレキレの編集で今回も原田監督に圧倒されました。田舎者で、とぼとぼ歩きから「武士道はこうあるべきだ」と真っ直ぐに言い切る岡田准一の演技は芯が通っている。侍になるにはハングリーな心と確かな腕が要る。●ロバート 山本博(お笑い芸人)凄まじい戦闘シーンの熱量!緊張感!土方歳三の眼差し!興奮で全身の毛穴が開いた!池田屋襲撃をこの目で目撃することが出来、感動しました!!『燃えよ剣』10月15日(金)より公開
2021年09月29日歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が土方歳三を主人公に、わずか6年だけ存在した新選組の志士たちの知られざる人生と黒船来航後の激動の幕末を描いた同名ベストセラー小説を完全映画化した『燃えよ剣』より、メイキング写真が解禁された。今回公開されたメイキング写真では、名匠・原田眞人監督のもと緊迫した空気が漂う撮影現場で、真剣な表情を浮かべる岡田准一と山田涼介の姿がそれぞれ切り取られている。また本作で『関ヶ原』以来となる原田監督との再タッグを果たした岡田さんは、「いつか演じるかなと思っていた土方歳三さんという人物を原田監督が持ってきてくださって、こんなにもやりがいのある現場というか、戦う現場で、監督と一緒に作品作りができるというのは映画人にとってこれ以上ない幸せ」とコメント。厳しい現場でも「すごく濃厚でしたし、共演者の皆さんともうまく反応しあえて、膨らんでいった現場になったかなと思います」と、主演としての確かな手応えを明かした。対する原田監督も「岡田さんの芝居はつねに完璧」と絶大な信頼を寄せており、見せ場となる殺陣の構築・指導についても、岡田さんに一任。「殺陣チームが、基本となる全体の流れを作り、そこからこの作品としての新選組の戦い方、キャラクターそれぞれのユニークさを岡田さんに考えてもらいました。ひとつひとつの殺陣のシーンが、ひとつひとつの芸術作品になるように作ってくれた。すごく作品に活きています」と自信を見せている。一方、剣技の天才・沖田総司を演じた山田さんは、本作が原田組初参加。時代劇自体が初挑戦であり、撮影前には「錚々たる共演者の皆様の中でお芝居をさせていただくことに緊張する一方、武者震いしています」と語っていたが、撮影中は「緊張感が途切れることなく、日々刺激的な毎日だった」と充実した日々を述懐。初共演となった岡田さんに対しても、撮影前からコンタクトを取って殺陣の指導を自ら志願しており、殺陣の練習でレスリングをしたエピソードを披露。そして「レスリングの姿勢が殺陣に通じるところがあり、実際に現場に行ってレスリングの姿勢で殺陣をやると、『あ、なるほどな』と思えることがありました。岡田君には、殺陣のやり方や姿勢、殺陣をやるにあたって何が一番大切なのかというのを教えてもらいました」と、岡田さんへの感謝の気持ちを明かした。『燃えよ剣』は10月15日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2021年10月15日より公開©2020「燃えよ剣」製作委員会
2021年09月14日10月15日(金)より公開となる岡田准一主演の映画『燃えよ剣』。本作は司馬遼太郎の同名小説を原作に、新選組の志士たちの知られざる人生と激動の時代・幕末を描いた歴史スペクタルだが、この度、土方歳三が主人公である本作の公開を記念して、人気ゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」とのコラボレーションが実現した。舞台は、黒船が来航し開国を要求した江戸時代末期。幕府の権力を回復させ外国から日本を守る佐幕派と、天皇を中心に新政権を目指す倒幕派の対立が深まりつつあった激動の時代だ。武州多摩の”バラガキ“だった土方歳三(岡田准一)は、「武士になる」という熱い夢を胸に、近藤勇(鈴木亮平)、沖田総司(山田涼介)ら同志と共に京都へ向かう。やがて徳川幕府の後ろ盾のもと、芹沢鴨(伊藤英明)を局長に擁し、市中を警護する新選組が誕生。土方は副長として類まれな手腕と厳しい法度で組織を統率し、新選組は倒幕派勢力の制圧に八面六臂の活躍を見せる。土方はお雪(柴咲コウ)と運命的に出会い惹かれ合っていくが、次第に時流は倒幕へと傾いていく。そして、名だたる刀剣が戦士の姿となった“刀剣男士(とうけんだんし)”と共に、歴史改変を目論む敵と戦う刀剣育成シミュレーションゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」と夢のコラボが決定。土方の愛刀であった刀剣男士「和泉守兼定」と「堀川国広」が描かれた“コラボビジュアル”が公開となった。コラボビジュアルで描かれているのは、激動の時代を「刀」とともに生き抜いた本作の主人公・土方歳三の愛刀「打刀 和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)」と「脇差 堀川国広(ほりかわくにひろ)」の二振り。「刀剣男士 和泉守兼定」が凛々しく刀を構え、「刀剣男士 堀川国広」は新選組ファンのバイブルでもある司馬遼太郎の原作小説『燃えよ剣』を手に和泉守の後ろで微笑んでおり、持ち主であった土方歳三の映画『燃えよ剣』での活躍に期待が高まる。このコラボビジュアルは2021年9月1日(水)〜10月17日(日)の期間、東京都日本橋のコレド室町施設内と周辺エリアで、映画『燃えよ剣』のポスターとともに掲出を予定。また、「刀剣乱舞-ONLINE-」公式ショップ「刀剣乱舞万屋本舗」渋谷パルコ店と心斎橋パルコ店でも、B2ポスターを掲出予定。なお、日本橋では同日9月1日(水)より「刀剣乱舞-ONLINE-」サービス開始六周年を記念した公式イベント『現世遠征 都結び』が開催される。コレド室町1・5階の日本橋三井ホールではアート展「灯結び展(あかりむすびてん)」を、コレド室町周辺では街歩き型ナゾトキ街歩きゲーム「迷刀物語からの脱出(めいとうものがたりからのだっしゅつ)」を予定。日本橋で、ポスター掲出やイベントなど、映画『燃えよ剣』と「刀剣乱舞-ONLINE-」の両方を堪能してほしい。【イベント概要】「刀剣乱舞-ONLINE-」公式イベント『現世遠征 都結び』期間:2021年9月1日(水)〜10月17日(日)会場:日本橋三井ホール、コレド室町周辺映画『燃えよ剣』10月15日(金)より公開
2021年08月31日岡田准一が史上最強の剣客集団「新選組」副長・土方歳三を演じる映画『燃えよ剣』より、土方たちが新選組となり、“史上最強の剣客集団”に至る経緯をまとめた特別映像が公開された。江戸時代末期。黒船が来航し、開国か倒幕かに国中が揺れた激動の時代。武州多摩のバラガキだった土方は、「武士になる」という夢を胸に、近藤勇(鈴木亮平)、沖田総司(山田涼介)らと共に京都へ向かう。時を同じくして、徳川慶喜(山田裕貴)の命により、松平容保(尾上右近)が京都の治安維持のため京都守護職に就任。剣術道場「試衛館」の同志である藤堂平助(金田哲)、永倉新八(谷田歩)、斎藤一(松下洸平)、山南敬助(安井順平)のほか、芹沢鴨(伊藤英明)も加わり、京都の市中を警備する「新選組」が発足した。今回到着した映像では、そんな発足から、局長・近藤を頂点とする“最強の剣客集団”として活躍する背景が、分かりやすくまとめられている。中でも、土方の顔つきの変化は注目ポイント。喧嘩に明け暮れていた田舎のバラガキ時代とは異なり、副長として見せる土方の表情と佇まいは、圧倒的な貫禄を感じさせる。また、近藤との緊迫したやりとりも必見。激動の幕末でわずか6年だけ存在した新選組。剣を手に命を燃やした男たちにドラマチックな運命が怒涛のように押し寄せ、本作のスケールの大きさが伝わってくる映像になっている。『燃えよ剣』は10月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2021年10月15日より公開©2020「燃えよ剣」製作委員会
2021年08月18日今期ドラマ「リコカツ」や「着飾る恋には理由があって」でいま話題の永山瑛太と向井理が主演する正月時代劇「幕末相棒伝」の制作が決定した。舞台は、大政奉還を間近に控えた幕末の京都。将軍暗殺を企てた犯人を捜し出せと、幕府重臣から密命を受けた坂本龍馬と土方歳三。与えられた時間は、わずかに2日。敵同士の2人は、対立しながらも次第に協力し合い、薩摩・長州・会津などの大藩や公家たちを探索し、西郷隆盛や桂小五郎、岩倉具視ら幕末維新の時代を彩ったオールスターたちを相手に、大胆な推理と腕に覚えのある剣術で事件の真相に迫っていく――。本作は、永山さん演じる坂本龍馬と、向井さん演じる土方歳三が、相棒となって徳川慶喜暗殺未遂事件の犯人を探る、ちょっとコミカルな新感覚時代劇。原作は、五十嵐貴久の「相棒」。脚本は、『超高速!参勤交代』『引っ越し大名!』の土橋章宏が担当する。正月時代劇「幕末相棒伝」は2022年正月、NHK総合にて放送予定。(cinemacafe.net)
2021年06月17日岡田准一が主演を務める映画『燃えよ剣』の公開日が10月15日に決定したことが10日、発表された。合わせて新予告映像も公開された。同作は岡田演じる土方歳三を主人公に、新選組志士たちの人生と激動の幕末を描く。『関ヶ原』(17)、『日本のいちばん長い日』(15)などで知られる原田眞人監督が、司馬遼太郎の同名小説を原作にメガホンを握り、土方と運命的な恋に落ちるヒロイン・お雪を柴咲コウ、新選組局長・近藤勇を鈴木亮平、美しき剣士・沖田総司をHey! Say! JUMP・山田涼介、新選組初代筆頭局長・芹沢鴨を伊藤英明が演じる。当初は今年5月22日に公開される予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、公開延期を発表していた。新予告映像では、土方が故郷でバラガキと呼ばれていた頃の勇ましい剣裁きや、土方と芹沢の一触即発の決闘シーン、そしてかの有名な「池田屋事件」の完全再現シーンなど、岡田がキャストに殺陣の指導もしながら出来上がったリアルで完璧な剣のアクション満載の迫力映像が盛りだくさんとなっている。また、土方が密かにお雪に宛てて書いた句「知れば迷い 知らねば迷わぬ 恋の道」を読み上げ、じゃれ合いながら組手を交わす土方と沖田の仲睦まじいシーンからは、岡田から殺陣や時代劇の作法を学んだ山田との関係性も表れている。
2021年05月10日司馬遼太郎の小説を原作に、岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介らが出演する“新選組”にスポットを当てた映画『燃えよ剣』。この度、延期されていた本作の公開日が新たに10月15日(金)に決定し、併せて最新予告映像も到着した。歴史小説界の巨星・司馬さんが、土方歳三を主人公に新選組の志士たちの知られざる人生と激動の時代・幕末を描いた国民的ベストセラー「燃えよ剣」。これを名匠・原田眞人監督がメガホンを取り、主演の岡田さんが土方を演じ、ほかにも近藤勇を鈴木さん、沖田総司を山田さんが演じるなど豪華キャストが集結し映像化。土方と新選組は、いかにして歴史に名を刻む伝説となったのか?時代の大きな変化の中、剣を手に命を燃やした男たちの知られざる愛と戦い、その全てがいよいよスクリーンで明らかになる。また今回併せて公開された新映像では、“バラガキ”と呼ばれていた頃の土方の勇ましい剣裁きや、土方と芹沢(伊藤英明)の一触即発の決闘シーン、「池田屋事件」など、岡田さんがキャストに殺陣の指導も行いながら作り上げられたリアルな剣のアクションが満載。一方で、土方が密かにお雪(柴咲さん)に宛てて書いた句を読み上げ、組手を交わす土方と沖田の仲睦まじいシーンも映し出されている。『燃えよ剣』は10月15日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2021年10月15日より公開©2020「燃えよ剣」製作委員会
2021年05月10日ディーン・フジオカと町田啓太が、大河ドラマ「青天を衝け」に出演することが決定。ディーンさんは五代才助(友厚)、町田さんは土方歳三を演じる。吉沢亮扮する渋沢栄一の人生を描く大河ドラマ第60作「青天を衝け」。このほど出演が明らかになった2人が演じるのは、栄一の人生に影響を与える盟友だ。大河初出演となるディーンさんが演じる五代は、栄一と同時代を駆け抜けた実業家。ディーンさんが日本で注目を集めるきっかけとなった連続テレビ小説「あさが来た」でもこの五代を演じており、出演当時は“五代様”と親しまれ、人気が急上昇。志半ばに早逝すると、五代ロスと呼ばれる社会現象まで起きたほど。ディーンさんは今回の出演に「大河ドラマに初めて出演させていただけることをとても光栄に思います。そして、連続テレビ小説『あさが来た』の時と同じ五代友厚役を再び演じる機会をいただいたことを心から嬉しく思うと共に、時を超えた不思議な縁を感じております」とコメント。「力強い生き様や、成し遂げた偉業について、視聴者の皆様と共に更なる理解を深めていけるよう『五代さん』を全身全霊で演じます」と意気込みを語っている。また、主演ドラマ「西荻窪 三ツ星洋酒堂」ももうすぐ放送開始となる町田さんが演じる土方は、池田屋事件で功績を挙げた新選組の“鬼の副長”。幕臣になった栄一とある任務で出会い、意気投合する。「幼少の頃、木刀を振りながら新選組のダンダラ羽織を一度は羽織ってみたいと思っていた」とふり返る町田さんは、出演に関して「あまり広くは知られていない渋沢栄一と土方歳三の関わり、交わらなさそうな人との出会いによって、何か変化が起こり今の時代にも繋がるなんて本当に面白いものだなと感じます。バラガキ、土方歳三の誠とは何だったのか、寄り添いながら自分なりに体現したいと思います」と心境を明かしている。大河ドラマ「青天を衝け」は2月14日(日)より放送開始(NHK総合:よる8時/BSP・BS4K:午後6時)。(cinemacafe.net)
2021年02月09日岡田准一主演の歴史エンタテインメント超大作『燃えよ剣』の新たな公開時期が来年10月に決定したことが分かった。5月22日より公開される予定だった本作だが、新型コロナウイルスに関連する諸状況を鑑み、4月に公開を延期することを発表していた。本作は、司馬遼太郎の国民的ベストセラーの完全映画化作品。史上最強の剣客集団「新選組」と、岡田さん演じる副長・土方歳三を描くストーリー。岡田さんのほかにも、鈴木亮平、山田涼介が新選組のメンバーを演じるほか、柴咲コウ、尾上右近、渋川清彦、高嶋政宏、柄本明、市村正親、伊藤英明ら豪華な面々が顔を揃えている。『燃えよ剣』は2021年10月公開予定。(cinemacafe.net)■関連作品:燃えよ剣 2020年、全国にて公開©2020「燃えよ剣」製作委員会
2020年12月13日「配信やDVDで観ようと思うんだけど、刀ミュって、どの公演が一番おすすめなの?」地上波の音楽番組に出ることも珍しくなくなり、ミュージカル『刀剣乱舞』(以下:刀ミュ dアニメストア、DMM.comで配信)が世の中で確実に知名度を上げ続けている今日このごろ。実際に何が行われているかは分からないけど、なんとなく沼が深そうで楽しそうなのは伝わってくるよ、という雰囲気が広がってくると、興味を持ってくれた人によくこの言葉を聞かれます。そんなときは、自分がいちばん好きな公演をおすすめしたい! ……ところではあるのですが、その人には完璧な形で刀ミュの沼に浸かってほしい、いや、刀ミュを知って人生が豊かになってほしい!!! と思っているので、わたしの場合「わたしがいちばん好きな作品はこれだから絶対に観てほしいんだけど、刀ミュを楽しむためのおすすめのルートがいくつかあるから、あなたがどの作品から入ると良さそうか、まずヒアリングさせて!」と言います。刀ミュの本公演は2020年4月時点で9作(再演などを含む)上演されていて、そこに毎年開催されるライブや単騎出陣などDVD・BDが販売されているものも含めると、なんと18作品にも上ります。多い!シリーズものではありがちですけど、1作目から観るのがいちばんだとは分かりつつも、「そのシリーズにぐっと引き寄せられるような、すとんと落ちていくきっかけになる作品があるはず……」と思うと、そこから入ってずぶずぶと引きずり込まれたくなってしまうんですよね。というわけでこの記事では、これを読んでいるあなたに「どの公演がおすすめ?」と聞かれたとしたら、わたしがどんなおすすめルートを紹介するかを実際に答えていきたいと思います。本当は細かいところで区切ればたくさんのルートがあるのですが、今回は提示する率の高い3つのルートのみ取り上げてみました。まだ観たことがないという人にとって最初の1作目を選ぶときのヒントになれたら幸いですし、すでに観たことがあるよすっかりおたくだよという人は、これから誰かにおすすめするときの手法として参考にしてもらえるとうれしいです。では、あなたにとって大事な1作目を選ぶために、まずヒアリングさせてください!○■1 「まずは好きな役者や好きな刀剣男士を探したい!」という場合は……ライブで気になる役者・刀剣男士を見つけてもらう『推しルート』・「真剣乱舞祭2016」・「真剣乱舞祭2017」・「真剣乱舞祭2018」2.5次元は「原作の世界観や登場人物を現実世界で楽しめる」のが特徴であり楽しいところでもありますが、原作や2.5次元そのものをあまり知らないという人は、独特な設定や雰囲気についていけないかも……と最初は不安になるかもしれません。そういう人におすすめなのが、刀ミュが年末に開催しているライブ「真剣乱舞祭」(通称:らぶフェス)から入ってもらう「推しルート」。刀ミュは第一部がミュージカル本編、第二部がライブという二部構成で行われているのですが、このらぶフェスは二部のライブ楽曲を中心に展開される、文字通り年に1度のお祭り的なライブなのです。本公演に出演する役者たちが一堂に会する(そろわないときもあります……)ので、一気にいろいろな刀剣男士を知ることができるのがポイント。本公演の物語を通らなくても十分に楽しめるので、まず刀ミュの雰囲気や役者が演じるキャラクターたちを知ってもらうにはぴったりです。なんといってもライブだから、最高にかっこいい役者たちが最高にかっこいい歌とダンスで盛り上げてくれてめちゃくちゃ楽しい!!! そして何より、ライブでもきちんと刀剣乱舞の世界観を維持していて、役者もきちんとその刀剣男士としてパフォーマンスしているところがすごい。だから刀剣男士に対しても興味がわくし、もともとその刀剣男士が好きだった人も演じる役者のことがだんだん気になってくる……という仕組みができているように思います。そして刀剣男士たちの中には兄弟だったり同じ主の持ち刀だったりと、いろいろなつながりを持つキャラクターもいるので、そういった好きな関係性から推しを見つけてみるのもいいかもしれません。刀ミュには公演ごとに編成部隊、いわゆるチームが存在しているので(team三条 with加州清光、formation of 三百年など)気になった刀剣男士チームを見つけたら、彼らが出演している本公演をぜひチェックしてみてください!わたしがおすすめするルートの中でいちばん引きがいいのがこの「推しルート」なのですが、普段アイドルを追いかけている人にとっては相性がいいかも……? うちわの文化も他のアイドル文化とは違うところも多いので(刀ミュは2部やライブならうちわOKなのです!)この界隈はこういう感じなのか! というところも含めて楽しんでもらえると思います。さらに刀ミュの楽曲を提供された方にはアイドル楽曲の制作に関わった方が多いこともあり、この曲はあのグループっぽい……! という部分を探してみるといいかもしれません。個人的なおすすめは「真剣乱舞祭2018(らぶフェス2018)」。実は「真剣乱舞祭」という形での上演は2018年で区切りがついていて、2019年は「歌合 乱舞狂乱」と名前も形も変えて開催されました。実質最後のらぶフェスとなったらぶフェス2018なのですが、もうらぶフェス全体が山だとすれば、ここが山頂なわけです。ここにくるためにこれまでの刀ミュがあった……とご来光(のように輝く刀剣男士たち)に祈りを捧げたくなるほどの盛り上がる演出とパフォーマンス、そして刀ミュの圧倒的なパワーを感じてほしいです!○■2 「歴史上の人物が好き」という場合は……好きな歴史を題材にした作品から選んでもらう「歴史ルート」・源平(鎌倉)…「阿津賀志山異聞」「つはものどもがゆめのあと」・徳川(戦国〜江戸)…「三百年の子守唄」「葵咲本紀」・新撰組(幕末)…「幕末天狼傳」「結びの響、始まりの音」刀剣乱舞は「変えられてしまいそうな歴史を敵から守る」という目的を持っているので、刀ミュでもさまざまな歴史が物語の舞台になります。歴史や歴史上の人物が好きな人におすすめなのが、好きな歴史が舞台になっている作品から入るという「歴史ルート」。その歴史への思い入れもひとしおとなればストーリーの好みはあるかもしれませんが、刀ミュでは歴史の「if」を描いているので、これまでとは違った角度でその時代を体験できるかもしれません。今までに描かれたのは、源義経と武蔵坊弁慶の時代、新選組の時代、徳川家康の時代、そして島原の乱。それぞれの時代を前後篇のように2作で描いていますが、実は連続して上演されていません(たとえば源義経と武蔵坊弁慶の話は、1作目「阿津賀志山異聞」と4作目「つはものどもがゆめのあと」と間があく)。とはいえ、いきなり1作目のあとに4作目を観てもぜんぜんついていけない! ということはないので大丈夫です。むしろ「めっちゃメイク進化してない……!?」という驚きを体験してください。なにしろ刀ミュでは“刀とその主”との関係性が色濃く描かれるので、刀剣男士の「主を救いたい」「でも歴史を変えてはいけない」という葛藤に胸が苦しくなること必須です。身分や自身の葛藤と戦いながら、それでもかつての主とうれしそうに話す刀と、その主とのやりとり。涙なしでは観られません。作中でも折に触れて「どうして歴史を変えてはいけないのか」という問題に触れるのですが、そのたびになぜかを考えてしまうし、歴史とは何か、歴史を変えようとする歴史修正主義者とは何なのかという、刀剣乱舞を取り囲む大きな謎にも直面すると思います。考察が好きな人は、物語を追いつつこの々について考えてみるのもいいかもしれません。わたしがおすすめするのは、新選組の始まりと終わりを描いた、2作目「幕末天狼傳」と5作目「結びの響、始まりの音」。新選組という慣れ親しんだ題材だからというのもありますが、連作としても展開が儚くて美しく、2作目を経た5作目のラストがとにかく突き刺さるのです。最後に土方歳三が自分の持ち刀である和泉守兼定になんと声をかけるのか、ぜひその目で観てみてください。○■3「進化していく過程」や「物語をちゃんと追いたい」という場合は……やっぱり1作目から追う「王道ルート」・2015年…「トライアル公演」・2016年…「阿津賀志山異聞」「幕末天狼傳」「in 嚴島神社」「真剣乱舞祭2016」・2017年…「三百年の子守唄」「加州清光 単騎出陣2017」「つはものどもがゆめのあと」「真剣乱舞祭2017」・2018年…「結びの響、始まりの音」「阿津賀志山異聞2018 巴里」「加州清光 単騎出陣2018」「真剣乱舞祭2018」・2019年…「三百年の子守唄2019」「加州清光 単騎出陣 アジアツアー」「髭切膝丸 双騎出陣2019 〜SOGA〜」「葵咲本紀」「歌合 乱舞狂乱 2019」このルートは1作目から物語を追う「王道ルート」であり、他のルートをたどった人の終着点でもあります。なぜならシリーズの途中だけを観ても、どうしても刀ミュというコンテンツの成り立ちが気になってしまい、結局1作目へと戻ってイチから物語を追いかけてしまうからです。おかえり、ここがスタートでゴールだよ。刀ミュは途中の作品だけを観ても分かるようになっていますが、序盤の作品では刀剣乱舞そのものの世界観が分かるような演出も含まれているので、原作のゲームを通っていない初心者にもやさしいです。そして作品を追うごとに技術が高くなっていく舞台美術に音楽、メイク、衣装、役者そのものの表現に、やっぱり感動を覚えます。刀ミュというコンテンツがどんどん大きくなっていくのも、目に見えて分かるかと思います。刀ミュの進化や役者そのものの物語を追いかけたいという人は、ぜひ1作目から体験してください。そうすると、「厳島神社で奉納公演をやるようになるなんて……」「さいたまスーパーアリーナにも立つなんて……」「とうとう紅白歌合戦にも出陣するなんて……」「東京ドームで始球式までやっちゃうなんて……」と、活躍の場が広がっていく様子にほろほろと泣けると思います。また、途中から観ても分かるようになっているよと言ったものの、実は絶妙に連続性があるので、細かな物語も追いかけたいという人にも1作目から観ることをおすすめします! そしてだんだんと浮き彫りになってくる、刀ミュが描こうとしているこの世界観の謎と“ある刀剣男士”の存在に、一緒にぞくぞくしてほしいのです。○■劇場にまた戻れるようにちょうどDMM.comで無料一挙配信があったばかりなので、そこから刀ミュの世界に触れた人も多いはずです。どこから観ても間違いではないので、そこをスタート地点に刀ミュをもっともっと楽しんでもらえたら、イチおたくとしてとてもうれしく思います!もう刀ミュをすでに何度も観たことがあるよという人は、“わたしの考えた最強のルート”を考えてみるのもたのしいかもしれません。おたく同士で集まってプレゼンしあうとさらに盛り上がりますよ!そして映像を見ておもしろいと感じたら、次は絶対に絶対に、劇場で観劇していただきたい……! と強く願っています。「こんな世界があるのか」と、ステージの上から目が離せなくなると思います。きっとそんな瞬間が、約3時間の公演の中で訪れるはずです。2020年5月現在、新型コロナウイルスの影響で、さまざまな舞台が「中止」というとても悔しくて悲しい決断を下す状況にあります。刀ミュも新作公演が途中で中止になりました。でもきっと、刀ミュもそのほかの舞台も、必ずまた劇場で観られるときがくると信じています。刀ミュのプロデューサーでもある演劇プロデューサーの松田誠さんが「シアターコンプレックス」というプロジェクトを立ち上げて、舞台の火を消さないために前へ前へと進んでいるのを見ていると、大切なのは愛するものへの情熱を忘れないことだと気づかされます。だから私も、情熱を再確認し、より一層燃やすために、家で過ごす時間を使って刀ミュを最初から見直してみようと思っています。そして刀ミュを映像で知ったよという人と、いつか劇場で出会う日が来ることを信じています。■著者プロフィールあまりあテニミュから舞台にハマった2.5次元のおたく。年に100回以上は劇場で観劇している。
2020年05月27日2020年9月〜11月に再演が決定しているミュージカル『刀剣乱舞』〜幕末天狼傳〜。この頃には新型コロナウイルス感染も収まっているといいなあと願いながら、2016年の初演版を配信(dアニメストア、DMM.comで配信)で観た(若干ネタバレがあることをご了承ください)。はじまりは元治元年、京都、池田屋事件。近藤勇(郷本直也)、土方歳三(高木トモユキ)、沖田総司(栩原楽人)が大暴れ。その途中で沖田が血を吐いて倒れてしまう。史実では沖田は結核で亡くなるが、歴史修正主義者たちは沖田を生きながらえさせようと目論んでいるらしい。それを阻むべく編成された刀剣男士・第一部隊のメンバーは、沖田総司の打刀である加州清光(佐藤流司)、同じく沖田の打刀・大和守安定(鳥越裕貴)、土方の刀・和泉守兼定(有澤樟太郎)、土方の脇差・堀川国広(小越勇輝)、近藤勇の剛刀・長曽祢虎徹(伊万里有)、偽物と言われる長曽祢虎徹に対してホンモノの蜂須賀虎徹(高橋健介)の6振り。蜂須賀虎徹以外は新選組ゆかりの刀剣男士であるが、主(声:演出家の茅野イサム)はややアウェーな蜂須賀虎徹を隊長に任命する。その采配にはどんな狙いがあるのか……。大階段を使って刀剣乱舞する男子たち。長い刀がぶつからないように華麗に俊敏に踊ることには神経使うだろうなあと思っていつも観ているのだが、目下、ヒトとヒトとの距離を適切にとらないといけない状況下、剣先がぶつからない距離間っていいかもと不謹慎ながら思ってしまった。○■新選組を軸に展開する物語前作「阿津賀志山異聞」では義経と弁慶の主従関係と主と刀の「主従」関係とが重なって描かれていた。今回の「幕末天狼傳」では新選組の「同志」関係に光が当たる。新選組結成前の近藤、土方、沖田が部活(さながら剣道部)の仲間のように軽口をたたきつつ相手を深く思っている感じが素敵で、やがて共に京都に出て新選組を結成、京都守護にあたり、新政府軍と戦い続ける。彼らが愛用した刀たちも新選組の仲間たちと同じように飲んで歌って踊って……と仲が良い。みんなで歌う「かっぽれ」が愉快。一緒に死線をくぐり抜けて来たからこその関係性である。とすると、戦に出たことがなく飾られていた蜂須賀虎徹だけがその阿吽の呼吸に入っていけない。宴会でジョッキ一気飲みしてみる蜂須賀虎徹。意外な顔を見せ、次第に打ち解けていくか……と思わせつつ、蜂須賀虎徹の想いは根深くて……。新選組と刀剣男士の同志関係という並行した2本の軸を横軸とすると、歌にもある「選ばれぬ者」という軸が縦軸となると考えられる。蜂須賀虎徹は戦いに選ばれなかった刀であり、選ばれたのは偽刀と言われる長曽祢虎徹のほうである。蜂須賀虎徹は最初「なぜ偽物と組まないといけないのか」と嫌味を言うなど、長曽祢虎徹から距離をとってきた。自分がホンモノであると矜持を示しつつ、長曽祢虎徹にどこか引け目を感じている。また、大和守安定は加州清光と同じ沖田の打刀であったにもかかわらず、沖田の最期の死闘のとき選んでもらえなかったことをずっと残念に思っていた。沖田に想いが募る大和守安定は、新選組に潜入しようとする。そんなことをしたら歴史に抵触するのではと皆が反対するが、蜂須賀虎徹は隊長として許可する。蜂須賀虎徹と大和守安定、選ばれなかった者同士、ここで何かが繋がっているような気配が……。なんといっても、「選」という漢字に着目したところがニクイ。「選ばれるもの」と「選ばれないもの」そのふたつが人生には必ずといっていいほどある。刀自体が時代に選ばれなかったものである。「刀剣男士」は時代の進化に選ばれなかった刀の物語で、武器としての「役割」(このワードもよく出てくる)を終えた刀の喪失感が根底にあり、彼らがどんなに強く暴れていても拭えない悲哀となって立ち上って見える。とりわけ「幕末天狼傳」では、新選組のありし日のキラキラした青春の思い出が描かれ、近藤、土方、沖田がほんとうに仲良さそうなものだから、その悲劇的最期と、それを見つめる刀剣男士たちの眼差しが胸を打つ。○■個性豊かな刀剣男士が活躍哀しい宿命を彼らは歌うけれど、セリフでは互いに交わし合うことはあまりない。新選組の仲間たちは互いにわかりあっているのだけれど、言葉でなんでも伝えるのではなく、心で伝えるところがあって、からかったりもするけれど心のなかではすごく相手を思いやっている。そこがまたツボ。そういう言葉にしない美学を最も引き受けているのが長曽祢虎徹である。蜂須賀虎徹はそこに自分が求めても得られない強さの根源を見る。タイトルにある「天狼」は冬に最も大きく輝いて見える天狼星(シリウス)のこと。長曽祢虎徹は最初から最後までどこか孤独な狼のような強さを放ち続ける。クライマックス、白い照明の使い方がすこぶる効果的だった。長曽祢虎徹と近藤の絶叫芝居は圧巻。近藤の抑制しつつ力強い芝居は場を引き締めた。堂々たる長曽祢虎徹。華麗な外観に震える心をのぞかせたり、どこかとぼけた面も見せたりする蜂須賀虎徹(一気飲みはほんとうに重労働と思う)。単身、新選組に潜入し、でもばれてはいけないので沖田と口がきけないもどかしさがまるで「人魚姫」みたいな大和守安定。この3振りが「幕末天狼傳」では活躍する。今回は新選組の話だから「阿津賀志山異聞」ではややアウェーだった加州清光がメインにくるかと思いきや、今回も加州清光は傍観者的なところがある。ただ、彼の飄々とした明るさと、軽やかな動きが芝居を牽引していく。終盤、同じ沖田の刀同士の大和守安定と加州清光が並ぶシーンがあって、さりげないそこにグッとくる。和泉守兼定と堀川国広の活躍の場が若干少ない印象があるが、彼らは彼らでコンビとなってポイントポイントで引き締める。宝塚の男役のような見た目と発声とでドーンと構えた和泉守兼定に、「これでも僕、脇差ですから」と巧みにサポートする姿が宝塚の娘役のような堀川国広。ふたりが並ぶと大変麗しい。○■続きが気になる演劇の形第1部は2時間10分。密度の濃いものを見せてもらった後、第2部(40分)のライブは刀剣男士たちがまず、洋装で登場。ダンサブルなナンバーを歌い踊る。加州清光はライブのときのほうがリーダーっぽさを発揮している気がする(今回のミッションではリーダーでないとはいえ)。鍛錬を怠った者がかっこいいセリフを言う「禊」と呼ばれる罰ゲーム的なコーナーで会場をほぐした後、芝居の余韻を今一度蘇らせるような楽曲の数々。蜂須賀虎徹と長曽祢虎徹のデュエットがまたまた胸を締め付けた。6振りが客席に下りて、観客を煽りながら「KEY MAN」を歌ったあと、太鼓演奏の「漢道」。「阿津賀志山異聞」に続いて歴史パートの俳優たちは太鼓をやらないといけないから大変だなぁと思う。でも太鼓はやっぱり良いのである。お腹の底まで響く。太鼓とダンスと殺陣で劇場は熱狂のるつぼに。どの楽曲も良いので配信で見ていても体がついつい動いてしまう。やっぱり劇場に行きたい!今回も次回予告があり、次回のメンバーが発表された。連載漫画のような、連ドラのような、続きが気になる演劇って楽しいし、配信でも沼落ちすると思う。
2020年04月26日