シングルマザーとして生きること(1)「母子家庭=貧困」という世間の目
家事にも育児にも誰も口出しはしない。部屋が散らかっていようとも、単に自分の居心地が悪いだけの話で、誰にも咎められることはない。
ただ、自分が病気になった時はかなり辛い。だいたいにして子が病気をもらい、それが自分にもうつる。子が元気になり始める頃に、自分自身が発症して一番辛い時期と重なるというパターン。子供がインフルエンザの疑いで保育園から呼び出しがあり、急いで医者に連れていく間に、自分自身も体調の異変を感じ取っていて、子供を診てもらったついでに「私も絶対かかってると思うんです! 」と必死で医者に懇願。"保険"として処方が可能な漢方薬を出してもらったこともある。案の定、翌日には私が発症。
子供は特効薬により順調に回復し、お腹を空かせてぐずっていても、私自身は台所に立つことができないというどうしようもない手詰まり感。とはいえ、それでも漢方薬と気合いでなんとか乗り切ったものだ。
ママの中には、仕事の帰りが遅く、夫が家庭にあまりいないことを嘆いて「我が家は母子家庭状態」と自虐的に言っている人もいる。きっと悪気はなく、つい口から出てしまった言葉だとはわかっているけど、真の母子家庭世帯はやはり傷ついてしまう。