2016年8月4日 10:30
日本映画界の暗部と現役助監督の本音 - 「一生続けたくない」仕事に生きる2人の男
現場のお金が乏しくなり、スタッフが大変になり、映画のクオリティが下がり、若い子が辞めていく……まさにデフレスパイラルのような状態です。今こそ転換しなければならないと思います。
片桐:それから、「映画を映画館で観る」ことが「当たり前」ではなくなってきたことも問題として挙げられます。そもそも、興行した時の映画館の取り分が多すぎるんです……(約50%)。監督と話しているとそういう事情はよく耳にします。
――そんな業界をどうやって盛り上げていきましょうか。
片桐:ドライブインシアターはすでにありますが、僕がいつか見てみたいのが「移動遊園地」のような映画館。お客さんには鑑賞料ではなく入場料をいただいて、中ではいろいろなブースが待ってるんです。
子供も遊べるような場所として、休日の過ごし方の1つとして根付かせることができれば、映画も楽しんでもらえそうな気がしませんか? 幼い頃に観たものは大人になっても記憶に残りやすいですし、そうやって子供の興味につながることを最終的にはやりたいと思っています。あれ、TSUTAYAさんならできたりするのか…。
加藤:僕は自分がのしあがっていくことで精一杯ですが(笑)。