2016年8月20日 11:00
ドラマ『時をかける少女』は、「胸キュン」スイッチに頼らない恋の輝きを描いた
この夏はオリンピックや選挙でイレギュラーな放送が多く、そんな中、全5回で放送された日本テレビ系ドラマ『時をかける少女』(毎週土曜21:00~21:54/7月9日~8月6日)。それぞれのキャストの新たな魅力を発見したり、青春時代のみずみずしい気持ちを感じられる作品だった。
例えば、未羽(黒島結菜)は、今時の高校生にしては幼いけれど、簡単に大人の真似事をしない、まっすぐなところが新鮮に映った。また、翔平(菊池風磨)は、未来からきたため、世間知らずな一面があり、あのヤンチャそうな見た目なのに恋を知らない。仮の母親(高畑淳子)との関係性も疑似親子ならでは(一方はそれを知らないが)の、優しさを見せ、Sexy Zoneのファンには、これぞ菊池風磨という姿をドラマで堪能できたという声も聞かれた。また、吾朗(竹内涼真)が葛藤の末、未羽に告白をする四話は彼の物語になっていた。
こうした人物に焦点を当てる物語になってたからこそ、それぞれの思いと関係性が視聴者にも共有され、胸がキュンとするような甘酸っぱい思いを感じられた人は多かったようだ。
○「胸キュン」をちりばめればいいのか
昨今の若者向けドラマに「胸キュン」