くらし情報『波瑠主演『ON』攻める演出も"グロテスクな死体"はNG? 残虐シーンをめぐるドラマ制作現場とBPOのせめぎ合いを解く』

2016年9月6日 07:00

波瑠主演『ON』攻める演出も"グロテスクな死体"はNG? 残虐シーンをめぐるドラマ制作現場とBPOのせめぎ合いを解く

という線引きもあいまいだが、それ以前に20時台にも殺人事件を扱う刑事ドラマが複数放送されている。

もちろん演出には配慮が見られるが、それでも理不尽な殺人犯が登場し、残虐シーンの一歩手前まで見せているのは問題ないのか。「子どもへの影響を重視しろ」と言うなら、「どちらもNO」が適切なのかもしれない。

確かに『ON』のようなホラー要素を含むものは、深夜帯の放送が多く、「子どもが眠れなくなったらどうするのか」と言いたくなる気持ちも分かる。しかし、日中の情報番組やワイドショーでは、ドラマ以上に怖さを感じる凄惨なニュースをさんざん掘り下げているのも事実。「怖がらせようとしているのか?」という演出も多く、ドラマだけが"露骨"とは言えないのではないか。

「グロテスクすぎる」という苦情のあった『ON』だが、実はさまざまな配慮がされている。凄惨な殺人や血が噴き出すなどの描写はなく、「グロテスク」と言われたのは、そのほとんどが死体だった。
"動きのあるシーン"ではなく、2話の冷凍死体などの"静止した美術"の怖さで勝負しているのだ。しかも、映し出される時間は短く、カット割りを細かくするなどの工夫が施され、映像そのものもスタイリッシュなアートのように加工されていた。

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