くらし情報『波瑠主演『ON』攻める演出も"グロテスクな死体"はNG? 残虐シーンをめぐるドラマ制作現場とBPOのせめぎ合いを解く』

2016年9月6日 07:00

波瑠主演『ON』攻める演出も"グロテスクな死体"はNG? 残虐シーンをめぐるドラマ制作現場とBPOのせめぎ合いを解く

というプラン。視聴者の「あざとい」という批判も少なくないが、「エアギター」も「グロテスク」も狙いは同じであり、両者の違いは「BPOに引っかかったかどうか」だけだ。

両番組とも制作サイドは「攻めている」のだが、気になるのはそのベクトルが「グロテスク」と「エアギター」というドラマ性とは別のところに向いていること。話題の大きさやネット上の露出としては、一定の成果を挙げたのかもしれないが、「作品としての質がどうか?」というと話は別だ。いずれも、視聴率(関東地区)が1ケタ台にとどまっていることも含めて、両番組の関係者には考えさせられるところが多かったのではないか。

BPOでの扱いに関わらず、直接的な被害を受ける人がいなければ、苦情は一定期間のみで収まっていく。スタッフとキャストの苦労を思うと、今回のようなことで話題になるのは気の毒であり、最終話に向けて微力ながらエールを送りたい。■木村隆志
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者、タレントインタビュアー。
雑誌やウェブに月20~25本のコラムを提供するほか、『新・週刊フジテレビ批評』『TBSレビュー』などに出演。取材歴2,000人超のタレント専門インタビュアーでもある。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.