高橋メアリージュン、『闇金ウシジマくん』凶暴闇金・犀原茜の怪演記録と別れ - 第1回「私の中で生き続けている」
そこでその役が生きているというのが大事なんじゃないでしょうか。「うまい」が人に伝わったら、それはあまり良くないことのような気がします。
監督とは声のボリュームどうしましょうとか細かいやりとりもありますが、「茜はここでアメを食べるだろうな」とか想像してやらせていただくことが多いです。「去り際に食べるだろうな」とふと思いついたことを、その直後に監督が言ってくださったり。内心では「えっ! わたし、思ってた!」って。口に出しては言わないですけど。
――それは言ってもいいんじゃないですか?
ホンマですか(笑)。でも、演出とか考えてしまって、生意気とか思われないかなって……。
そういう考えが一致していたのはすごくうれしいです。
――ただ、もう2度と犀原茜を演じることはできません。今はどんな気持ちですか? 達成感、高揚感、喪失感。いろいろな感情があると思います。
撮影は終わったんですけど、何か終わった気がしない。たぶん、公開されてないのもあると思うんですけど(取材日は公開前)。みなさんの反応によってそのあたりの気持ちをも変わってきそうですが……何となく私の中で茜は生き続けています。
○日記を再開した理由
――日記を書き始めたそうですね。