2017年1月22日 09:00
安藤サクラ、30歳をむかえて"健やか"がテーマ - 日本アカデミー賞受賞後初公開映画で取り戻した「自然な呼吸」
――もともと沖縄にはご縁があったのですね。
この仕事をしていて幸せなのは、作品の中で、かつて自分と縁があったことに再会できることですね。例えば、高1の夏に沖縄で過ごした時間がそのまま化石になるのではなくて、今の自分の感性や思いをのせて更新できるというか。その頃、みなさんにお世話になった時間や自分の思いを作品に活かせるような気がして、こういう幸せな巡り合わせは本当にありがたいです。
――今回の沖縄ロケを経験して、何か変化はありましたか?
生き物としての自然な呼吸を取り戻せましたね。今までは撮影が終わるとうわーってお酒飲んで、酔っ払うのが気持ちよかったんです。でもこれからは、生き物がアルコールを求めるくらいの量に抑えようかな、と(笑)。健康的な時間に起きたり、島で水に浮く楽しさを知ったからもっと泳いでみたり。
自然の摂理に沿った生き方ができそうな気がしているんです。
だから30代のテーマは「健やかに」。健やかに心地よく暮らしていけるようにバランスを整えたら、仕事との向き合い方も変わってくると思います。
■映画『島々清しゃ(しまじまかいしゃ)』(2017年1月21日公開)
舞台は沖縄・慶良間諸島。