くらし情報『映画『3月のライオン』は原作をどう立体化したのか? それぞれの視点 (11) いつの間にかブレイクの高橋一生、最後に決まった加瀬亮 - 谷島正之プロデューサー』

2017年4月27日 11:00

映画『3月のライオン』は原作をどう立体化したのか? それぞれの視点 (11) いつの間にかブレイクの高橋一生、最後に決まった加瀬亮 - 谷島正之プロデューサー

と言ってくれていたんです。

――1番最初に決まったのが神木さんというお話でしたが、逆に最後に決まった役はありますか?

宗谷冬司役については苦労しましたね。最も難しい役どころ。会議ではまあ、色々の個性が、色々な方角から出てきましたよ(笑)。役そのものの立ち位置を徹底的にシュミレーションして。どんな個性か、どんな人間か、そして将棋をどう思っているのか、とかね。延々と……。

最終的には、加瀬亮さんと監督が直接会って決まりました。
加瀬さんが、宗谷という役について「普通以外の何者でもありません、という役だと思うんですよね」と言っていましたね。その言葉に、大友監督がビビッドに反応しました。監督が「人間以上に人なんだね」と言ったんですよ。ちょっと禅問答の様な。神がかっていないところが、むしろまわりからより浮き上がってくる、極端に言うと、そんな恐ろしい存在なのか、と。

もっとも地に足のついていないキャラクターを、どう三次元として実体化させるかという時に、加瀬さんの「より人間的、より普通、より何も纏ってないように行きたいんです」という言葉でピンときたんじゃないでしょうか。会ってすぐに「加瀬亮でいこう!」

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