くらし情報『映画『3月のライオン』は原作をどう立体化したのか? それぞれの視点 (12) 数年待ちの「1番のトップスター」とは? - 谷島正之プロデューサー』

2017年4月28日 11:00

映画『3月のライオン』は原作をどう立体化したのか? それぞれの視点 (12) 数年待ちの「1番のトップスター」とは? - 谷島正之プロデューサー

その後『るろうに剣心』が大ヒットしたら、『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』を撮ることになり、そこからまた2年待ちました。彼もすごくエネルギーがみなぎっている人だから、その間に『プラチナデータ』も撮って、これがまた当たっちゃう。そうこうしていると、3年くらい経っちゃいまして……。『3月のライオン』の撮影自体はできないんだけど、大友監督とはその間にも密に会って、延々と脚本を作っていました。

――では、『るろうに剣心』が終わって、よし、やるぞと。

それがまた2015~16年も激動の年で、『3月のライオン』だから3月の光を撮りたい、とにかく3月にクランクインしたいというのがテーマだったんですが、大友監督は『秘密 THE TOP SECRET』を撮っていて、さらに『ミュージアム』も「どうしても撮りたい」と!(笑)。

多分、グロテスクなもの、炸裂する様なものを撮りたかったんだと思うんです。「これで、どっしりと落ち着いた人間ドラマに振り切れる」と言っていましたね。
――でも、その間に練ることが良い方向に働いたと。

結果的に、映画としてのドラマが、時をかけてみるみる分厚くなりました。脚本も練れたし、原作も前に進んで羽海野チカ先生がゴールを思い描けるようにもなった。

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