映画業界の"端っこ"から見えるもの「やばい」「人が減っている」 - ヤング ポール氏、TCP受賞作への思い
やがて、悪霊たちが彼らに襲いかかる。
なぜ、ホラーコメディなのか? その答えにこそ、同氏の"擦り切れない"信念が宿っていた。
――準グランプリおめでとうございます。受賞の実感は?
「どうすれば面白くなるのか」を追求していたのですが、受賞してより具体的に考えるようになりました。自分の中の気持ちとしては、映画化に向けてギアが少し入ってきたかなという感じです。
――受賞する手応え、自信はあったんですか?
うーん……ある程度時間をかけて、「うおー!」と唸りながら床を転がっていた日々をすごしていたので(笑)、そういう意味ではやり切ったのかなと。でもその結果を「面白い」と判断してくれるかどうか、受賞するかどうかは「僕のマターじゃない」というか。自信があったといえばありましたが、結局はタイミングと人との縁なのかなとも。
散々ジタバタした上で、「ジタバタしてもしょうがない」となりました(笑)。
――どのくらい床を転がっていたんですか?
3カ月ぐらいでしょうか(笑)。審査のプロセスが3段階ありまして、1次審査で企画書を提出するんですけど、まずはどういう物語なのかを自分の中で練り上げないといけない。