映画業界の"端っこ"から見えるもの「やばい」「人が減っている」 - ヤング ポール氏、TCP受賞作への思い
そこでまず床がめちゃくちゃになりました(笑)。
無事に提出して返事をもらえるまでの1カ月、その間は床がきれいな状態(笑)。2次審査の課題であるシナリオ・ポスタービジュアルの制作になった時に、もっと床がひどいことになりました。自分が今まで読んできた本や漫画をあらためて目を通したりして、本棚もめちゃくちゃになりました(笑)。
――産みの苦しみが分かるエピソードです。
今回、初めて「缶詰」というものを実行してみました。都内の国会議事堂の近くのホテルだったんですが、すごく眺めがよくて。朝方、「全然書けねえ……」とぼやきながら景色を眺めていました。
あれは二度とやりたくない(笑)。こうなることは薄々気づいていたんですが、藁にもすがる思いというか。環境を変えると何か出てくるかなと思ったんですが、甘かったです。
――「ホラーコメディ」というジャンルは、最初から決めていたんですか。
いわゆる変顔やギャグで笑わせるような内容にはそこまで興味なくて、「どんな人間ドラマが面白いのかな」と考えていって、結果的にコメディになったというか。人が必死に行動した時の滑稽さとか哀しさみたいなものに興味があって、それが最も当てはまるのが「ホラーコメディ」