くらし情報『『3月のライオン』『時かけ』脚本、映画監督で「大失敗したい」本当の狙い - "売れる方程式"への挑戦と野心』

2017年6月9日 21:00

『3月のライオン』『時かけ』脚本、映画監督で「大失敗したい」本当の狙い - "売れる方程式"への挑戦と野心

だから、映画に限らず、対象はドラマでも何でもよかった。自分の根本にあるのは、「誰かを楽しませるものを作りたい」。そこを突き詰めていくと、脚本からも外れちゃって。CMだろうが、PVだろうが、「映像であればいいや」となったんです。

――前作を発表されたのが2012年。それ以降で映画を撮れるチャンスはなかったんですか?

脚本の仕事は結構やっていて、監督の仕事はいくつかあったんですけど、どれも成立しませんでした。脚本まで書いて、「先方の返事待ち」で……あれ? 何年待ってんだっけ? みたいな(笑)。時間の無駄遣いで終わることが本当に多いんですよ。
めっちゃ苦労したのに、ギャラももらえないことも多々あって。

――今回の作品は、かなり前から温めていたんですか?

2012年の「ぴあフィルムフェスティバル」(PFF)に入選したんですが、入選監督を対象に行われるシナリオコンペ「スカラシップ」をどうしても獲りたかった。自分の作品に興味を持ってくれる人が増えるので、「スカラシップ受賞監督」としてデビューしたいという思いがあったんです。でも、『哀愁しんでれら(仮)』は選ばれませんでした。あれから4年。発表の場もなかったんですが、今回のTCPで選んでいただけました。

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