2017年8月24日 10:00
岡田准一、ごまかしのきかない時代に挑む映画『関ヶ原』 主演で感じた幸せ
――それほど一人の人物として、見ていたんですね。
今の人たちが見ても、生きている人間として違和感がないようになればいいなと思っていました。強さも弱さも良いところも悪いところも全部兼ね備えている人に見えたらいいなと。
――ちなみに自分だったら、東軍と西軍どっちにつきますか?
……自分だったら!?自分はどうだろうな、どっちにつくんだろう。誰と仲がいいとか、誰に恩があるとかの関係性や恩義がある方にはつくと思います。もしかしたら、家康と仲良い場合もありますからね(笑)。
「思惑渦巻く関ヶ原」というのが1番正しい言葉だと思っていて、実際の戦いで動き出したわけじゃなくて、生き残るために何年も前からみんな動いているから、その数年間がないと、どっちにつくかわからないですかね(笑)。
――一番こだわって演じた部分、大事にした部分はどのような点ですか?
実際の戦国武将像と、現代でみんなが想像する戦国武将像って、違う部分があると思うんですよ。
武将は子供の頃から英才教育を受けた職業軍人だと思うので。あとは人間味がある人になればいいな、複合的に演じられればとは思ってました。性格が悪いとこもあるし、弱いところや愛情を見せるシーンも多かったですし、一側面だけを演じるつもりはなく、「人間・三成」