2017年8月24日 10:00
岡田准一、ごまかしのきかない時代に挑む映画『関ヶ原』 主演で感じた幸せ
――先輩の言葉で、印象に残っているものなどは。
「格好に負けるから、負けない心の強さが一番」ということを教わりました。ナチュラルにやるだけが芝居じゃないぞ、と。「時代劇の扮装にあった芝居の仕方があるから、そこも極められるように頑張りなさい」と言われて。武術もやっているので、着物や甲冑の文化を多少なりわかってる方だと思うので、そういうのも込めて演じています。戦国時代は男たちの美がシンプルで深い時代なので、そこは意識して演じていました。
――これからも本格時代劇に出演されていくんですか?
先輩方から託された思いもありますし、自分で勉強してきたものもあって、出演させてもらえるのは幸せなことだと思ってはいます。かといって現代モノをやりたくないわけではないので、バランスよく。
何せ時代物の話しか来ないので危機感もありますけど(笑)。大作の時代もので主演ができるのは、幸せなことだと思ってます。
○実のある人になりたい
――例えば若いころ良いと思ったものがだんだん別の見方になってきて、でもさらに年を重ねると1周回ってミーハーになったりすることがあるのですが、岡田さんも表現の中で良いと思うものの変遷などはありますか?
それは時代によると思うんですよ。