2017年10月27日 17:26
ハリソン・フォード語る『ブレラン』秘話と仕事論「俳優の仕事は靴屋と同じ」
2人は未来を想像していたのでしょうか?
オリジナル版が面白かった点は、2人のその後については、観たお客さんが考えるような作りになっていたところだ。それがフィルムメーカーの意図だった。
レイチェルとデッカードが出会った時、2人は未来のことなんて考えていたはずがない。普通の人間だったら、子どもがいる未来のことを考えるし、成功したいとも思うし、こっちがダメならこっちにという選択の自由もある。でもあの人たちにはそういう自由がなかったんだ。
――『ブレードランナー』の2作は、あなたのキャリアにとってどういう位置づけの作品になりましたか?
うーん(しばらく考え込む)。僕はそういうことを考えないというか、関心がないんだ。なぜなら、お客さんのために映画を作っているから。
自分のキャリアにとってその作品がどういう存在になるのかなんてことは考えないよ。
まあ、言ってみれば靴屋と同じさ。ただ靴を作るだけ。ステッチの1つ1つを考えて作るけど、それは自分にとってどういうものになるのかということは全く考えない。ただ、自分はお客さんのために靴を作ればいい。ただそれだけのことに過ぎない。
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