斉藤由貴、清純派イメージとは真逆だった40年「自分の思うことを大事に」 声の表現で新たな挑戦
自分の得意なこと、同じこと、そればかりやっていても成長がないし、私がこうだからって決めてかかっていたら全然広がらない。比喩的な言い方ですけれど、動かなければ関節も硬くなるし筋肉も衰えてしまう。そのように自分の感性が衰えていくのは嫌だと思い、うまくできる自信がなくてもやってみるほうが楽しいと感じるタイプです。
――ブラック・ウィドウを演じていかがでしたか?
今回のブラック・ウィドウは私よりも年上の設定なのですが、私の声ってオーディオを通して聴くと、ちょっと若く、また自分で言うのも何ですがかわいらしく聴こえるようです。つまり、声が高めなんですね。だから演出の方からは「もうちょっと声低めで」「もう少しクールな感じで」「あまり抑揚をつけずに」といったことをよく注意されたので、それに留意しながら演じました。
――「Audible」の収録は相当な長時間で、慣れている人でも大変だと聞いています。実際、どれぐらいの時間、収録されたのでしょうか。
最初は13時から18時ぐらいまで。1日に2話分、撮るんですけど、それを数週にわたって収録しました。2週目からは少し短くなっていったんですけど、なにしろ長時間ですから終わった瞬間に(両手でバンザイしながら)