くらし情報『東野絢香、『おちょやん』で変わった女優としての意識 映画『正欲』でも「何かつかめたような感覚」に』

東野絢香、『おちょやん』で変わった女優としての意識 映画『正欲』でも「何かつかめたような感覚」に

――難しい役どころだったと思いますが、八重子をどのように捉えていましたか?

八重子はトラウマや傷を抱えていますが、私が女性として生きてきた中で、不安や恐怖心は少なからず感じたことがあるので、八重子が抱えているものとは違いますが、大筋は経験したことがあるのではないかと思いました。傷や怖さ、トラウマを抱えた中でも、人と関わることを諦めていない大学生だなと感じました。

――ご自身と重なる感情を引き出しながら演じられたのでしょうか。

そうですね。八重子が取った選択肢をもしかしたら自分も取っていたかもしれないので、彼女の選択肢や進んだ分岐点を想像し、彼女にもし違う未来があったらどうなっているのかなということも考えました。

――東野さんは人と関わる際にどういう意識で接していますか?

いいことばかりを言う訳ではないですが、丁寧に人と関わるように意識していて、自分が思っていることを歪曲せずに伝えられる言葉を日々考えています。それでも不意に思ったことをストレートに言ってしまう時があり、傷つけてしまったのではないかなと反省しています。

――八重子の傷やトラウマに近しいものは感じたことがあるとのことですが、ほかに共通する点がありましたら教えてください。

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