くらし情報『理研など、喘息が起きるメカニズムを新たに解明』

2014年5月16日 17:58

理研など、喘息が起きるメカニズムを新たに解明

好塩基球は白血球の中でも、塩基性色素により暗紫色に染まる大型の好塩基性顆粒を持つものを指すが、白血球全体の0.5%以下しか存在しないため、長い間その機能や生物学的特性は謎のままだった。

近年、アレルギーはIgE抗体を介したマスト細胞や免疫細胞の1つであるT細胞による反応系が存在しなくても起きることがわかってきている。このような抗原特異的な反応とは無縁なアレルギーには、好塩基球や免疫システムの最前線で働く新しいタイプのリンパ球「自然リンパ球」が関与している可能性が示され、注目されているところだ。

アレルギーを強く誘導するアレルゲンとして働くことが知られているタンパク質分解酵素「システインプロテアーゼ」は、ダニ抗原やパイナップル由来のなどに含まれるタンパク質分解酵素であり、気道などに過剰に侵入した際、気道上皮を壊すことによって、アレルギーを誘導する「IL-33」を気道内に放出する。そして、放出されたIL-33が直接自然リンパ球の1つNH細胞に働き、喘息を引き起こすという仕組みだ。しかし、喘息の発症に関わる好塩基球の働きなど、詳細なメカニズムはわかっていなかった。研究チームは、マウス生体内で起こるアレルギー反応における好塩基球の役割を解析するため、好塩基球を持たない細胞特異的欠損マウス「Bas-TRECK」

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