猪塚健太、身も心も裸で挑む『娼年』 松坂桃李との絡みに役と一体化の嬉しさ
――作品を拝見して、映画だけでなく猪塚さんも話題になるんじゃないかな、と思いまして。ご自身でも手応えはありましたか?
聞くところによると、アズマという役は原作ファンの中でも結構な人気だそうです。リョウがこれだけたくさんの女性の欲望を叶えている中で、不意に男である僕が絡んでくる。印象に残って欲しいし、一つのスパイスでもありたいと思っています。僕個人でも、舞台で一回培ったアズマとリョウという関係性を、十分研ぎ澄ませて洗練したものをより多くの人に見てもらえる手応えがあります。自信を持ってお届けできると思っています。
――他の女性陣にも負けないというような気持ちで。
そうですね、僕はよくわかっているし、「僕のリョウだよ」という思いで(笑)。
でも、リョウがいろいろな人の欲望に触れることで成長していくので、全員で作り上げた作品になっています。
●オーディションで全て脱ぐくらい、本気に
○何が何でも受かりたかった
――映像作品という意味では、今まで出演されていた中でも大きい作品、大きい役なのかなと思いましたが、そこに対しての思いはありましたか?
もちろん、確実に僕の中でも一つのターニングポイントになる作品だなというのは、確信はしています。