猪塚健太、身も心も裸で挑む『娼年』 松坂桃李との絡みに役と一体化の嬉しさ
でも、そもそも舞台版がターニングポイントで、オーディションがあるという話をもらった時から、原作を読んで「絶対にやりたい。この役をやることで、確実に俳優人生が変わるきっかけになる」とすぐに思ったんです。
何が何でも受かりたいと思いましたし、今まで以上のものを確実に出さなければ、この先はないなと思いながら、アズマという役と向き合いました。この役を、舞台でも東京芸術劇場という大きな劇場で、あんなにもたくさんの人に観てもらえて。文字通りすべてを脱ぎさって、身も心も感情も出してぶつけました。
――オーディションで受かったのは、その思いの強さが決め手だったのでしょうか。
そうかもしれません。三浦監督がいて、いろいろな演出を受けながらオーディションを受けて、もう、何も指示されてなくても全部脱いで。
――ええ~!! そんなことが!
それくらいの気持ちを、見てくれたのかなと思います。どうしてもやりたいという魅力がある作品で役だったので、恥ずかしさとかどう思われるとかは一切考えずに、何でもいいから思いを伝えようとしました。○悔しさから、やりたいことに気づいた
――これまでに、他に「ターニングポイントだ」