『テルマエ・ロマエ』作者ヤマザキマリさんが語る、とらわれない生き方とは? (1) 好きなことと、生きていくための仕事は分けて考える
『テルマエ・ロマエ』『スティーブ・ジョブズ』など数々の作品を世に送り出している漫画家ヤマザキマリさんが、このほど『とらわれない生き方 悩める日本人女性のための人生指南書』(KADOKAWA/メディアファクトリー)を刊行した。日本とイタリアを始め世界中を行き来して活躍する同氏に、仕事と生き方への思いを伺った。
○「仕事とプライドを融合させない」
--「好きなことと生きていくための仕事は違う」という話が出てきますが、仕事を選ぶときに意識されていることはありますか?
気が進まない仕事は山のようにやってきましたが、人生で初めての仕事がちり紙交換だったので、後の仕事はどれを取ってもあの地道な肉体労働に比べたら楽だし優遇されている気分になります。意識しているのは、お金を稼ぐ目的で選んだ仕事とプライドを融合させないこと。生きるために選んだ仕事に対しては、常にそういう意識ですね。
あと、「やりたくもないことをやっている」と思った瞬間に超やりたくなくなるので、一切考えないことにしています。"郷に入ったら郷に従え"で、「たのしくやろうぜ」というノリでやる。やっぱり「マザー」(※同書内で使われている用語。