くらし情報『『テルマエ・ロマエ』作者ヤマザキマリさんが語る、とらわれない生き方とは? (1) 好きなことと、生きていくための仕事は分けて考える』

2014年5月20日 10:00

『テルマエ・ロマエ』作者ヤマザキマリさんが語る、とらわれない生き方とは? (1) 好きなことと、生きていくための仕事は分けて考える

と呼んでいます。

まあ、母体ですよね、自分の中でも最も原始的な部分だと思いますよ。生き抜きたいと思うじゃないですか、生き物である限りはどの動物も。虫だって殺されそうになったら逃げるし。多分、それと同じ働きかけなんだと思います。後天的に身につけてきた余計な感情だとか余計な精神性が邪魔して「ああ、私もう駄目だ」とかなるわけですけど、そのときに本能的なものが「そんな小さいとこに固まってるんじゃないよ、ばかばかしい」って信号を送ってくるという感覚ですね。

その辺はやっぱり私が北海道で育ったり野生児だった部分が強いかもしれません。そこで自分が他の動物と違って精神というくせ者を背負って生きている事を認識し、不必要な思惑に振り回されないようコントロールしていく術が自然と身に付いたのかもしれない。
海外に行くときも、土地の人間達と触れ合うということは実は二の次三の次。人間よりもその土地と触れ合いたい。地球上の、行ったことない土や海や空や草や木、時空の軌跡、その土地が通り過ぎて来た歴史。そういうものの方がわたしにとっては興味があります。人との触れ合いは必然的に生じてくるものなので、それよりもそれまで知らなかった地球の部分というものに対する好奇心や興味の方が圧倒的に強いのです。

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