2014年5月20日 10:00
『テルマエ・ロマエ』作者ヤマザキマリさんが語る、とらわれない生き方とは? (1) 好きなことと、生きていくための仕事は分けて考える
文句大歓迎だし、ディスカッションしたい。基本的に立ち止まっていられない。回遊するマグロのような人かもしれないですね。
○人よりも土地と触れ合いたい
--それは世界のあちこちに行かれるのと通じるものがありますね
そうですね。その場に行って、その場に適応するのと同じです。自分のまわりにボーダーを作らないんです。誰が入って来たっていいんですよ。だってそれで失うものなんてないですから。
色んな人が来てごちゃごちゃにしても、私はあとでそれをゆっくりメンテナンスできるし、戸惑いに飲み込まれそうになっても必ず冷静な自分がどこかで戻ってくる。ただ私は私という形でそこに毅然(きぜん)といるわけだから、表面上どんな混乱があっても安心はしていていいんだって心底では思っています。
--「私は私の形」というのがこの本に出てくる「マザー」につながっていくんですか?
核心ですよね。必ず、自分を守ってくれる存在というか、「泣きわめこうが悲しもうが何してようが絶対に程よきところで収まるから大丈夫」っていうような自己コントロールを無意識にしていると思うんです。その心底から自分の様子を客観的に傍観しているような意識を「マザー」