くらし情報『『テルマエ・ロマエ』作者ヤマザキマリさんが語る、とらわれない生き方とは? (1) 好きなことと、生きていくための仕事は分けて考える』

『テルマエ・ロマエ』作者ヤマザキマリさんが語る、とらわれない生き方とは? (1) 好きなことと、生きていくための仕事は分けて考える

--最後に、この先の展望があればお聞かせください

具体的な目標は特にありません。常に何かして生きていますからあまり展望や目的は持っていないです。場所の移動もやりたくなったらいつでも突発的にしてしまうし、マンガも売れたいとか決して望んでいたわけではないのヒットするような顛末になって、それに付随してうれしいだけじゃない、辛酸をとことんなめるような、辛い思いもたくさんしたし、何をどうしよう、って特別思っていなくても満遍なくいろんな経験は味わっています。多分こんな感じが自然と死ぬまで続くのかもしれません。

でも、漠然とした大きな目的みたいなのはあります。油絵を描く事を途中でやめてしまったので、漫画を60歳くらいまでやったら再び油絵に戻りたい。それはもう売るとか売れるとか考えないで自由に描くという意味で。年齢によってどんな絵が描けるか見てみたいというのもあるし。
余計な煩悩や不純物が排除された状態で、大好きな場所で絵を一日中描いていればもうそれだけでしあわせ、というばあさんになりたいです。時間に追われるような生活からは開放されて、植物や動物みたいに地球のバイオリズムだけに自分を合わせて生きていけるような暮らしが理想的。

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