2018年4月29日 10:00
『超高速!参勤交代』土橋章宏、なぜパラ五輪題材? "成熟社会"の理想像
TSUTAYAとカルチュア・エンタテインメントが、プロ・アマ問わず映像クリエイターと作品企画を発掘するプログラム「TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM」。受賞者には5千万円~の総製作費が用意され、4回目を迎える今年も4月5日から募集がスタートした。
このタイミングに合わせ、昨年の受賞者4名をインタビュー。ラストは、『超高速!参勤交代』(14)で第38回日本アカデミー賞・最優秀脚本賞を受賞したことでも知られる土橋章宏氏だ。今回、審査員特別賞が授与された『水上のフライト(仮)』は、走り高跳びでオリンピックを目指していた遥の挫折と再起を描く。ある日、不慮の事故で下半身不随となり絶望するが、恩師に「障がいはハンデじゃない。個性だ」と励まされ、学童保育のカヌー教室をきっかけに選手としてパラリンピックを目指す。
土橋氏の運命を変えたのは、実在のカヌー選手・瀬立モニカさんとの出会いだった。
「成熟した社会」の理想を描き、「パラリンピック」を題材にした真意とは。
○瀬立モニカ選手との運命的な出会い
――特別賞受賞、おめでとうございます。
正直、「助かった!」というか(笑)。特別賞が急に設けられたと聞いて、内容が分からなかったので「おめでとうございます」