白竜、北野武監督と島田紳助さんに導かれた俳優業「逃げ道作っていた」
台本があるのに、全く違う内容になるんですよ。当時は、映画界っていい加減だなぁと感じました。
○『みんな~やってるか!』『HANA-BI』抜てき秘話
――その後、『みんな~やってるか!』(95)に出演。これも同じような流れなんですか?
どうだったかなぁ。当時、滝田洋二郎監督の『熱帯楽園倶楽部』(94)という映画でタイで撮影してたんですが、すごく真っ黒に日焼けてしまいまして。帰国してから、北野監督の陣中見舞いで撮影所に行ったんですよ。たしかその時に、「出てくれ」と言われたんじゃなかったかなぁ……。
『HANA-BI』(97)は、監督から「今度白竜さんにやってもらわなきゃいけない役がある」とおっしゃっていただいて。
『その男~』と同じようなアウトロー系で出たのは久しぶりでしたね。けど、監督はキャスティングの時点でプランが固まっていると思いますので、素のままでいけば監督が料理してくれるという安心感があります(笑)。●「自分はロックミュージシャン」の逃げ道
――演出面で変化を感じることはないんですか?
ええ、基本的には(笑)。映画の作り方も、基本的な部分では変わってないんじゃないですかね? もちろん、18本も撮っているわけですから、テクニックの部分では進化しているところも必ずあると思いますが。