白竜、北野武監督と島田紳助さんに導かれた俳優業「逃げ道作っていた」
精神的な面は変わらないです。
――その後は、『アウトレイジ ビヨンド』(12)に出演。北野組常連の役者さんは、あまり出ていない作品ですね。
そうですね。北野監督の映画は、俳優さんであればどんな役でも出たいと思うんですけど、僕はなぜこのポジションに呼んでくれるのか、いつも不思議なんです。よく分からない。そういう縁があるんだろうなとは思いますが。張会長役の金田(時男)さんともご縁がありまして。
実は、僕の友人の先輩なんです。
――金田さんは、演技経験がない中での抜てきでしたね。
横浜でお食事させていただいた時に、きっかけをお聞きしました。一人で家に帰ったら誰もいなくて、テレビをつけたら松田優作さんのドキュメンタリー番組をやっていたそうです。それをずっと見ていたら、ふと「映画俳優をやってみたい」と。それで、監督に連絡をしてみたそうです。僕はそんな金田さんのナンバー2みたいな役。不思議な縁を感じますよね。
――『アウトレイジ 最終章』(17)では、すっかり名コンビの印象でした。中田(塩見三省)と花田(ピエール瀧)から慰謝料として渡された3,000万円を受け取らず、合計6,000万円にして突き返して。