2018年12月2日 11:00
鬼才・SABU監督、映画『jam』で劇団EXILEに見出した面白さ
LDHとの接点はどこだったのでしょうか?
『Mr.Long ミスター・ロン』は僕が台湾でチャン・チェンと個人的に会ったときに企画ができて、その後でLDHが出資してくれることになったんです。撮り終えてベルリン映画祭のコンペに出て帰国してからLDHの方と会う機会があって、「好き勝手やっていい」という話だったので所属することになりました。
――LDHピクチャーズでの映画作りには何か特徴はありますか?
まず今は、原作という保険がないとなかなかやらせてもらえません。面白い面白くないにかかわらず、何万部売れているかが大事。そこに売れている人をキャスティングして「じゃあこれでいいか」みたいな感じで作ってるんじゃないかっていうくらい、プロデューサーが責任を持たずにやっている作品が多い気がしています。その中でLDHピクチャーズはオリジナル作品をすごく優先していて、それで「世界を目指してほしい」という考えなのがすごく嬉しいですね。そんな環境、なかなかないですから。
――では今後も、LDH所属の俳優やアーティストたちが出るSABU監督作品が観られるわけですね。
『jam』以外にももう2本撮ったんですが、意外とみんな芝居はできるので安心しています。