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「呪怨」「殺人鬼を飼う女」などで知られる大石圭の原作小説を、韓国の人気俳優イ・ジフンを主演に迎えてSABU監督が映画化した『アンダー・ユア・ベッド』。5月31日(金)初日舞台挨拶に、公開に合わせて来日したイ・ジフンと、本作が韓国デビュー作となるSABU監督、さらに本作のプロデューサー兼通訳を務めるイ・ウンギョンが登壇した。日本で初めての舞台挨拶に挑むイ・ジフンは、当初、緊張のあまり強張った様子だったが、温かい大きな拍手とファンの黄色い歓声に迎えられると、大勢埋まった客席を見渡し「初めまして、私はイ・ジフンです」と日本語で挨拶。続けて、「すごく緊張もしているんですが嬉しいです。ありがとうございます」とニッコリと笑顔。SABU監督も久しぶりの舞台挨拶となった。日本で公開を迎えた気持ちを聞かれると、イ・ジフンは「映画館の前のポスターを見たときに夢のような気持ちでした。自分が芝居をしてテレビに出ているのはよく見ていますが、異国の日本で自分の顔のポスターがあって、それを見てお客さんが見に来てくれたのが嬉しい」と喜びを語る。SABU監督も「まさか日本で公開されることはないと思っていたのでびっくりしています」と明かした。プロデューサーのイ・ウンギョンは「小説はもともと読んでいて、10年ほど前から構想はありました。センシティブなテーマなので、違う角度からできればと、一昨年に実現することに。SABU監督とは一度お会いしたことがあり、監督なら韓国スタッフともうまくできそうだと思い、お願いしました」と製作の経緯を明かす。日本人監督と初めてタッグを組んだイ・ジフンは、SABU監督の印象を聞かれると「I LOVE YOU」と微笑んだ。「お父さんのように思っています。とても温かい方なんですよ。現場では監督が自分を信じてくれたので自分も監督を信じて取り組みました」と監督の印象を語る。また、イ・ジフンがSABU監督に手袋をプレゼントしたエピソードも。「一緒にお仕事をした監督にプレゼントを贈ったのは初めて。ソウルでの撮影で寒そうに見えたので」とイ・ジフン。SABU監督が「大事にしています」と言うと、「本当ですか? ありがとうございます」と笑みを浮かべた。さらにSABU監督は「絵作りにこだわりました。今回スタンダードサイズ(縦横比3:4)の画角で、カメラを固定した映像を中心に撮影しました。日本的な余白が好きなので、上に余白のある構図や無音を意識しました」と本作ならではの映像をアピール。再びSABU監督の作品に出演したいかと問われたイ・ジフンは「ぜひ出演したいです。次はどんな作品を準備しているのかと監督に伺っています。監督がそれを覚えていてくれて、小さな役でも出演できれば」と答えた。共演してみたい日本の役者に、映画『アンダー・ユア・ベッド』日本版の主演の高良健吾、小さいころから好きだったという「ごくせん」の松本潤、そして昔からファンだったというオダギリジョーを挙げた。最後にSABU監督は、「決して孤独じゃない、どこかで誰かが聞いてくれている。『助けて』と言える優しい世の中になればいいなという思いを込めて作った作品です」と作品への思いを語る。イ・ジフンは「私も『一人じゃない』というメッセージにエネルギーを受けた」と述べ、イ・ジフンは「今日は会場の一人一人の顔を見たいと思って参加しました。ぜひこの作品を宣伝してください」と締め括り、イ・ジフンの希望で会場の観客とともに写真撮影。その後、イ・ジフンとSABU監督によるサイン会が実施され、イ・ジフンは日本のファンの歓迎に目頭が熱くなる場面も見られていた。『アンダー・ユア・ベッド』は全国にて公開中。(シネマカフェ編集部)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド(2024) 2024年5月31日より全国にて公開©2023, Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED
2024年06月01日2019年に高良健吾主演で実写化された大石圭のホラー小説「アンダー・ユア・ベッド」が韓国でリメイク。『砕け散るところを見せてあげる』などを手掛けたSABU監督の韓国デビュー作として5月31日(金)より公開決定、本予告映像とポスタービジュアルが解禁された。原作は、「呪怨」「殺人鬼を飼う女」など数々の名作を世に送り出した大石氏の角川ホラー文庫第1作目となる衝撃作。メガホンをとったSABU監督は『蟹工船』や『うさぎドロップ』『砕け散るところを見せてあげる』など国内外で高い評価を受けている。日本映画『アンダー・ユア・ベッド』(C)2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会孤独な人生を送る男・ジフン役には、「王女ピョンガン 月が浮かぶ川」「新米史官ク・ヘリョン」「青い海の伝説」など様々なジャンルのドラマや映画で活躍するイ・ジフン。ジフンが長い間一途に思い続ける女性・イェウン役には、期待の新人女優イ・ユヌが抜擢。夫から激しいDVを受ける難役を体当たりで演じる。さらに暴力を振るうイェウンの夫役を舞台や映画を中心に活躍する実力派俳優シン・スハンが演じ、SABU監督韓国デビュー作にふさわしい面々が勢揃いした。今回解禁された本予告映像では、監視モニターがたくさん並んでいる暗い不気味な部屋の画から始まる。愛する女性イェウンを近くで感じたいジフンは24時間監視をしたり、ベッドの下に潜り込むなど異常な行動を繰り広げていく。そんな中、イェウンが夫から激しいDVを受けていることを目撃し、葛藤するジフン。ジフンは彼女を救い出すことができるのか。どんな結末を迎えるのか、続きが気になる予告編が完成した。また、ポスタービジュアルでは、「あなたに最も近いところで、あなたのすべてを感じたかったー」というジフンの心の声と共に、ベッドの上で夫の暴力に苦しんでいるイェウンの姿をジフンがベッドの下から複雑な表情で見上げている様子が写し出され、ジフンの歪んだ愛情を表現しているビジュアルとなっている。なお、4月5日(金)よりムビチケ前売券(オンライン)は販売開始。購入者全員に特典として、もれなくオリジナルスマホ壁紙が付く。『アンダー・ユア・ベッド』は5月31日(金)より全国にて公開。映倫区分:R18+(シネマカフェ編集部)■関連作品:アンダー・ユア・ベッド 2019年7月19日より、テアトル新宿ほか全国にて公開予定Ⓒ2019 映画「アンダー・ユア・ベッド」製作委員会アンダー・ユア・ベッド(2024) 2024年5月31日より全国にて公開©2023, Mystery Pictures, ALL RIGHTS RESERVED
2024年04月04日新宿K’scinemaの「台湾巨匠傑作選2021」にて上映される、台湾のトップ俳優ウー・カンレン主演映画『High Flash 引火点』の予告編が到着した。長年環境汚染に苦しむ高雄の小さな漁村で、漁民たちが汚染の源である企業に工場の操業停止を求める大規模な抗議行動を行っていた。警察も出動、多くのマスコミが詰めかけていたところ、一艘の小舟が炎を上げながら港へ向かってきた。そこには、抗議のため焼身自殺を遂げた男が乗っており、彼は一躍英雄として祭り上げられる。法学医の周建生がこの男の遺体を解剖することになったが、彼の身体には多くの疑問点があった。事件を担当する検察官は、前々からこの企業の汚染問題を秘密裏に調査していた。2人はこれが単なる焼身自殺事件ではないと調べていくうち、驚くべき真相が露呈していく――。本作は、環境汚染や政治と企業の癒着といった社会問題をベースに、犯罪を暴いていく法医学者と検事を核に、様々な人間関係が徐々に明らかになっていく、いまの台湾を映し出す社会派ミステリー。2018年の台北電影節のクロージング作品に選ばれていたが、当日台風の来襲により上映中止。しかし口コミで広がり、スマッシュヒットとなった。本作の主人公、法学医役には、2年続けて金鐘奨受賞と台北電影奨の主演男優賞受賞で名実ともに台湾映画界のエースとなったウー・カンレン。検事役は、SABU監督の『Mr. Long ミスター・ロン』、『ギャングだってオスカー狙いますが、何か?』で2019年の台北電影節で助演女優賞を獲得したヤオ・イーティーが演じている。2人が放つ火花、すれ違う正義が、本作の大きな見どころだ。到着した予告編では、漁民たちによる抗議行動の模様からスタート。そこへ炎が上がる小舟がやってくる。遺体の解剖シーンも描かれるが、なぜか腎臓が青く光り、焼身自殺と思われていたが「自殺じゃない」と断言するシーンも登場し、終始シリアスで緊張感のある予告編となっている。『High Flash 引火点』は4月26日(月)より新宿K’scinema「台湾巨匠傑作選2021」ほか順次公開。(cinemacafe.net)
2021年04月19日現在公開中の映画『砕け散るところを見せてあげる』より、SABU監督制作スペシャルトレーラー第6弾「197秒篇」が公開された。本作は、アニメ『とらドラ!』『ゴールデンタイム』で知られ、言葉の軽快さで10代特有の空気感を表現し各世代から支持を集める竹宮ゆゆこの同名小説を原作に、海外でも評価を得ているSABUが監督を務めた。W主演の中川大志、石井杏奈をはじめ、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、木野花、原田知世、堤真一ら豪華キャストの共演が話題を呼んでいる。この度、これまで第5弾まで公開されてきたSABU自らが制作・編集したスペシャルトレーラーの第6弾「197秒篇」が公開された。スペシャルトレーラーはこの第6弾が最後となる。映像は、石井演じるいじめに遭っている玻璃を、中川演じる清澄が助けるシーンから始まり、ふたりが徐々に心の距離を縮めていく様子や、玻璃が抱える”誰にも言えない秘密”に近づくにつれ、ある危険にさらされていく様子など、本編の印象的なシーンがふんだんに収められている。『砕け散るところを見せてあげる』全国公開中
2021年04月16日W主演の中川大志、石井杏奈、共演の矢田亜希子、堤真一、SABU監督が映画『砕け散るところを見せてあげる』の公開記念舞台挨拶に登壇。劇中での“親子”役が2年半ぶりに集結した。濱田清澄役を演じた中川さんは、撮影から約2年半、情報解禁から約1年半を経てようやく公開にたどり着いたことに「長い間待っていてくださり、ありがとうございます。こうして映画を届けられたこと、みなさんとお会いできたことに感謝しています」と挨拶。共に主演を務め、学年一の嫌われ者・蔵本玻璃を演じた石井さんは、「ようやく公開できたことの幸せと、前回(3月1日実施)の完成報告舞台挨拶はお客様がいなかったので、こうしてたくさんの方の顔を見ることができて嬉しく思います」と喜びを語る。新型コロナウイルス蔓延の影響で公開を約1年延期し、“熟成”期間を経てきたことについても、石井さんは「こうして目の前にお客様がいらっしゃることで、本当に公開したんだ、という実感が沸きます」と、直接観客と顔を合わせることに笑顔を見せた。中川大志「あの瞬間にしかできなかった表情や感情表現が沢山あった」清澄の母を演じた矢田さんは、久々の“息子”との再会について、「撮影期間のときのことを考えると、面影があるにはあるけれど、立派な男性になられて…なんかあったの!?という感じです。母としてもすごくびっくりです!」と撮影当時20歳になりたてだった中川さんと、現在の姿を比べて感慨深い様子。“息子”である中川さん自身も、「20歳になったばかりの頃の撮影だったので、本当に、ニキビが出来ている感じとかも、『若いな』と思います。そういう事も含めて、あの瞬間にしかできなかった表情や感情表現が沢山あったんだろうなと思いますし、それをSABU監督に残していただけて嬉しいです」と自らの変化について触れる。玻璃の父を演じた堤さんもまた、“娘”との久々の再会となったことを聞かれると、「衣装で全然違いますよね!撮影時は暗い表情・暗い衣装・顔も傷だらけ…だったので、今とは全く違います。どんどんお綺麗になられて、かわいいです。(笑)」とほほ笑む。石井さんは、隣に立つ“父”を前に「撮影現場と今とでは、全く別人の堤さん。撮影時は本当に怖かったですし、ほとんど会話もないような状況でした」と当時をふり返っると、中川さんも「今でも作品の中の堤さんを思い出すと、ちょっと体が震えます。(笑)」と語った。長回しは「二人だけの会話がずっと続いていくのが映画としてとても素敵」それぞれ対極にあるような親子像を演じた中川さん、石井さん、矢田さん、堤さんに対し、どのように役作りのアプローチをしたのか質問が及ぶと、中川さん&石井さんは互いに「事前にこうしよう」ということは決めず、現場でお互いの演技、表情を見て関係を構築していったと明かす。「玻璃がトイレに閉じ込められるシーンも、このセリフは聞こえていて、このセリフは聞こえない…の塩梅が難しかったよね」と顔を見合わせた。原作・竹宮ゆゆこの特徴的なセリフ回しと、その原作の魅力を最大限に引き出したいSABU監督の演出に、少し苦労した一面が垣間見えた。ワンシーンの長回しについても聞かれると、中川さんは「セリフは一度すべて覚えて、忘れる、の繰り返しでした。商店街を歩きながらの撮影では、一般の方が映り込んでしまったり、いろいろなハプニングがあって、何が起きても反応できるように工夫したりして。清澄と玻璃、二人だけの会話がずっと続いていくのが映画としてとても素敵だし、かっこいいなと思っています」と作品に対する熱い気持ちを語った。演出する際にこだわったポイントを聞かれたSABU監督は、「できる二人、できるキャストだったので、本読みの段階で『任せる』と思って、現場を良い空気にしたいなと思っただけでした」と注目の若手からベテランの豪華キャストがそろった本作での撮影をふり返った。石井杏奈「玻璃の心の葛藤をリアルに感じて、泣きそうに」また、今作はレビューサイトなどでも、「中川さんの清澄はハマリ役!」「石井さん以外の玻璃は考えられない!」と主演2人の演技を絶賛する声が多く見受けられることについて聞かれると、中川さんは「クラスメイトとの掛け合い等、清澄のセンスのある会話術がすごく好きで。すごく自然体で、自然と同調圧力にも逆らうことができてしまう人物像だったので、僕自身もピュアに向き合うことを意識していました」と語った。そんな清澄を育てた母を演じた矢田さんに、親子関係をどのように構築したかを聞いてみると、「こんなにも大きな(高校生)息子を持つ母という役が初めてだったので、台本をいただいた当初はイメージが湧きませんでした。ですが、撮影前のセリフ合わせで、純粋でまっすぐな清澄がそこにいたので、『そうか、そのままの清澄をしっかり愛して、愛情を込めてお芝居をすれば、大丈夫なんだ』、というヒントをいただきました」と初めての役どころへの挑戦過程を告白。蔵本親子については、「現場ではほとんどしゃべらなかったですね。とにかく集中している玻璃(石井さん)を邪魔しないようにと思っていました」とふり返る堤さん。石井さんも、「自分の中ではずっと『お父さん!お父さん!』と思っていたのに、実際に対面すると距離を感じていて、玻璃の心の葛藤をリアルに感じて、泣きそうになりました。その感覚が役に出ていたのかな」と吐露する。監督も、玻璃の覚悟を描く“赤い雨”のシーンは何度もリハーサルを重ね、一段とこだわって演出したことを明らかにした。舞台挨拶も終盤に差し掛かり、締めの挨拶を振られると、監督は「ありがとうございました。皆さん、面白かった!とあちこちで言いふらしてください!」とコメント。堤さんは「今日のお客様は若い方が多いですが、子供を育てている僕ら世代にもぜひ観てもらいたいです。次はお父さん・お母さんと一緒に来てください!」と、大人こそ観てほしい作品であることをアピール。矢田さんは「皆様それぞれの心の中に残る作品となったなら嬉しいです」と自身も繰り返し鑑賞している当作への熱い気持ちを語り、石井さんは「私の中でこの作品は“ヒーロー”となりました。皆さんにとってもそんなヒーローのような作品になるといいなと思います」と大切な作品であることを伝えた。最後に中川さんは、「撮影から今日ここにくるまで、2年半かかりました。僕たちの仕事は、見てもらって初めて完成する仕事で、どの作品でも、お客さんの顔を想像しながら取り組んでいます。一つの作品がこうして届けられることが奇跡だなと改めて思いました。感謝しています」と話し、「トイレの中にいた玻璃のように、この映画もずっと長い間、みなさんに見つけてもらうのを待っていたんじゃないかなと思っています。みなさんにこうして観ていただくことができて、本当に感謝しています。ぼく自身、この作品と共に、これからもがんばっていきたいと思います」と感謝の言葉を重ねて締めくくった。『砕け散るところを見せてあげる』は新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日より全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2021年04月12日映画『砕け散るところを見せてあげる』(4月9日公開/PG12指定作品)の公開記念舞台挨拶が1日に都内で行われ、中川大志、石井杏奈、矢田亜希子、堤真一、SABU監督が登場した。同作は、竹宮ゆゆこの同名小説をSABU監督が実写化。大学受験を控えた普通の高校3年生で、人よりも正義感が強い濱田清澄(中川)は、学年一の嫌われ者・高校1年生の蔵本玻璃(石井)がいじめを受けている現場をたまたま目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていく。中川は満員の客席を見て「本当に久々に見る光景で、胸がいっぱいです」としみじみ。母親役の矢田は「撮影していた時からお久しぶりにお会いして、面影はあるんですけど、本当に立派な男性になられて、なんかあったの!? ってくらい」と絶賛する。撮影から公開まで2年半かかったこともあり、矢田は「母としてもすごくびっくり。こんなに成長するんだな。元々しっかりされてる方だったんですけど、より大人っぽくなられて、感慨深いです。かっこよくなって」と成長に驚いていた。一方、石井と堤も親子役だったが、作中では緊張感溢れる関係に。堤は石井について「そうですね、オレンジでね、華やかな感じで……」と服の色を褒めつつ、「衣装とか雰囲気、撮影の時は暗いイメージだったりするんですけど、どんどんお美しくなられて、かわいいわ」とこちらも絶賛。中川が「こういう微笑ましい会話を現場で見てなかったので、ほっとしますね」と言うと、石井は「堤さんが別人なので、撮影で目の前にいたときは本当に怖くて。なので、ちゃんとお話できてすごく嬉しいです」と喜んでいた。最後に中川は「撮影から今日ここに来るまでに2年半かかりました。僕たちの仕事は見てもらって完成する仕事で、どんな作品の時もそうなんですけど、お客さんの顔を想像しながら演じて、ものを作ってます。なので本当に一個の作品がこうして届けられることを改めて奇跡だなと、大げさじゃなく感じています。本当に感謝したいと思います」と瞳を潤ませる。「玻璃ちゃんみたいに、この映画も長い間、誰かに見つけてもらうことを待ってたんじゃないかなと思っているので、皆さんに見つけてもらって本当に感謝しています。僕も大切にこの作品と共に頑張っていきたいと思います」と客席に語りかけた。
2021年04月10日中川大志と石井杏奈のW主演、豪華キャストで贈る映画『砕け散るところを見せてあげる』から、SABU監督自らが編集・制作したスペシャルトレーラー第4弾が解禁。石井さん演じる「玻璃の声篇」となっている。今回解禁となったのは、石井さん演じる蔵本玻璃の心の叫びを切り取った1分15秒の映像。玻璃の目に映る先輩・濱田清澄(中川さん)、そして真っ赤な雨の中で佇む玻璃の姿が映し出され、先日解禁された「清澄の声篇」と呼応する内容となっている。「先輩、私が好きなのは、先輩です」「先輩は何が好きですか?」「いつも私のことばっかりで、先輩の好きなものとか、私、何も知らないんですよ。教えてください」…学年一の嫌われ者と呼ばれ、誰にも言えない秘密を抱え苦しんでいた彼女を深い孤独から救ってくれたヒーロー、清澄へのまっすぐな想いが描かれている。そして「先輩、さようなら」という玻璃の切ないメッセージ――。運命に翻弄された2人の愛の結末はどこへ向かうのだろうか。『砕け散るところを見せてあげる』は新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日より全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2021年04月09日ダンス&ヴォーカルグループ・GENERATIONS from EXILE TRIBEが出演する、「CINEMA FIGHTERS project』第4弾『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』(2021年秋公開)の各作品タイトル、場面写真、追加キャスト、主題歌タイトルが8日、明らかになった。同作は6本のショートフィルムによるオムニバス映画で、EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表 別所哲也、作詞家 小竹正人の3人によって打ち出されたプロジェクトの第4弾となる。ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞したSABU監督×佐野玲於作品『BLUE BIRD』には、『天気の子』で主人公・森嶋帆高役に抜擢され注目を浴びた醍醐虎汰朗が出演。胸キュン映画の申し子・新城毅彦監督×関口メンディー主演で、数原龍友が主題歌を務める作品『真夜中のひとりたち』には、『Daughters』の阿部純子、そして『初恋』の村上淳。報知映画賞監督賞受賞・山下敦弘監督×白濱亜嵐作品『言えない二人』に、『あのこは貴族』が絶賛公開中の門脇麦、さらに『燃えよ剣』が控える坂井真紀が出演する。高崎映画祭最優秀監督賞を受賞した森義隆監督×中務裕太作品『怪談満月蛤坂』に、『架空OL日記』の山田真歩、『よこがお』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞の筒井真理子。ロカルノ国際映画祭で最優秀新進監督賞を受賞した真利子哲也監督×片寄涼太作品『COYOTE』に、ドラマ『シカゴ・メッド』のステファニー・パーク、『宮本から君へ』に続き監督との再タッグとなる藤井武美、『シマのないシマウマ』主演の板倉武志。そして『HiGH&LOW』シリーズを手掛けた久保茂昭監督×小森隼作品『水のない海』に、英語・中国語・日本語を操る国際派女優のルナ、『笑顔の向こうに』の聡太郎がそれぞれ出演することが発表された。るそれぞれの作品の場面写真では、『BLUE BIRD』佐野はブルーのきれいなつなぎを着て、印象的なブルーへアで海辺に座る。『真夜中のひとりたち』関口はどこかを見つめ、物憂げな表情を見せ、『言えない二人』の白濱はソファーでくつろぎスマートフォンをいじりつつも、何かに気を取られているようで視線は別へ向いている。『怪談満月蛤坂』中務は板前姿で真剣に料理に取り組み、『COYOTE』片寄はなぜか電話ボックスの中で佇む。『水のない海』小森は、デリバリーのアルバイトと思われる四角いリュックを背負い配達している。○『BLUE BIRD』監督:SABU出演:佐野玲於、醍醐虎汰朗主題歌:「あおいとり」KAZUKI(DOBERMAN INFINITY)○『真夜中のひとりたち』監督:新城毅彦出演:関口メンディー、阿部純子、村上淳主題歌:「笑うしかないトラジディー」数原龍友(GENERATIONS from EXILE TRIBE)○『言えない二人』監督:山下敦弘出演:白濱亜嵐、門脇麦、坂井真紀主題歌:「そんなことキミに言えない」DEEP SQUAD○『怪談満月蛤坂』監督:森義隆出演:中務裕太、山田真歩、筒井真理子主題歌:「散る散る満ちる」 伶○『COYOTE』監督:真利子哲也出演:片寄涼太、ステファニー・パーク、藤井武美、板倉武志主題歌:「サクライロ」片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)○『水のない海』監督:久保茂昭出演:小森隼、ルナ、聡太郎主題歌:「愛だけは・・・」iScream
2021年04月08日中川大志、石井杏奈がW主演し、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、堤真一ら豪華キャストが出演する映画『砕け散るところを見せてあげる』。この度、本作のメイキング映像とともに、『朝が来る』河瀬直美監督や、「劇団EXILE」の青柳翔・鈴木伸之・町田啓太・佐藤寛太、「三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE」の登坂広臣から本作を鑑賞したコメントが到着した。メイキング映像には、海外からも高い評価を得るSABU監督のもと、清澄役を演じる中川さんが自らワイヤーをつけ、何度もテイクを重ねたという濁流の川で少女を救出するシーンが映し出される。また、先日公開されたSABU監督制作スペシャルトレーラー“正義の味方篇”の裏側が明らかに。学年一の嫌われ者・玻璃を演じた石井さんは、トイレに閉じ込められ、ずぶ濡れになるシーンに挑んだ。この日は石井さんの撮影初日。バケツの水をかけようとするスタッフへの「お願いします!」という言葉に、本作にかける気合がうかがえる。さらに、真夜中の沼でのシーンの裏側も公開。冷たい沼に飛び込む撮影が続く中川さん。撮影は10月でかなり冷え込んでおり、冷え切った身体にお湯をかけて暖を取る様子も。本メイキング映像からも伝わる、2人の迫真の演技に注目だ。各界著名人も2人の演技を絶賛!コメント到着河瀬直美/映画監督(『朝が来る』『あん』『殯の森』など)石井杏奈の新境地、ここに参上ヒーローになりたい人は見るべし。松永大司/映画監督(『トイレのピエタ』、『ハナレイ・ベイ』など)SABU監督作品での堤真一さんの存在感が凄まじい。 大好きでたまらない。池田千尋/映画監督(『記憶の技法』『スタートアップ・ガールズ』など)人がヒーローたるためにはこれほどの犠牲が必要なのか、これほどの強さが必要なのか。目を伏せたくなるほどの圧倒的な純度を見せつけられた。そして、私たちは問われる。「境界線はここにある。そっちにいるか、こっちにくるか。お前はどっちだ」と。ウェイン・ワン/映画監督(『女が眠る時』『スモーク』など)本質的な意味でのヒューマンなラブストーリーを持った作品です今千秋/アニメーション監督(『極主夫道』『劇場版 美少女戦士セーラームーン Eternal』『ゴールデンタイム』など)最後に彼女が見せた笑顔。普通の10代の少女の、ちょっと照れてはにかんで、それでも幸せを隠さない笑顔。つながり、離れ、砕け散る物語の最後に彼女が見せた笑顔には、SABU監督が作品にこめた思いと優しさを感じました。高橋泉/脚本家(『朝が来る(共同脚本)』『ひとよ』『坂道のアポロン』など)清澄と坡璃が人差し指を立てていう。「ヒーローは、自分のためには戦わない」 この二人がめちゃくちゃ可愛いし、格好いい!自分を守るために、必死に言葉で争う毎日に、時代にそぐわないはずのヒーローの条件が突き刺さる。ぐるんと回ってしまった世界に立つ二人が、ずっと愛おしい。青柳翔/俳優清澄と玻璃の清らかな心に釘付けにされ、SABU監督の世界観に心を奪われました。時間が経つのを忘れ心抉られました。名作です!鈴木伸之/俳優トレーラーの段階からずっと観たかった作品。SABU監督の世界観に裏切られることなく2時間があっという間に過ぎていきました。そして個人的に石井杏奈という女優さんと出会って10年。とても素晴らしい演技を改めて見せつけられたなと感じ、惹きつけられました。是非皆さんにも大きいスクリーンで観ていただきたいと強く思いました。町田啓太/俳優体内の温度が上がっていくのを感じました。僕はどう繋がってきたのだろうか。そしてどう繋いでいきたいのか。本心を砕こうとするくらいに問いただしてくれる作品でした。佐藤寛太/俳優キャストの皆さん、1コマ1コマが素晴らしすぎました、この作品に携わりたかった。素直に嫉妬しました。自分への活力になりました。SABU監督ありがとうございます。とてつもないパワーを持った映画です。公開されたらまた劇場で観させていただきます。登坂広臣/三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEこの作品を拝見し、人を想う事の『強さ』『深さ』、作品の中に溢れる『愛』『闇』に直面しました。主演の2人はもちろん、全てのキャストさんに強く惹きつけられて離れられない、そう思わされる作品でした。『砕け散るところを見せてあげる』は4月9日(金)より新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日より全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2021年04月06日映画『砕け散るところを見せてあげる』が4月9日(金)より全国公開する。この度、監督を務めたSABU自らが編集・制作したスペシャルトレーラーの第2弾「正義の味方篇」が公開された。本作はアニメ『とらドラ!』『ゴールデンタイム』で知られ、言葉の軽快さで10代特有の空気感を表現し各世代から支持を集める竹宮ゆゆこの初の実写映像作品。W主演の中川大志、石井杏奈と、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、木野花、原田知世、堤真一ら豪華キャストが集った。物語は平凡な日々を送る濱田清澄(中川大志)はある日、学年一の嫌われ者と呼ばれる孤独な少女・蔵本玻璃(石井杏奈)に出会うところからスタート。玻璃は救いの手を差し伸べてくれる清澄に徐々に心を開くようになるが、彼女には誰にも言えない秘密があったことから、常識を覆す衝撃の愛が描かれる。今回公開となった映像は、土砂降りの大雨が車体を打ち付けるシーンから始まる。助けを求めて走る人に清澄は気づき、車を降りる。大破した車の横で川の方を指す男性。その先には車が今にも水面から消えてなくなりそうなくらいに沈んでいる。まるでヒーローのように、清澄が溺れている少女を救出し、さらに川へ飛び込む。水の中でもがきながら沈んだ車に捕まり、車の中でうなだれている人に必死に呼びかけ、猛烈な水流に耐えながら車体にしがみつく清澄の姿で終わる。一体何が起きたのか……。物語の展開が気になる印象的な映像だが、この続きは劇場で確認しよう。そしてSABU監督の予告映像は第3弾以降も制作が予定されているという。そちらにも引き続き期待してほしい。『砕け散るところを見せてあげる』4月9日(金)公開
2021年03月17日映画『砕け散るところを見せてあげる』の新場面写真が公開された。あわせて、岩井俊二、白石和彌、斎藤工、片岡愛之助ら各界著名人からのコメントが寄せられた。本作は、竹宮ゆゆこの同名小説を映画化した愛の物語。中川大志演じる平凡な日々を送る濱田清澄と、石井杏奈演じる学年一の嫌われ者と呼ばれ、誰にも言えない秘密を抱える孤独な少女・蔵本玻璃との常識を覆す、衝撃の愛が描かれる。新場面写真は、物語を彩るシーンカット全9点。傷だらけの玻璃を優しく抱きしめる清澄や、井之脇海演じる清澄を心配している親友・田丸、北村匠海演じる意味深なポーズをしている真っ赤な嵐、そして車中の清澄と矢田亜希子演じる清澄の母、堤真一演じる玻璃の父の横で何かに怯えた様子の玻璃、真っ赤な嵐と原田知世演じるその母が穏やかにこたつで向かい合うカットなどが切り取られている。コメントを寄せたのは、岩井俊二、白石和彌、斎藤工、片岡愛之助、中江有里、新木優子、宇垣美里、中村佑介、カミナリ。豪華面々による熱量の高い内容となっている。岩井俊二(映画監督)命とはつないでゆくもの。つながってゆくもの。つなぎ、つながるその瞬間、光り輝くものである。⽩⽯和彌(映画監督)ずっと口の中に血の味が広がり、押し潰されそうになりながらスクリーンを見つめた。苦しみの中から生まれる愛の重さに、私はきっと何度もこの映画を見てしまうであろう予感を感じる。この作品に出会ってしまった中川大志と石井杏奈の二人の役者を途轍もなく羨ましく思う。SABU監督の渾身の力作だ。斎藤⼯(俳優・フィルムメーカー)SABU監督の元、中川大志さん石井杏奈さん、主演のお二人から放たれる成分に、気が付くと驚くほど深いところまで誘われていた。観終わってから今一度このタイトルを想うと、胸が砕け散りそうです⽚岡愛之助(歌舞伎俳優)主人公が貫くヒーローとしての姿が羨ましくなるほどに格好良い。その思いが周囲の人々に変化をもたらし、怒涛のクライマックスを迎える。まさに衝撃作だ。中江有⾥(⼥優・作家)ヒーローになるのは目的ではない、結果だ。自分のためにではなく、誰かのために戦った時、本当の勝利を手にするのだろう。清澄と玻璃は、まぎれもなく互いのヒーローとなった。新⽊優⼦(⼥優)清澄の玻璃に対しての真っ直ぐな気持ちや正義感が清々しく、それを受けて変わっていく玻璃の表情がすごく魅力的で素敵でした。物語の中を生きている石井杏奈ちゃんと中川大志くんの二人が綺麗に重なって、気付けば私も一生懸命に二人の恋を応援していました。 真っ直ぐで切ない物語でした。宇垣美⾥(フリーアナウンサー)少年少女たちの眼差しは、澄み切ってキレイで痛々しくチクリとした疼きが胸から離れない人を好きになる気持ちの根幹にある、誰かを幸せにしてあげたいという思いその思いの持つ強さのなんと美しいことか大切な人の幸せのために自分を差し出せる人こそが、ヒーローなのだと思った中村佑介(イラストレーター)「40にもなって青春映画なんて…」と気付けば2時間後。目の前には過去の僕が笑っていて、とても恥ずかしくなった。青春とは時期ではなく心の一部のことを指していたのですね。カミナリ(芸⼈)よくある高校生の青春恋愛映画かと思ったら、とんでもない!とにかく話が面白い!ストーリーが「進む」「展開する」というよりは、徐々に「濃く」「深く」なっていく作品でした。そして中川大志さん・石井杏奈さんの演技が素晴らしく、抜け出せなくなるくらいに引き込まれました。アリ地獄みてーな映画だな!『砕け散るところを見せてあげる』4月9日(金)公開
2021年03月12日竹宮ゆゆこのベストセラー小説の映画化『砕け散るところを見せてあげる』の完成報告舞台挨拶が行われ、W主演の中川大志、石井杏奈と共演の井之脇海、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、原田知世、そして堤真一という豪華キャストとSABU監督が勢揃いし、撮影秘話や難しい役どころについて語った。人一倍正義感の強い高校生・濱田清澄を演じた中川さんは、「完成は約2年前。それから公開延期をして、ようやく来月、公開を迎えられることを本当に嬉しく思います」と期待に胸はずませてコメント。学年一の嫌われ者・蔵本玻璃を演じた石井さんも「ようやく完成報告会を開催」を喜び、「今日は朝からずっと、心臓がバクバクしています」と少し緊張した面持ち。そして井之脇さん、松井さん、矢田さん、原田さんらも、それぞれようやく公開を迎えられることへの喜びを語った。玻璃の父役・堤さんが「とにかく良い映画ができたと思う」と明かすと、SABU監督も満面の笑みで「この作品には自信しかない。自信だけがある」と力強くをアピールした。▼中川大志「目の前の玻璃に集中していました」衝撃の展開を見せる物語の中での難しい役どころについて問われると、「清澄という男はすごく自然体」と中川さん。「学校という閉鎖的な社会の中で周りの目を気にせず、自分の思ったことを行動に移せるというのはとても勇気がいることだと思う。現場ではとにかく玻璃の表情を一瞬たりとも見逃さないように、目の前の玻璃に集中していました」と撮影当時をふり返った。校内での暴力や“秘密”に苦しむ日々から清澄に救われる、という玻璃を演じた石井さんもまた、「映画の中で玻璃が清澄に救われたように、自分自身が中川さんに救われていた」と語る。「青春だったなと思う。玻璃という役は人間味があふれる人だなと思って、共感して、肯定して演じていきたいなと思った」と当時の気持ちを思い返していた。清澄の親友・田丸を演じた井之脇さんは「田丸は清澄にとってのヒーローにならなければ、と思った。言葉だけではなく、常にどこかで清澄を励ましているような存在でありたいと思っていました」と語る。そして松井さんは「あまり多くを語らない役。すごくクールで、話すテンポも独特。要点だけを伝えるというのは新しい挑戦でした」とふり返った。また、学校での印象深いシーンの話題になると、石井さんは「いじめられる教室の空気が本当にできあがっていて、圧倒された」と明かす。SABU監督も「リアルな空気だからこそ引き出された演技があった」とこだわりの演出について語った。▼原田知世、清澄と玻璃の関係性は「すごく尊いものを見せてもらった」撮影終盤で1日だけの参加となった原田さん、北村さんは口をそろえて、主演2人が中心となって作り上げた現場の雰囲気が素晴らしく、その良さが完成した映画にそのまま映し出されていたと称賛。さらに原田さんは仕上がった作品を観て、「清澄と玻璃がお互いを思いやる気持ち、愛おしく思う気持ちが一点の曇りもなく、すごく尊いものを見せてもらった気がした」と感慨深い面持ちで語った。清澄の母役・矢田さんは、「台本をいただいた当初はこんなに大きな息子を持つというのが想像つかなかった」と吐露。しかし、撮影前の本読みでの中川さんとの自然な会話で役のイメージがついたと言い、中川さんもまた「こんなに陽気で楽しく、強いお母さん、最高だなと思います!」と良好な親子関係だったことを垣間見せた。▼矢田亜希子「とにかく怖かった!」堤真一の“狂気”を絶賛続けて矢田さんは、堤さん演じる玻璃の父との共演シーンが「とにかく怖かった!」とふり返る。「狂気じみていて、ただものではない空気を感じていました。近寄ってくるな、と言われている気がして、本当に近づけませんでした。(笑)」と打ち明ける。だが、当の堤さんは「正直忘れましたね(笑)」とひと言。久しぶりのSABU組への参加については、「お互いに頼らないように、別々の場所で勉強していて、という気持ちだったのかなと」と旧知のSABU監督との関係性を語る。そして娘役である石井さんについては、「玻璃という役はとても難しいだろうと思っていたけれど、現場で顔を見たら見事に玻璃を演じられていたので」と絶賛した。この作品を映像化するにあたり、こだわった点を聞かれたSABU監督は「とにかく出演者が豪華なので、全てをすくいとろうとすることに必死でした」と語る。「この舞台挨拶でも、若い子たちがしっかりしゃべれてすごいなぁと思う反面、堤はなぁ…!」と監督から振られると「しょうがないですね」と堤さんが答え、会場内は温かい笑いに包まれた。▼石井杏奈「撮影後、抜け殻のような状態に…」舞台挨拶も終盤に差し掛かり、それぞれの本作への思いを聞かれると、「若い人だけではなく、ぼくら世代が観ても痛々しく感じるものがあると思う」と語る堤さん。「よく、親から子への無償の愛、と言うけれど、この作品では子から親に対する無償の愛があって、それを親がきちんと受け止められるかどうかなのでは」と、本作を通して考えさせられたという。また、原田さんが「主演二人がとにかく素晴らしい。人を思う気持ちがどれだけ尊いものかを感じました」と語ると、北村さんは「同世代として、主演二人を誇らしく思います。痛々しく、誰にも触れられない、誰も立ち入れない綺麗で美しい愛情。涙が出ました」とそれぞれ、主演の中川さんと石井さんの体当たりの演技を絶賛した。井之脇さんは「誰もが一度は、誰かのことを守ってあげたい、助けてあげたい、という思いを抱いたことがあると思います。この映画を観たあと、自分の大切な人を抱きしめたくなるような映画になっています」とコメント。石井さんは「この作品の撮影後、抜け殻のような状態になりました」と打ち明けながら「全力を尽くした作品になったなと思います。玻璃として生きた証を劇場で観てほしいです」と手応えをのぞかせる。そして中川さんは「年を重ねていくと忘れてしまうであろう10代の気持ち、大人と子どものはざまの瞬間、あの時にしかできなかったことを監督に切り取っていただけたと思っています。自分にとって大切な作品。宝物のような映画だし、成長させてもらったと思います」と作品への熱い想いを語っていた。原作・竹宮ゆゆこより映画へのコメントこの小説を書きながら頭の中にあったのは、無力で未熟な少年と少女が絶対に失いたくないものに出会い、それを守るために自分という命のエネルギーを燃やし尽くす、その一瞬の輝きを、この世に描き出してみたいという思いでした。きっと美しいだろうと思ったのです。ただその輝きは、美しくはあっても痛々しく、そして正しかったわけでもなく、彼らの未来をある意味で汚し、損ない、奪いもしました。出来上がった映画を見て、大きなスクリーンいっぱいに銀河が輝いた時、私はその美しさを前にただただ圧倒されていました。夢中で見入ってしまい、息をするのも忘れました。そして、原作の小説にも映画の脚本にも書かれていない何者かの声を、確かに聞いた気がしたのです。「それでも立ち向かったんだよ」、と。「弱かったし、傷ついたけど、それでも負けはしなかったよ」、と。本当にそうだったね、と心の中で答えました。ただそれだけの、不思議な、短いやりとりでしたが、私にとっては、物語の芯の部分のすべてを大きく開け放たれたように感じられた瞬間でした。明るく、そしてとてつもなく強いものを、声の主は未来に繋いで見せてくれたのです。『砕け散るところを見せてあげる』は4月9日(金)より新宿ピカデリー、イオンシネマほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2021年4月9日より全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2021年03月02日アニメ化されたライトノベル作品『とらドラ!』『ゴールデンタイム』などで話題を集める竹宮ゆゆこの同名小説を初めて実写映画化した『砕け散るところを見せてあげる』の完成報告イベントが3月1日、都内で行われ、主演を務める中川大志と石井杏奈が出席した。正義感あふれる高校3年生・濱田清澄(中川)は、激しいいじめを受けている高校1年生の蔵本玻璃(石井)を助けたことを機に、彼女に手を差し伸べようと試み、次第に心の距離も縮めていくが……。当初の予定からおよそ1年遅れで、ついに映画の封切りが近づくこととなり、中川は「映画が完成したのは、もう2年前のこと。ようやく公開されることになり、うれしく思っています」と喜びの声。「絶対にこの役を演じたいと思った」と役どころに強い思い入れを示し、「当時ちょうど20歳になったばかり。あの頃にしか表現できなかったことをいっぱい切り取っていただいた。自分にとっては宝物のような大切な作品。大変お待たせした分、早く皆さんにお届けしたい」と本作への愛着を熱弁した。共演する石井は「今日は朝から心臓がバクバクしている」と緊張した面持ち。ある秘密を抱えながら生きる女子高生という難役も「自分自身にプレッシャーをかけながら、でも、演じている時間は楽しくて。人間味あふれる玻璃は大好きだし、応援したり共感したり肯定しながら演じました」と全身全霊。それだけに「撮影が終わった後は、抜け殻のような状態だった」とも明かし、「役者を仕事にして生きてきて、本当に良かったと思える作品。玻璃として生きた証を見てほしいです」と作品と役柄に対する熱意を明かしていた。中川と石井の共演は3度目だといい「杏奈ちゃん演じる玻璃の表情を見逃さないように、目の前の玻璃に集中していた。(石井の)作品への覚悟を感じたし、僕自身も玻璃のために強くならないといけないと思った」(中川)、「私も大志くんに救われる部分があった」(石井)と本作でさらに深まった絆を披露した。完成報告イベントには共演する井之脇海、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、原田知世、堤真一、メガホンをとったSABU監督が同席。「自信しかない作品」と豪語するSABU監督は、「とにかくキャストがすごく良かったので、全部を掬い取ろうと必死だった。撮影した季節、年齢、その美しさは、あのタイミングでしか出せなかった」と誇らしげだった。取材・文・写真=内田涼『砕け散るところを見せてあげる』4月9日(金)公開
2021年03月01日映画『砕け散るところを見せてあげる』(2021年4月9日公開/PG12指定作品)の完成報告舞台挨拶が1日に都内で行われ、中川大志、石井杏奈、井之脇海、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、原田知世、堤真一、SABU監督が登場した。同作は、竹宮ゆゆこの同名小説をSABU監督が実写化。大学受験を控えた普通の高校3年生で、人よりも正義感が強い濱田清澄(中川)は、学年一の嫌われ者・高校1年生の蔵本玻璃(石井)がいじめを受けている現場をたまたま目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていく。中川と石井のW主演による同作はすでに2年前に完成していたが、新型コロナウイルス感染拡大のため公開が延期となり、4月9日にようやく上映される。中川は石井について「杏奈ちゃんとはもう3回目くらいの共演で、中学生の時から一緒にお仕事をしていまして、どんな女の子を作り上げるんだろうなと楽しみにしてたんですけど、初日のシーンを見たときに、自分に来るものがあった」と述懐する。「自分はここから玻璃のために強くならないといけないんだなと思わされましたし、杏奈ちゃんの作品への覚悟を感じたのをすごく覚えてます」と明かし、石井も「やってる当時は楽しくて、私自身も救われるところがあったので、大変なことさえも青春だったなと思えるような期間でした」と振り返った。北村は「僕は参加日数は1日だけだったんですけど、小学校の頃からずっと事務所の仲間として一緒にいた大志くんと、10代の時共演して以来の杏奈ちゃんの現場に参加して、当時20歳だった2人のキラキラ感を思い出します」としみじみ。完成した作品についても「3回くらい見たんですよ、好きで。すごくいい作品だったので、撮影で感じた現場の空気がそのまま映画に表れていたと思いました」と絶賛した。この言葉を受けて、中川も「同じ事務所で小学生の時から一緒にレッスン受けてきたりしてきた中で、ちゃんと一緒の作品で共演することがなかったので、主演でやらせてもらう作品に匠海が出てくれたのはすごく嬉しかったです」と感慨深い様子。原田についても「小学校6年生の時にお母さん役をやっていただいて以来で、幸せでした」と、久々の共演を喜んでいた。
2021年03月01日米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2020」(SSFF & ASIA)のアワードセレモニーにて、ジョージ・ルーカス監督の名を冠したグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」と、来年の第93回アカデミー賞短編部門ノミネート候補となる「オフィシャルコンペティション supported by Sony」およびノンフィクション部門の優秀賞の発表が行われ、小池百合子東京都知事、 EXILE HIROや映画祭ナビゲーターの「GENERATIONS from EXILE TRIBE」、 深田晃司監督、滝田洋二郎監督らが登壇した。■レッドカーペット&アワードセレモニーに豪華ゲストが続々登場感染症対策の一環として関係者のみにて行われた、セレモニー開演前のレッドカーペットには、本映画祭代表の別所哲也とLiLiCoがにこやかに登場。さらに、オフィシャルコンペティション審査員からは、伝統的な袴姿に身を包んだ和泉元彌、真っ白なドレスにブルーのお花が爽やかなドレス姿を披露した犬山紙子、シックなブラックドレス姿の筒井真理子さん、深田監督、「CINEMA FIGHTERS project」からは、「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太、 EXILE HIROらが次々と姿を見せた。■グランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」は母と娘の物語本映画祭の最高賞であるグランプリ「ジョージ・ルーカス アワード」は、チャーリー・マントン監督の『11月1日/November 1st』が受賞。本作は、「オフィシャルコンペティション supported by Sony」の優秀賞のほか2作品とノンフィクション部門優秀賞と共に、2021年4月開催予定の米国アカデミー賞短編部門にノミネート選考対象作品となる。マントン監督はスクリーン上で満面の笑みを披露。審査員の犬山さんは「母親と娘の感情がぶつかり合うところが見応えがあった。作品を見ながら一緒に傷つき、一緒に考えさせられる作品だった」と高く評価した。■アワードセレモニーでは各部門優秀作品が続々と発表!米国アカデミー賞短編部門にノミネート選考対象作品となる「オフィシャルコンペティション supported by Sony」の3部門(インターナショナル/アジア インターナショナル/ジャパン)。審査員としての総評を尋ねられた深田監督は「映画は社会の象徴であったり窓であったりします。その時の感動だったり社会問題などクローズアップしていますが、今回の受賞作品はバランスよく選ばれたなと思います。家族の問題、人間関係の問題、社会問題、差別、老いと死、家族との別れなど各部門ともに非常に身近で深い内容でした」と、感想を述べた。●Cinematic Tokyo部門「Cinematic Tokyo部門」では「GENERATIONS from EXILE TRIBE」から関口さんが登場。8月28日に映画祭代表の別所さんが都知事を表敬訪問し、本部門優秀賞/東京都知事賞『グッピー』の発表を行った際の映像でふり返った後、シックな黒のドレスに身を包んだ小池都知事が登壇。都知事は「コロナによって、アーティストやパフォーマー、文化を支える多くの方々が打撃を受けてこられましたが、東京都ではそのような方々を応援したく動いております。そのような中で、東京の街の素晴らしさを世界に発信していただくような作品を作っていただき大変嬉しく思います。ぜひ多くの方に観ていただき、文化発信地・東京から、日本を元気にしていきたい」と期待を述べた。●CGアニメーション部門「CGアニメーション部門」優秀賞の発表では、ナビゲーターより数原さんが登場。リモート出演の審査員、上坂すみれ、熊坂出監督、デジタルハリウッド大学学長の杉山知之学長が「クリエーターのレベルが物凄く上がっていて、さらにCGの技術も非常に発展していますね。実写と違い、表現方法を幅広く選べるのがCGの強み。こうして世界の若手クリエーターが新しいCG表現に挑戦していることを大変嬉しく思います」と、受賞作品『宇宙の恋』監督へ称賛コメントを寄せた。●第5回ひかりTVアワードジャパン部門ノミネート監督の中からオリジナリティと可能性を感じる監督に授与される本アワード授与の場面では、ナビゲーターから小森さんが登場。「ダンスも映画も、エンタテイメントという大事な文化だと思います。日々変わる現状の中、今触れるエンタテイメントが未来に繋がっていくと思うので、子どもたちにもどんどん触れていっていただきたいですね。大変な時期ではありますが一緒に盛り上がっていきたいです」と笑顔でエール。アワードプレゼンターの小川紗良は「ワンカットずつの世界観がすごく綺麗に描かれている部分に魅力を感じました。短い時間の中で、笑いや感動、すれ違いや再会などのシーンがギュッと詰まっていて、完成度の高さをものすごく感じました。本作から、海外の架け橋となる作品をわたしも作っていきたいです」と期待を込めて語っていた。●U-25プロジェクト25歳以下の国内在住監督による、5分以下の作品に贈られる本賞の発表・授与には、ナビゲーターの佐野さんが登場。「素晴らしくて3回も見てしまいました!5分間という短い時間の中で、起承転結を上手に表現している部分に驚いたのと、何事も若いうちに挑戦し続けることが大切だと改めて感じ、刺激を受けました」と、同世代ながら映画作品を作り上げる監督を称賛した。●ノンフィクション部門オフィシャルコンペティション3部門の受賞作と共に翌年の米国アカデミー賞へノミネートとなる本優秀賞の発表と授与には、ナビゲーターの片寄さんに続き審査員の滝田監督、望月理恵が登場。「ノンフィクション、ドキュメンタリー映画は新しい世界観や文化を教えてくれる作品が多いので好きです!」と片寄さんが受賞作品の魅力を語った。■『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』監督・キャスト発表EXILE HIROさん、「SSFF & ASIA」代表・別所さん、作詞家・小竹正人の3人によって打ち出された、詩と音楽、映像を一つに融合するプロジェクト「CINEMA FIGHTERS project」第4弾の全6作品の監督・キャストも発表。監督陣はリモートで参加し、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞したSABU監督作品に佐野さん、『午前0時、キスしに来てよ』『ひるなかの流星』などの新城毅彦監督作品に関口さんを迎え、数原さんが主題歌を務める。『天然コケッコー』で報知映画賞監督賞受賞・山下敦弘監督作に白濱さん、高崎映画祭最優秀監督賞を受賞した森義隆監督作に中務さん、ロカルノ国際映画祭で最優秀新進監督賞を受賞した真利子哲也監督作に片寄さん、そして『HiGH&LOW』シリーズを手掛けた久保茂昭監督作に小森さんが出演することが発表。EXILE HIROさんは「今回、第4弾にしてはじめて『GENERATIONS』がチームとしてシネマファイターズとコラボレーションさせていたのですが、素晴らしい監督の皆さんに囲まれて、一人ひとりの個性を引き出せていただけたのかなと思います」と、プロジェクト第4弾への手応えを覗かせた。『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』は2021年、公開予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project- 2021年公開予定
2020年09月28日ダンス&ボーカルグループ・GENERATIONS from EXILE TRIBEが27日、都内で行われた国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(略称:SSFF&ASIA)2020」アワードセレモニーに登壇した。22年目を迎えた同映画祭は、米国アカデミー賞公認、日本発・アジア最大級の国際短編映画祭。毎年6月に開催をしていたが、今年はコロナ禍の影響で延期し、9月16日~27日に、東京4会場とオンライン会場にて開催された。GENERATIONSはフェスティバルナビゲーターを務め、「You&I」が映画祭のテーマソングに。アワードセレモニーには、白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太がスーツ姿で出席した。16日に開催されたオープニングセレモニーにリモートで参加した白濱は、「やっと来られました」と話し、同映画祭の代表を務める別所哲也から「やっと会えたね」と声をかけられると、「やっとお会いできましたね」と笑顔を見せた。そして、オープニングセレモニーへのリモート参加で「新しい時代になったな」と感じたと言い、「オフィシャルサポーターをやらせていただいて、ショートフィルムの世界がもっと広がればいいなとすごく感じたので、今日を通してショートフィルムの素晴らしさが伝わればいいなと思います」と語った。セレモニーでは、EXILE HIRO、別所、作詞家の小竹正人の3人によって打ち出された、詩と音楽、映像を一つに融合するプロジェクト「CINEMA FIGHTERS project」第4弾『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』の全6作品の監督・キャストを発表。SABU監督作品に佐野玲於、新城毅彦監督作品に関口メンディーを迎え、数原龍友が主題歌を担当。山下敦弘監督作に白濱亜嵐、森義隆監督作に中務裕太、真利子哲也監督作に片寄涼太、そして『HiGH&LOW』シリーズを手掛けた久保茂昭監督作に小森隼が出演することがそれぞれ決定した。EXILE HIROは「今回、第4弾にしてはじめてGENERATIONSがチームとしてシネマファイターズとコラボレーションさせていたのですが、素晴らしい監督の皆さんに囲まれて、一人ひとりの個性を引き出せていただけたのかなと思います。まだ全ての作品ができあがったわけではないのですが、完成を楽しみにしています。来年公開を予定していますが、その時には今までにない面白いエンタテインメントとして皆さんにお届けしたいと思います」と、プロジェクト第4弾への意気込みを語った。
2020年09月28日ダンス&ヴォーカルグループ・GENERATIONS from EXILE TRIBEが、「CINEMA FIGHTERS project」第4弾に『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』(2021年公開)に出演することが27日、明らかになった。同作は6本のショートフィルムによるオムニバス映画で、EXILE HIRO、SSFF & ASIA 代表 別所哲也、作詞家 小竹正人の3人によって打ち出されたプロジェクトの第4弾となる。SABU監督作品では佐野玲於が出演、主題歌はKAZUKI(DOBERMAN INFINITY)が務める。新城毅彦監督作品には関口メンディーが出演し、数原龍友が主題歌に。山下敦弘監督作には白濱亜嵐(主題歌:DEEP SQUAD)、森義隆監督作に中務裕太(主題歌:伶)、真利子哲也監督作では片寄涼太が出演&主題歌、そして久保茂昭監督作に小森隼(主題歌:iScream)が出演する。○SABU監督 コメント作詞家小竹正人さんの詞を脚本、そして映像化する。詩か…なるほど、面白い…。小竹さんの詞の世界観を壊していないか気になりつつも、僕の予想を遥かに超えて凄く面白い作品に仕上がりました!○佐野玲於 コメント昨年に引き続きシネマファイターズプロジェクトに参加させていただくことになりました。今回僕はSABU監督とタッグを組ませていただき作品に挑ませていただきましたが、個人的にもSABU監督の一ファンでして、監督の創る作品に参加できた事に有り難い気持ちで一杯です。今回演じる役の"生き方"を自分と照らし合わせ、落とし込んで、SABU監督の言葉も強く意識しながら、細かいコミュニケーションを取りながら撮影を行わせていただきました。ショートフィルムという限られた時間の中での作品ではありますが、ショートフィルムならではの作品の中に溢れる様々な世界観を感じ取っていただけたら嬉しいです。○新城毅彦監督 コメント今回撮らせて頂いてまず思ったのは20分の枠の中で表現する難しさと面白さでした。ストーリーもテイストもある程度自由だったのでメジャー映画とは違う事にチャレンジ出来て、タイトなスケジュールの中ではありましたが逆に普段より凝縮してやれて、無駄を削ぎつつ隙間の空間を作るのがとても楽しかったです。メンディーって決まったら真面目なラブストーリーをやりたいと思ってたんですが、期待以上に芝居で答えてくれて、今まで見た事のないメンディーが見せられたのではと思ってます。○関口メンディー コメントこの度初めて、シネマファイターズの作品に参加させて頂きました。LDHの諸先輩方や同じグループのメンバーのこれまでの作品も観させて頂いていて、どれも見応えのあるものばかりで、少しプレッシャーもありましたが、素敵な共演者の方々やスタッフの皆さんに囲まれて、良い雰囲気でチーム一丸となって撮影をすることができました。これまで自分が演じさせて頂いてきた役柄とはまた一風変わった雰囲気も感じて頂けると嬉しいです。○数原龍友 コメントソロでの活動も少しずつ増えてきている中、同じグループのメンバーが主演を務めるショートフィルムで主題歌を担当させていただけたことをすごく光栄に思います。歌入れの前に台本を読ませていただきましたが、本を読んでいても、辛くて、切なくて、これは確かに笑うことしかできないなぁと共感できる部分もあったり。この本にどんな映像が乗るのか期待しながら、そして自分の経験を照らし合わせながら歌唱させていただきました。どん底を味わうと笑えてくる。そんな経験がある方には何か重なることがあるのでは無いでしょうか? この楽曲が今回の作品に、より華を添えられるような一曲になれば嬉しいです。○山下敦弘監督 コメント今回の作品は柄にも無くシンプルに当たり前な恋の物語を作りました。白濱亜嵐の素直な眼差しが作品を貫き、言葉には出来ない“想い”が短い映画の中にぎゅっと詰まっていると思います。映画における必要最低限の要素で、これだけ豊かな作品になるなんて、監督である自分自身も想像出来ていませんでした。今回この短編を作ってみて、映画はやっぱり面白いな、とあらためて感じることが出来ました。このプロジェクトに参加出来てよかった。ありがとうございました。○白濱亜嵐 コメント今回シネマファイターズには2度目の参加となります。前回とは全く違う内容、かつ短い撮影期間でしたが、山下監督から普段自分がドラマや映画で経験したお芝居とは違う表現を求められることもあり、それが、一人の役者として非常に良い経験をさせていただけたと感じています。長編作品とは違う良さが短編にはあり、観ている方へも答えを委ねる部分もあると思うので、皆さんそれぞれで受け取っていただき、考えていただけるきっかけとなれば嬉しいです。○森義隆監督 コメント自分の作品が完成したのは2月でした。コロナをまたいで、まだ完成していないチームもあると聞きました。映画は時代とともにあります。コロナ前後という特別な時間をまたいで紡がれる、このオムニバスの完成が楽しみでなりません。○中務裕太 コメント今回、森監督とタッグを組ませていただき、撮影に臨ませていただきました。顔合わせ初日の本読みから、監督が自分のキャラクターをすぐに理解してくださり、作品の役では普段の僕に近いキャラクターをと考えてくださっていました。台本は読み込まずに来てほしいということで緊張もありましたが、現場で監督が指導してくださり、力まず、リラックスした状態でお芝居が出来たことも良い経験となりました。新たな自分を開拓してくれた作品でもあるので、たくさんの方に観ていただきたいです!○真利子哲也監督 コメント片寄涼太氏を主演に迎えて今までにない短編に挑戦しました。コロナの影響で紆余曲折ありましたが、小竹正人氏の歌詞にインスパイアされて、東京とシカゴを舞台にした恋人たちの物語をアメリカの脚本家と執筆しました。片寄くんはオンラインでの英語の芝居もあり、誰もなし得ていない挑戦をしてもらいましたが、うまくいくことを確信しています。何より、片寄くんがこの機会を誰よりも楽しんでもらえていることを嬉しく思います。○片寄涼太 コメント昨年末に真利子哲也監督にお会いさせて頂いて、その頃の自分の葛藤や考えていることについてお話をさせて頂きました。その後、上がってきた台本のなかにいた役は、僕の心の奥の奥の深~いところに存在する人を言い当てられたような役でした。好奇心とともにその役を演じることに今からドキドキしています。主題歌も今回ソロで歌わせて頂くのですが、とても縁を感じる方の楽曲を僕なりのこだわりのアレンジでお届けできるので、そちらもどうか楽しみにしていて頂けると嬉しいです。○久保茂昭監督 コメントこれまでも小竹さんの素敵な詩の世界観をMVとして表現させて頂いていますが、今回は全く別次元の挑戦だと感じています。 歌詞から感じる『荒んだ世界でもそれぞれの心の中にある小さな小さな「愛という名の海」』を物語のテーマとして自分で原案、脚本を作らせて頂きました。GENEの中ではいつもムードーメーカーで明るい印象のある隼ですがそんな隼の愛くるしい一面も少し交えつつ一味違ったこんな隼を見てみたいと思いながら作品を作り上げていくのが楽しかったです。 素晴らしい映画監督たちの中に肩を並べさせていただくことはとても恐縮ですが新しい久保の世界観ができたと感じます。○小森隼 コメント今回シネマファイターズプロジェクトに参加させて頂けることになり、そして、久保監督とタッグを組んで撮影する日が来るのがすでにとても楽しみです! 久保監督とはGENERATIONSのデビュー作品から数多くのミュージックビデオを撮って頂いていて、今作でも直接、楽しみながらコミュニケーションを取らせてもらっています。その久保監督が僕にフォーカスを当てて作られる世界観がどうなるのか本当に楽しみでワクワクしています!
2020年09月27日俳優の中川大志と、E-girlsのメンバーで女優の石井杏奈がW主演を務める、映画『砕け散るところを見せてあげる』(2021年4月9日公開/PG12指定作品)のスペシャルトレーラー第1弾が1日に公開された。同作は、竹宮ゆゆこの同名小説をSABU監督が実写化。大学受験を控えた普通の高校3年生で、人よりも正義感が強い濱田清澄(中川)は、学年一の嫌われ者・高校一年生の蔵本玻璃(石井)が、いじめを受けている現場をたまたま目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていく。井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海などの今注目の若手俳優陣に加え、矢田亜希子、木野花、原田知世、堤真一などの実力派俳優陣がしっかりと脇を固め、主題歌はLDH Presents THE GIRLS AUDITIONにてグランプリを獲得した新進気鋭の現役高校生・琉衣による「Day dream 〜白昼夢〜」に決定している。公開されたスペシャルトレーラーは、映画本編では使用されていない映像も用いたSABU制作によるもの。本予告では描ききれなかった物語の鍵となる重要なシーンを盛り込んだ内容で、今後第2弾以降の制作も決まっている。さらに、本作が第36回ワルシャワ国際映画祭の「国際コンペティション部門」へ正式出品されることもわかった。「国際コンペティション部門」は、ワルシャワ国際映画祭の最高賞を選ぶ部門で、世界各国のさまざまな候補作から選りすぐりの作品が選出される。○SABU監督 コメントコロナでこれまでの日常が奪われた。劇場で映画が観れないのは本当に辛かった。映画は人の心を豊かにする大切な娯楽の一つだと改めて感じました。僕は観客の皆さんの声や反応を原動力に映画を作って来ました。お客さんの声を早く聞きたい。そんな中、ワルシャワ国際映画祭からコンペティション部門で招待! 嬉しくて飛び上がりました。今回のコロナで隠れたヒーローたちが話題になりました。昼夜を問わず舞台裏で活動し、病人や弱い立場にある子どもたちを支えるヒーローたちです。今作にもそんなヒーローが登場します。娯楽映画であること以上にアートフィルムとしての性質を多く備え、個性的で美しく、記憶に残る作品です。映画を見て楽しんで是非声を聞かせて下さい!
2020年09月01日新型コロナウイルスの感染予防および拡大防止のため劇場公開が延期となっていた、竹宮ゆゆこ原作の映画『砕け散るところを見せてあげる』の公開日が、2021年4月9日(金)に決定。あわせて、本作のスペシャルトレーラーの第1弾が公開された。大学受験を控えた普通の高校3年生で、人よりも正義感が強い濱田清澄は、学年一の嫌われ者・高校1年生の蔵本玻璃が、いじめを受けている現場をたまたま目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていく。中川大志が濱田清澄、石井杏奈が蔵本玻璃をそれぞれ演じる。中川と石井の共演は、2012年に放送されたドラマ『GTO』(関西テレビ・フジテレビ系)、2016年9月10日に公開された映画『四月は君の嘘』に続き、今回が3度目となる。そのほか、堤真一、原田知世、木野花、矢田亜希子、北村匠海、井之脇海、清原果耶、松井愛莉がキャストに名を連ねた。この度公開された映像は、映画本編では未使用のカットも使用されている、SABU監督自身によるスペシャルトレーラーの第1弾。本予告では描ききれなかった、物語の鍵となる重要なシーンを盛り込んだ内容になっている。SABU監督の予告映像は第2弾以降も制作を予定しているという。さらに、本作は、第36回ワルシャワ国際映画祭「国際コンペティション部門」への正式出品も決定した。同部門は、ワルシャワ国際映画祭の最高賞を選ぶもので、世界各国のさまざまな候補作から選りすぐりの作品が選出される。公開日決定、ワルシャワ国際映画祭のコンペティション部門への出品を受けての、SABU監督のコメントは以下の通り。「コロナでこれまでの日常が奪われた。劇場で映画が観れないのは本当に辛かった。映画は人の心を豊かにする大切な娯楽の一つだと改めて感じました。僕は観客の皆さんの声や反応を原動力に映画を作って来ました。お客さんの声を早く聞きたい。そんな中、ワルシャワ国際映画祭からコンペティション部門で招待!嬉しくて飛び上がりました。今回のコロナで隠れたヒーローたちが話題になりました。昼夜を問わず舞台裏で活動し、病人や弱い立場にある子どもたちを支えるヒーローたちです。今作にもそんなヒーローが登場します。娯楽映画であること以上にアートフィルムとしての性質を多く備え、個性的で美しく、記憶に残る作品です。映画を見て楽しんで是非声を聞かせて下さい!」『砕け散るところを見せてあげる』2021年4月9日(金)
2020年09月01日子役から活躍し、シリアスからコミカルな作風まで幅広くこなす俳優・中川大志。それも社会現象となった高視聴率ドラマから大河ドラマ、朝ドラ、青春映画まで網羅、コントにも出演する。現在活躍する若手俳優の中でも、その演技力は抜きん出ているが、決して“器用貧乏”ではない。中川さんが恩師と慕う山寺宏一は「中学生のころから天才」「でも努力の人でもある」と評している。どんな役柄にもチャレンジしながら“中川大志の○○”にしてしまう、その凄さ。あえて“芸達者”と呼びたい俳優・中川大志のいままでと、これからに迫った。当時13歳「家政婦のミタ」で注目を集める!「夜行観覧車」では杉咲花と共演1998年東京生まれ。先日6月14日に22歳になったばかり、その“若さ”にはいつも驚かされる。小学生のときにスカウトされて2009年に俳優デビュー、芸歴は10年を超える。映画『半次郎』でスクリーンデビューし、2011年、連続テレビ小説「おひさま」を経て、松嶋菜々子主演「家政婦のミタ」で父が長谷川博己、叔母が相武紗季、姉が忽那汐里、妹が本田望結という豪華な一家の長男・阿須田翔を演じて一躍注目を集める。頼まれれば“どんなことでもしてしまう”家政婦のミタさん(松嶋さん)との関わりによって、実質、家庭崩壊していた阿須田家が成長していく本作は、遊川和彦脚本。東日本大震災で疲弊していた人々の心に衝撃的な形で愛を投げかけ、最高視聴率40%を記録する社会現象に(関東地区/ビデオリサーチ調べ)。中川さんも当時13歳にして大人びた演技で視聴者を魅了した。翌2012年からは「13歳のハローワーク」 「GTO」など出演作が途切れることなく、山寺さんのMCでお馴染みの「おはスタ」の火曜レギュラーにも起用され(2012年4月 ~2014年3月)、多忙を極める。そんな中、同様に頭角を表しつつあった杉咲花と「夜行観覧車」(2013)で共演。鈴木京香、石田ゆり子、田中哲司、夏木マリら熟練の先輩たちの中で、小6から中3まで、杉咲さんと対になるような同い年の少年・高橋慎司を熱演して新たな代表作を得る。“似ている”アイドル・高木俊介との一人二役でもあった。等身大!さまざまな高校生役で活躍その後も学業と両立させながら役者を続けてきた中川さん。2014年には豪華キャストによる「水球ヤンキース」、2015年には「監獄学園-プリズンスクール-」「南くんの恋人~my little lover」の2作で主演、ホラー『青鬼 ver.2.0』で映画初主演も果たす。通学シリーズの『通学途中』(15)や『四月は君の嘘』(16)ではその後も共演する俳優たちと青春のキラキラを体現し、『きょうのキラ君』(17)でも人気者のモテ男子・吉良ゆいじ役で主演。『映画ちびまる子ちゃん イタリアから来た少年』ではイタリアの少年・アンドレアの声も務めた。一方、「重版出来!」(16)では新人漫画家に扮し、「江~姫たちの戦国~」「平清盛」以来、3度目の大河ドラマ「真田丸」(16)では豊臣秀頼という後半のキーパーソンを神々しいほどの凜々しさと繊細さで演じてみせた。そして高校卒業後は進学せず、役者1本の道を選ぶ。快活な17歳とニートの27歳を演じ分けた『ReLIFE リライフ』(17)、本気の恋に目覚める男子高校生を演じた『虹色デイズ』(18)、さらにドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」の王子キャラ・馳天馬で人気を博しながら、「賭ケグルイ」では野心丸出しの策士、生徒会書記・豆生田楓役を怪演。『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』とまるで正反対の役柄で第42回日本アカデミー賞新人俳優賞にも選ばれるなど、躍進を遂げる。2019年は、連続テレビ小説「なつぞら」を含めてドラマに出ずっぱりとなった。1月期は「スキャンダル専門弁護士 QUEEN」でパッと見スマートなエリートでありながら、ちょっと抜けている新米弁護士というハイブリッドタイプを見せつけ、「賭ケグルイ」Season2では豆生田を続投、10月期は「G線上のあなたと私」でやはり恋愛には不器用な理人くんと、驚異の演じ分け。その人気はお茶の間に広く浸透した。また、この3月には、BS-TBSドラマ「左手一本のシュート」で脳出血・右半身まひから復活を遂げた実在の人物に扮したばかり。「家政婦のミタ」でも「夜行観覧車」でも“バスケ部員”だったが、今回は左手一本でのシュートに挑む“あきらめない”バスケ少年を熱演した。『坂道のアポロン』は自信を持って言える「代表作」19歳で演じた三木孝浩監督の青春音楽映画『坂道のアポロン』は、以前からのファンには新たなときめきを与え、映画ファンにも“キラキラしているだけのイケメン若手俳優”ではないことを証明した作品となった。10か月という長い準備期間で全くの初心者だったドラムを猛特訓し、ピアノを演奏する主演の知念侑李とリハーサルを何度も繰り返し、代役を立てずに自らの演奏でジャズセッションのシーンを撮り切った。そのドラムの腕前は「細杉くん」のCMでも披露したことがある。演じたのはガキ大将とも、番長とも違う、差別の中で育った繊細なハートと人一倍の愛情の持ち主である川渕千太郎。知念さん演じる西見薫との目配せしながらのセッションは、その奏で合う音に愛情の籠もったラブシーンともいえるものだった。彼の演技には、「心から音楽を楽しんでいる笑顔は、私が漫画で描きたかった千太郎の姿そのまま。涙が溢れました。最高の千太郎をありがとうございます」と原作者・小玉ユキも感激するほど。中川さん自身も「その瞬間にしか生まれない奇跡がいっぱい映っている作品」と語り、「役者をやってきた中で、映画の中に自分の分身というか…千太郎を置いてこられたので、10年経っても、20年経っても絶対に忘れない作品だし、自分にとっては宝物のようなキャラクターです。本当に、自分にとっての代表作だと思います」とシネマカフェのインタビューで語っている。「LIFE!」と「細杉くん」その端正な顔立ちと大人びた色気を封印した、真ん中分けロン毛&メガネのauのCMキャラクター・細杉卓(こますぎ・すぐる)のインパクトは、当時放送中だった「花のち晴れ~花男 Next Season~」と「同一人物とは思えない」と話題となった。もはや彼が次に何をやってくれるのか、楽しみに待っている自分がいる。ちなみにカラオケで高得点を目指す細杉くん、歌も何気に上手い!数々のモテキャラ(およびヘタレキャラ)を演じながらも、そのコメディセンスはNHK「LIFE!~人生に捧げるコント~」で内村光良をはじめとする猛者たちに“揉まれて”きたことが大きいだろう。2017年から準レギュラーとして不定期に出演しており、昨年は“なっちゃん”広瀬すず、山田裕貴、川島明が出演した「なつぞら」コラボも実現。コント初挑戦の広瀬さんとお馴染みのメンバーとの橋渡し役となり、同作でナレーターを務めていた内村さんとは画面上で奇跡の(?)共演となった。また、ステイホーム期間中には、「ノンフィクションです(笑)」という“事務所NG”のリモートコントも話題に。いずれも、中川さんを語るには外せないコンテンツ。彼の引き出しの多さや間のとり方の巧さは、こうした果敢な挑戦から生まれてきたものだろう。“3バカトリオ”の豪華さ「水球ヤンキース」(2014)「Hey!Say!JUMP」中島裕翔がドラマ単独初主演を務めた今作は、同・高木雄也に山崎賢人、大原櫻子、新川優愛、鈴木伸之、間宮祥太朗、矢本悠馬など、奇跡のような超豪華なキャストが集結。さながら「ウォーターボーイズ」meets「今日から俺は!!」のような青春“水球”ドラマだ。中川さんは、かつて将来を期待されていた水球経験者・龍二(山崎さん)の幼なじみで橋本環奈ファンの通称“3バカトリオ”のひとり・志村公平を、朋生役の千葉雄大、慎介役の吉沢亮とともに好演。なかでも公平は一人だけ泳げないカナヅチだったが、彼の奮闘が水球をあきらめていた龍二の心を大きく揺さぶることにもなった。千葉さんからの容赦のないツッコミは、多分ガチで入っている。伊藤沙莉と共演『MY NICKNAME is BUTATCHI』(2016)8つの“片想い”を描いたオムニバス映画『全員、片想い』の1編では、「いいね!光源氏くん」も記憶に新しい伊藤沙莉と共演。演じたのは、幼い頃いつもいじめから庇ってくれ、カサブタを作っていた“ブタっち“こと杏奈から思いを寄せられる佐竹役。しかし、杏奈の思いは知らず、彼女の親友と付き合うことに。相手の言葉尻をつかまえては始まる、2人の丁々発止の掛け合いは飯塚健作品らしく軽妙ながら、ほんのりと切なさが残る。飯塚監督とは『虹色デイズ』でもタッグを組んだ。エンドロールも必聴『ReLIFE リライフ』(2017)夜宵草の人気漫画が原作。大学院を卒業して就職したものの3か月で自主退職、以来ニートの海崎新太が1年間だけ17歳となって高校生活を送り直す。見た目は爽やかな高校生だが、中身は27歳であることから、人生の“やや先輩”らしくクラスメイトたちの世話を焼くうちに自分自身を見つめ直すことに。“お仕事モノ”として見ても沁みる。リライフ研究所の所員で、一緒に高校生になる監視役として千葉さんも登場。エンディングテーマ「ケツメイシ」の名曲「さくら」のカバーではラップにも初挑戦。やっぱり“何でもこなせる”と唸ってしまう!天馬くんに愛を!「花のち晴れ~花男 Next Season~」(2018)ヘタレ感や変顔は一切なし。主人公・江戸川音の婚約者にしてIT企業の御曹司、紳士的で冷静沈着、文武両道、圧倒的なカリスマ性を放つ生徒会長であるカンペキ男子・馳天馬を演じたことで、ファン層をグッと広げた。年齢以上の経験値と背負ってきた辛苦を感じさせる天馬役は見事にハマった。しかし、悲しいかな、杉咲さん演じる“幼なじみ”音が惹かれていくのは神楽木晴(King&Prince平野紫耀)…。実は孤独だった天馬が音に安らぎを求めたのもよく分かるだけに、天馬を推す声も続出した。『覚悟はいいかそこの女子。』も同一人物!?(2018)『虹色デイズ』ではモテ男子を返上し、本気の恋を知っていく役柄を演じていた中川さん。だが、今作では自分はモテることが当たり前、本気になればいつだってすぐに恋人ができると考えている、恋愛経験ゼロのいわゆる残念なイケメンに。“ヘタレ男子マンガの先駆け”といわれた少女漫画を原作に、ドラマ版では伊藤健太郎や甲斐翔真、若林時英ら同級生たちと学校中の恋愛模様に巻き込まれたが、映画では学年一の美少女・三輪美苑(唐田えりか)にひと目ぼれするも、まるで相手にされず…という恋愛ベタぶり。こちらも、天馬を演じた人と同一人物とは思えない!?応援したくなる“イッキュウさん”「なつぞら」(2019)記念すべき100作目となる朝ドラ「なつぞら」は日本のアニメーション黎明期が舞台に。演じたのは、東京大学の哲学科出身、論理的思考でアニメを企画する演出家・坂場一久。やがて、なつと結婚し、アニメ界で活躍する妻を支える“イッキュウさん”として親しまれた。当初はカチンコも上手く鳴らせないドジッ子設定で、不器用で頑固、周りが見えなくなる猪突猛進型インテリもまた得意とするキャラクターだろう。なつと坂場、夕見子(福地桃子)と雪次郎(山田裕貴)の合同披露宴も話題となったが、「おはスタ」時代からのファンには感涙ものの共演も実現した。ようやく公開『ソニック・ザ・ムービー』(6月26日公開)セガグループのゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の実写映画化で、ソニック役声優に大抜擢。長年ソニックを務めた金丸淳一ではないことで物議を醸したが、なかなかどうして、中川さん演じるソニックはこのハチャメチャなハリウッド的世界観にハマっている。なにより、宿敵である天才科学者ドクター・ロボトニックの声を演じるのは山寺さんだ!「やはり大志は”大したもんだ”と思う(笑)。何にでもチャレンジして見事にクリアする才能の凄さ。でも彼は、努力の人でもあるんですよ」この山寺さんのコメントがすべてを物語る。永野芽郁と恋人同士に!新・日曜ドラマ「親バカ青春白書」(8月~)「今日から俺は‼」チームと福田雄一監督が再び組んだ今作は、娘を溺愛するあまり同じ大学の同級生になってしまう父親をムロツヨシが演じることで注目を集めている。その娘役は、「真田丸」と「LIFE!」の長編コメディ「忍べ!右左ヱ門」でも許婚を演じていた永野芽郁とくれば期待値も上昇。日本テレビ連続ドラマのレギュラー出演は、2014年「地獄先生ぬ~べ~」以来6年ぶりになるという。秋田県から上京した真面目な青年で、平凡な人生を変えたいと願っている役柄というが、気心知れたメンバーとの共演でどんな表情を見せてくれるだろうか。石井杏奈とW主演『砕け散るところを見せてあげる』(近日公開)石井杏奈と『四月は君の嘘』以来およそ4年ぶりの共演となるW主演作。「中学2年生で初めて共演して以来、3回目の共演で、同い年の石井さんとは、安心感がありました。玻璃という難役に果敢に挑んでいる姿が頼もしかった」と信頼を込めて語っており、壮絶ないじめに遭う玻璃を救う“ヒーロー”、濱田清澄を演じる。「僕も子供の頃ヒーローになりたかった。自分を犠牲にしてでも守りたい誰かの存在が、どんな人の事もヒーローにするのかもしれない。魂を込めて演じました」と語る本作は、海外からも注目される鬼才SABU監督のもとで、どう“化ける”のかが気になる。井之脇海や清原果耶、松井愛莉、そして北村匠海と共演も期待の面々。さらに、北村さんと『坂道のアポロン』の三木監督、さらに映画監督の中島良が脚本をリレー形式でつないだ企画【リレー空想映画】の第1弾「嘘とマーガレット」のリリースも発表された。期せずしてステイホームという充電期間を得、クリエイティブな作業にも目覚めた中川さん。これからもますます目が離せない存在となりそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ソニック・ザ・ムービー 2020年6月26日より全国にて公開© 2018 Paramount Pictures Corporation and Sega of America, Inc. All Rights Reserved.砕け散るところを見せてあげる 近日公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2020年06月22日鬼才SABU監督が手掛け、各世代から支持を集める竹宮ゆゆこ作品の初の実写化となる『砕け散るところを見せてあげる』。この度、中川大志、石井杏奈ら豪華キャストたちの愛の物語を彩る場面写真が一挙8点解禁された。どこにでもいる高校生の濱田清澄(中川大志)が、“学年一嫌われ者”と呼ばれて孤立していた1年生の蔵本玻璃(石井杏奈)をいじめの手から救い出そうと出会ったことから、物語が紡がれる本作。今回解禁となるのは、いじめの標的となる玻璃を守ろうとする清澄や、ずぶ濡れのままロッカーに閉じ込められてしまう玻璃、さらにヒーローポーズを決めてみせる清澄の姿が。泣き崩れる尾崎姉妹の妹(清原果耶)を慰めるように、そばで支える姉(松井愛莉)、思いを馳せるように胸に手を当てている真っ赤な嵐(北村匠海)。気が動転する父(堤真一)を必死で止めようとする玻璃は鬼気迫るカット。清澄と玻璃の2人がたどり着く深い愛の結末、そして周囲との関わりも気にならずにいられない、衝撃の<愛の物語>を切り取ったものとなっている。『砕け散るところを見せてあげる』は5月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2020年5月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2020年03月28日アニメ『とらドラ!』、『ゴールデンタイム』で知られる竹宮ゆゆこの小説を、初めて映画化した『砕け散るところを見せてあげる』が、5月8日(金)より全国公開される。この度、予告編と特別前売券のビジュアルが公開された。中川大志演じる、どこにでもいる高校生・濱田清澄(はまだ・きよすみ)と、石井杏奈演じる、学年一の嫌われ者・蔵本玻璃(くらもと・はり)。ある日、清澄は玻璃がいじめに合う現場に遭遇し、彼女を助け出す。それ以来、清澄のサポートによって、玻璃は少しずつクラスにも馴染んでいき、いじめも落ち着きを見せていく。清澄を“まるでヒーローみたい!”と憧れを抱く玻璃と、玻璃の愛らしさと心の美しさに気づいた清澄は、次第に心の距離を縮めていく。この度公開された予告映像では、そんなラブストーリーのような展開から、切り裂くような玻璃の叫び声によって、雰囲気が一変する。「危険が迫っています、逃げてください」と告げる玻璃の切迫した声とともに、傷だらけで絶叫する姿が切り取られている。映像の最後は「俺を生かすエネルギーはお前の幸せだから」と清澄が語り、傷ついた玻璃と無邪気に笑い合うふたりの姿で締めくくられる。現役高校生の琉衣が歌う、主題歌『Day dream ~白昼夢~』も、今回の予告編のなかで初公開。ナレーションを、竹宮ゆゆこ作品と縁深い声優、堀江由衣が担当している。また、同時に公開された特別前売券のビジュアルは2タイプ。「中川大志&石井杏奈Ver.」は、ふたりの力強い表情とともに、劇中に登場する数々の場面がつなぎ合わせられている。「中川大志&北村匠海Ver.」には、今回”親子”として映画初共演となったふたりが、本作の鍵となる“ヒーローポーズ”を決めたカットが使用されている。本作の監督はSABUが務め、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、原田知世、堤真一ら俳優たちが脇を固める。『砕け散るところを見せてあげる』5月8日(金)より全国公開
2020年03月12日中川大志と石井杏奈のW主演で竹宮ゆゆこの小説を映画化する『砕け散るところを見せてあげる』。この度、本作の追加キャストが発表。井之脇海、清原果耶、北村匠海ら若手俳優、原田知世、堤真一といったベテランが出演する。学年一の嫌われ者、蔵本玻璃がいじめを受けている現場を目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける濱田清澄を中川さん、蔵本玻璃を石井さんが演じ、衝撃の愛の物語を描く本作。今回追加で発表されたのは、そんな2人を取り巻く豪華な俳優陣。清澄の親友・田丸玄悟役には、『トウキョウソナタ』、大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」などに出演した井之脇海。正義感が強く、玻璃をいじめから守ろうとする玻璃のクラスメイト・尾崎の妹役を、『3月のライオン』「透明なゆりかご」に出演、秋には映画初主演作『宇宙でいちばんあかるい屋根』の公開も控える清原果耶。何かと清澄を気にかけるクラスメイト・尾崎の姉役に、モデルであり、「ラブホの上野さん」「オトナ高校」など女優としても活動する松井愛莉。清澄の息子、真っ赤な嵐役は、『君の膵臓をたべたい』で大きな注目を集め、『とんかつDJアゲ太郎』『東京リベンジャーズ』など公開待機作にも熱い視線が注がれる「DISH//」北村匠海。そして、おしゃべり好きな清澄の母を、バラエティー番組などでも活躍する矢田亜希子。清澄と玻璃を応援する近所のクリーニング屋さんを、名バイプレイヤーの木野花。清澄と結婚し、真っ赤な嵐の母を演じるのは、連続テレビ小説「半分、青い。」の母親役もとても印象的だった原田知世。玻璃の父役は、同じく父親役で出演する『一度死んでみた』がもうすぐ公開を迎える堤真一が務める。さらに、青と赤で彩られたポスタービジュアルも到着。孤独な玻璃を守ると決意した清澄、そして清澄を信じる玻璃、2人の表情が印象的なビジュアルとなっている。なお、本作の主題歌には「LDH Presents THE GIRLS AUDITION」でグランプリを獲得した現役高校生、琉衣の「Day dream ~白昼夢~」に決定した。<キャストコメント>井之脇海SABU監督とはずっとご一緒したかったので、出演が決まった時とても嬉しかったことを覚えています。脚本を読んで、僕も「誰かのヒーローになりたい」と幼いころに思っていたことを思い出しました。相手を救うためなら自分の全てを捧ぐ覚悟は、とても美しくて心を打たれました。僕が演じた田丸は、清澄の一番の親友で理解者です。清澄と玻璃の関係を応援をするのですか、清澄が遠くなってしまう寂しさを感じています。それでも自分の感情を押し殺し、清澄の背中を押し続ける田丸は、「清澄のヒーローになりたかったのではないか」そう思いながら演じました。清原果耶尾崎 妹役で出演させて頂きます、清原果耶です。クールビューティな姉とは正反対の自由奔放でクセのある彼女。優しさは生モノだ、と思えるような言葉選びが魅力的な女の子でした。脚本を読んで彼女と出会った時の衝撃は、これからも腹の底に居座り続ける様な気がしています。とてもエネルギーの強い現場でした。是非公開を楽しみにして下さると嬉しいです。松井愛莉尾崎 姉を演じました。松井愛莉です。尾崎姉という役はクールで感情が表にでないキャラクターで、今まで演じたことがない役だったのですが、共演者の方々とのお芝居の中で、作品に意味を与えられていたらと思います。私は以前原作を読んだことがあったのですが、その時衝撃的な作品だったことが印象に残っており、そんな作品の映画化に参加できてとても嬉しく思います。独特な世界観と目が離せない展開の作品です。是非楽しみにしてください。北村匠海真っ赤な嵐を演じます北村匠海です。主演の大志くん・杏奈さんがとにかく素敵です。本当に素晴らしい作品で、ここに少しでも関われた事が、とても光栄で誇らしい気持ちになりました。SABU監督と2人が織りなす破滅的で美しい物語です。矢田亜希子今回、このお話を頂いた時はまずSABU監督とご一緒できることが嬉しかったです。私は、中川大志くん演じる主人公清澄の母親役ということで、高校生にもなる大きな子の母親役は初めてだったのでここまで大きく育ててきた背景をたくさん想像しながら、大志くんを観察したり(笑)。母と子のシーンでは「さっぱりさばさばお母ちゃん」ですが愛溢れる気持ちいっぱいで演じました。原田知世清澄と玻璃の間には、あまりにも清らかな愛情が満ち溢れていて、人を好きになる気持ちがどれだけ尊いものであるかをあらためて気づかせてくれる。中川大志さんと石井杏奈さんが本当に素晴らしく涙が溢れました。この作品に参加できたことをとても嬉しく思っています。堤真一SABU監督との仕事は『DRIVE』(2002年)以来18年ぶりです。久しぶりにご一緒した現場には、何年経っても変わらない監督特有の空気が流れていて、とても居心地が良かったです。この作品に関わって感じたことは、親からの愛情によって子供は自分の存在価値を決めてしまうのかなと。あまりやったことがない役だったので、色々勉強になることも多く、とても良い作品になったと思っています。『砕け散るところを見せてあげる』は5月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:砕け散るところを見せてあげる 2020年5月8日より新宿ピカデリーほか全国にて公開©2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会
2020年03月06日竹宮ゆゆこの小説「砕け散るところを見せてあげる」が、中川大志&石井杏奈W主演で実写映画化。映画『砕け散るところを見せてあげる』として、2021年4月9日(金)新宿ピカデリー、イオンシネマ他にて全国公開される。アニメ「とらドラ!」竹宮ゆゆこの人気小説が映画化原作「砕け散るところを見せてあげる」は、アニメ「とらドラ!」「ゴールデンタイム!」を手掛けた漫画原作者・小説家の竹宮ゆゆこの人気作で、高校生・濱田清澄がいじめにあう女子高生・玻璃をいじめから守ろうと奮闘するさまを描いたお話。紀伊国屋書店などの大型書店で、文庫売上ランキング第一位が続出するほど、発売当初から話題を呼んだ「砕け散るところを見せてあげる」がスクリーンに登場する。<ストーリー>どこにでもいる高校生の濱田清澄は、“学年一嫌われ者”と呼ばれて孤立していた一年生の蔵本玻璃を、いじめの手から救い出そうとする。清澄は玻璃の愛らしさと心の美しさに気づき、玻璃は清澄に感謝と憧れの想いを抱き、二人は心の距離を縮めていく。だが、玻璃には誰にも言えない秘密があり、玻璃を守り抜こうとする清澄にも〈恐るべき危険〉が迫る──。中川大志&石井杏奈W主演濱田清澄(中川大志)受験を控えた高校3年生。蔵本玻璃を、いじめの手から救い出したことを機に、清澄は玻璃の愛らしさと心根の美しさに気づく。演じる中川大志は、『坂道のアポロン』『覚悟はいいかそこの女子。』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、若手実力派。蔵本玻璃(石井杏奈)高校1年生。“学年1嫌われ者”と呼ばれ、いじめられ孤立。清澄に助けられ、感謝と憧れの想いを抱き、惹かれ合う。ただ、玻璃には誰にも言えない秘密があった。石井杏奈はE-girlsのダンサーで、映画『ガールズ・ステップ』『ソロモンの偽証』でブルーリボン新人賞を受賞。中川大志とともに、青春映画にひっぱりだこの人気俳優W主演による、“砕け散る”ほどの体当たり演技で衝撃の愛の物語を演じ切る。また、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、木野花、原田知世、堤真一といった豪華俳優陣も出演。配役は以下の通りだ。田丸玄悟役 - 井之脇海…濱田清澄の親友。尾崎の妹役 - 清原果耶…玻璃をいじめから守ろうとする、玻璃のクラスメイト・尾崎の妹。尾崎の姉役 - 松井愛莉…何かと清澄を気にかけるクラスメイト・尾崎の姉。真っ赤な嵐役 - 北村匠海…清澄の息子。清澄の母役 - 矢田亜希子…おしゃべり好きで市立病院に勤務する清澄の母。近所のクリーニング屋役 - 木野花…清澄と玻璃を応援する近所のクリーニング屋。真っ赤な嵐の母役 - 原田知世…清澄と結婚、真っ赤な嵐の母。玻璃の父親役 - 堤真一…玻璃の父親。SABU監督“衝撃の愛の物語”をどう描く?監督は、モスクワ国際映画祭やベルリン国際映画祭などでその才能を評価される“鬼才”SABU。映画『jam』『MR.LONG/ミスター・ロン』『蟹工船』などを手掛けたSABUが、常識を覆す新しい愛の物語をどう描くのか。【作品情報】映画『砕け散るところを見せてあげる』公開時期:2021年4月9日(金)新宿ピカデリー、イオンシネマ他にて全国公開※2020年5月8日(金)に公開予定だったが延期となった。出演:中川大志、石井杏奈、井之脇海、清原果耶、松井愛莉、北村匠海、矢田亜希子、木野花、原田知世、堤真一監督:SABU原作:竹宮ゆゆこ『砕け散るところを見せてあげる』(新潮文庫nex)主題歌:琉衣「Day dream ~白昼夢~」(LDH Records)映倫:PG12指定作品
2020年02月28日俳優の中川大志と、E-girlsのメンバーで女優の石井杏奈が、映画『砕け散るところを見せてあげる』(5月8日公開/PG12指定作品)でW主演を務めることが20日、明らかになった。同作はアニメ『とらドラ!』『ゴールデンタイム!』で知られる竹宮ゆゆこの初実写映像化作。大学受験を控えた普通の高校3年生で、人よりも正義感が強い濱田清澄(中川)は、学年一の嫌われ者・高校一年生の蔵本玻璃(石井)が、いじめを受けている現場をたまたま目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていく。中川と石井の共演は、映画『四月は君の嘘』(2016年9月10日公開)以来、およそ4年ぶり。本作で3回目の共演となる2人が、“砕け散る”ほど体当たりな鬼気迫る演技で新境地を見せる。メガホンをとったのは、モスクワ国際映画祭やベルリン国際映画祭など、海外の映画祭で高く評価される鬼才・SABU監督。常識を覆す、まったく新しい衝撃の愛の物語で、主演2人の痛々しいほどの体を張った鬼気迫る演技にも注目となっている。○中川大志 コメント・出演が決まった際の率直な感想自分が今までやった事のない色の作品を、SABU組の一員として作れるんだという喜びがありました。・石井杏奈の印象中学2年生で初めて共演して以来、3回目の共演で、同い年の石井さんとは、安心感がありました。玻璃という難役に果敢に挑んでいる姿が頼もしかったです。・実際に役を演じてみての感想SABUさんが常に僕ら俳優に寄り添ってくださり、ワンカットワンカット丁寧に、そして情熱的に撮影に臨めたとても充実した時間でした。・挑戦的な鬼気迫るシーンについては限界の先のゾーンに自分のギアを持っていき、かなりの量のアドレナリンを分泌しながら演じました。自分でも見た事のない顔が作品の中に残ったと思います。・この作品を一言で例えるなら?「ヒーローとは」・メッセージこの物語は、ヒーローの話ではなく、ヒーローになろうとした1人の少年の話です。僕も子供の頃ヒーローになりたかった。自分を犠牲にしてでも守りたい誰かの存在が、どんな人の事もヒーローにするのかもしれない。魂を込めて演じました。期待していてください。○石井杏奈 コメント・出演が決まった際の率直な感想原作を読んだ時に、物語の面白さに夢中で読んでいる自分がいました。蔵本玻璃役を演じさせて頂けることに凄く幸せを感じ、全てをかけて演じたいと気合が入りました!・中川大志の印象中川さんとは同じ歳で、初めてお会いした時はお互いが中学生の時でした。今回の共演で3作品目となります。いつも全てに真っ直ぐで、体当たりで、毎日刺激を頂いていました。現場の中川さんも映像の中の中川さんもとても素敵でした。・実際に役を演じてみての感想玻璃の気持ちに共感し、同じ想いを持ちながら演じることができました。どのシーンも凄く濃くて、大変な撮影も楽しいと感じられる程とても好きな役でした。・挑戦的な鬼気迫るシーンについてはかなり命がけでした! 後先考えず、今だけを見て、全力で必死にぶつかりました。なので、毎日大きな達成感と大きな疲れにあふれて、幸せでした。・この作品を一言で例えるなら?「壮大」な作品。・メッセージいろんな感情の詰まった、温かくて強くて優しい作品です。たくさんの方に届くことを願っています!是非観て欲しいです。○SABU監督 コメント涙が出そうなくらいに生きた玻璃(石井杏奈)。その玻璃のヒーローになると言った清澄(中川大志)。二人の愛は永遠に続くと信じています。○原作者・竹宮ゆゆこ コメント試写が終わって、明かりがついても、私はまだ目を見開いたまま一人震えていました。スクリーンいっぱいに広がる銀河は、ただひたすらに、美しかった。今もこの目の裏に焼き付いて、キラキラと輝き続けています。ぜひ劇場へ足をお運び頂けることを願っております。(C)2020 映画「砕け散るところを見せてあげる」製作委員会 (C)竹宮ゆゆこ/新潮社
2020年02月20日竹宮ゆゆこの小説「砕け散るところを見せてあげる」が中川大志×石井杏奈W主演で映画化決定。ティザーカットも到着した。人よりも正義感が強い、大学受験を控えた普通の高校3年生の濱田清澄は、学年一の嫌われ者・高校1年生の蔵本玻璃がいじめを受けている現場を目撃し、その正義感の強さから彼女を助ける。それがきっかけで、いじめ問題から玻璃を救おうと試み、次第に玻璃との心の距離も縮まっていくが…。主要都市の大型書店で文庫売り上げランキング第1位が続出し、発売時の注目度の高さが伺える竹宮氏の「砕け散るところを見せてあげる」。アニメ「とらドラ!」「ゴールデンタイム」で知られる竹宮氏にとっての初の実写映像化だ。主演を務めるのは連続テレビ小説「なつぞら」への出演が話題となった中川さんと、『ガールズ・ステップ』『ソロモンの偽証』などに出演する石井さん。正義感が強い高校生・濱田清澄を中川さん、学年一の嫌われ者・蔵本玻璃を石井さんが演じる。2人は『四月は君の嘘』にて渡と椿役で共演して以来、およそ4年ぶりの共演。3回目の共演で“砕け散る”ほど体当たりな鬼気迫る演技で新境地を見せる。今回の再共演について中川さんは「中学2年生で初めて共演して以来、3回目の共演で、同い年の石井さんとは、安心感がありました。玻璃という難役に果敢に挑んでいる姿が頼もしかったです」と石井さんの印象を明かし、「いつも全てに真っ直ぐで、体当たりで、毎日刺激を頂いていました。現場の中川さんも映像の中の中川さんもとても素敵でした」と石井さんも中川さんについて語った。また本作ではかなり挑戦的な鬼気迫るシーンも登場するが、「限界の先のゾーンに自分のギアを持っていき、かなりの量のアドレナリンを分泌しながら演じました。自分でも見た事のない顔が作品の中に残ったと思います」(中川さん)、「かなり命がけでした!後先考えず、今だけを見て、全力で必死にぶつかりました。なので、毎日大きな達成感と大きな疲れにあふれて、幸せでした」(石井さん)とふり返っている。そしてこの作品を一言で例えるなら「ヒーローとは」と表す中川さん。「この物語は、ヒーローの話ではなく、ヒーローになろうとした1人の少年の話です。僕も子供の頃ヒーローになりたかった。自分を犠牲にしてでも守りたい誰かの存在が、どんな人の事もヒーローにするのかもしれない。魂を込めて演じました。期待していてください」とメッセージを寄せている。なお、監督は『うさぎドロップ』『蟹工船』などを手掛け、海外の映画祭で高く評価される鬼才SABU。常識を覆す全く新しい衝撃の愛の物語を描き出す。『砕け散るところを見せてあげる』は5月8日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。(cinemacafe.net)
2020年02月20日EXILE、三代目J SOUL BROTHERSのパフォーマーNAOTOが、SABU監督の最新作『ダンシング・マリー』(2020年公開)で映画初主演を務めることが17日、明らかになった。同作はSABU監督のオリジナル脚本による最新作。とある朽ち果てたダンスホールに住み憑く”幽霊”のマリーから、生前に熱烈な恋に落ちていたジョニーを探してほしいと頼まれた青年・藤本研二(NAOTO)が2人の恋を成就させようと奮闘する、時空を超えた壮大なラブ・ファンタジーとなる。NAOTOが演じるのは、都市開発課の職員としてダンスホールの解体を担当する藤本。無気力で平坦な日々を過ごす藤本が、超能力を持った少女との出会いをキッカケにマリーの願いを叶えようと人探しならぬ幽霊探しに奔走する。撮影は昨年の2月に東京、北九州、そして台湾で敢行。ホラーシーンだけでなく、ラブストーリーやヒューマンドラマ、アクションもふんだんに散りばめられ、ジャンルを超えた意欲作となっている。また、同作がスペインで現地時間10月3日より開催される、世界3大ファンタスティック映画祭の一つ「シッチェス・カタロニア国際映画祭2019」の正式招待作品に選出されたことも明らかに。劇団EXILEのメンバー全員を起用した前作の『jam』が、モスクワ国際映画祭で日本人初の「ロシア批評家協会賞」を受賞するなど、最新作にも注目が集まっていたSABU監督が、映画祭からの熱烈なオファーに応えるかたちで『jam』とともに正式上映が実現。今年で52回目の開催を迎える世界的権威の映画祭でワールドプレミアが行われることになった。
2019年07月18日劇団EXILEのメンバーが総出演した、SABU監督の映画『jam』が25日(現地時間)、モスクワ国際映画祭でロシア批評家協会賞を受賞した。同作は、EXILE HIROプロデュースによる、鬼才・SABU監督の最新作で、劇団EXILEが総出演する。ファンの一人・雅子(筒井真理子)に付きまとわれている場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ(青柳)、大切な彼女が瀕死の重傷を負ってしまい“善いこと”貯金をすれば彼女の意識が戻るのではないかと信じるタケル(町田)、刑務所からシャバに戻りやくざに復讐を仕掛けるテツオ(鈴木)、3人の人生が交錯する。世界四大映画祭(カンヌ、ベルリン、 ヴェネチア、モスクワ)の1つ、モスクワ国際映画祭の正式コンペティション部門に正式出品された同作。ロシア批評家協会賞の受賞は日本人監督初であり、世界各国からの問い合わせが一気に増えているという。日本の公開(2018年12月1日)以降も、台湾、イタリア、中国、北米などの映画祭から熱烈オファーにより、今後も映画祭巡業していく予定。現在開催中の ヨーロッパ最大のアジア映画祭であるウディネ・ファーイースト映画祭では、1,200人の観衆が集まりスタンディング・オベーションの中、映画祭ディレクターであるサブリナ・バラチェッティが 「”SABU”というジャンルでしかくくれない本作、次に何が起こるか わからないサプライズが最後まで続き、世界共通でエキサイトする作品」とコメントを残した。世界最古のエンタメ業界紙ハリウッド・ レポーターも「何が起こるかわからない、ストーリー展開。こんな自由で緻密なオリジナル映画が作られる日本映画界、まだまだ今後が楽しみ」とコメントするなど、注目を受けている。6月19日に、Blu-ray&DVDが発売予定。
2019年04月30日毎週金曜に放送中のフジテレビ系「ダウンタウンなう」。その12月7日(金)今夜オンエア回のゲストに「劇団EXILE」の鈴木伸之がゲスト出演、人気の「本音でハシゴ酒」で意外な素顔が明らかになるほか、女優の秋吉久美子もゲスト出演する。「本音でハシゴ酒」は「ダウンタウン」浜田雅功、松本人志と坂上忍の3人が豪華ゲストとお酒を飲みながら本音で語り合う本番組の人気企画で今回は鈴木さんのほか、鈴木さんの友人として女優の夏菜も登場、秋吉さんに加え飲み仲間としてフリーアナウンサーの田中みな実も出演する。2010年のLDHが開催した「VOCAL BATTLE AUDITION 2」に参加、2次審査で落選するもその後行われた「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し俳優として活動を開始した鈴木さん。LDHが総力を挙げた一大プロジェクト「HiGH&LOW」シリーズや『オオカミ少女と黒王子』などを経て、2017年「あなたのことはそれほど」で学生時代の元カノと不倫関係に堕ちるチャラい夫役を演じ、大きな注目を集めると、「今からあなたを脅迫します」『東京喰種トーキョーグール』『リベンジgirl』など立て続けに人気作に出演、放送中の「今日から俺は!!」も大好評だ。体育会系&さわやかなイメージで人気の鈴木さんだが、LDHの先輩・AKIRAからクレームが…さらに友人の夏菜さんが乱入、「下ネタばっかり!」と普段の会話の中身をぶっちゃけられ、裏の顔が次々に暴露されていくことに。イメージ崩壊の大ピンチに陥った鈴木さんはどう挽回する!?そのほか秋吉さんはハシゴ酒でも「破天荒発言」連発。その独特のポリシーや恋愛観に迫るほか、現在夜釣りにはまっているという秋吉さんが釣り上げたという太刀魚を使った料理も登場する。鈴木さんが出演する映画『jam』は現在絶賛公開中。「EXILE」HIROプロデュースのもと『蟹工船』や『うさぎドロップ』『MR.LONG/ミスター・ロン』などのSABU監督がメガホンを取った本作。鈴木さんのほか、『たたら侍』の青柳翔、「中学聖日記」の町田啓太、「ウルトラマンジード」の小澤雄太、「仮面ライダーエグゼイド」の小野塚勇人、『恋と嘘』の佐藤寛太、『ドクムシ』の秋山真太郎、『愛の病』の八木将康に野替愁平ら「劇団EXILE」メンバー総出演で描く完全オリジナル新作映画プロジェクトになっている。「ダウンタウンなう」は12月7日(金)21時55分~フジテレビ系でオンエア。(笠緒)
2018年12月07日●総出演映画『jam』で想像以上にハマったキャストたち現在、テレビドラマや映画など様々な作品で活躍する、劇団EXILEのメンバー。青柳翔、町田啓太、鈴木伸之、秋山真太郎、八木将康、小澤雄太、小野塚勇人、佐藤寛太、野替愁平と、個々に活躍する彼らが総出演する映画『jam』が公開中だ。主人公となった3人の人生が交錯し、因果応報の物語を作り上げるまさに”jam”な同作。場末のアイドル演歌歌手・ヒロシ(青柳)、良いことをすれば意識不明の彼女の意識が戻ると信じ善行を積むタケル(町田)、刑務所からシャバに戻りやくざに復讐を仕掛けるテツオ(鈴木)と、個性豊かなキャラクターを作り上げ、物語を導いた鬼才・SABU監督に、同作について話を聞いた。○想像以上にハマったメインキャストたち――今作のメインキャストたちとは、事前に面接のように話をしてから脚本を書かれたそうですね。青柳くんは『Mr.Long ミスター・ロン』(17年)で一緒だったので、彼とはしていないんですが、町田くんと鈴木くんとは一度話をしました。――映画を拝見して、町田さんの役は真面目そうなんですが、やや狂気的というか、「いい人っぽすぎて逆に怖い」という雰囲気があるように思いました。これには、SABU監督が本人から受けた印象が反映されているんでしょうか?完全にそうです。町田くんはすごく真面目なキャラクターそのままの人なんですが、ちょっと変質者っぽいというか、行きすぎるとストーカーに通じるような怖さがあると思った。それが出た形ですね。それと、パイロットの学校に通っていた(日本航空高等学校石川出身)と聞いて「似合いそうだな」と思ったんですが、そこはまったく活かせなかったですね。車の運転になっちゃいました(笑)。――逆に鈴木さんは、どちらかというと快活なイメージがありますが、今回は一切笑顔を見せずセリフもない、これまであまり演じたことがないキャラクターでした。ご本人は別のインタビューで、「SABU監督と面接をしたとき、ほとんど自分がしゃべっていたせいで『うるさいからセリフなくそう』と思われたのかな?」と言っていましたが……。そんなにしゃべってた印象はないですけどねぇ。鈴木くんは、最初に会ったときからわりととっぽいというか、俺に対してもすごく構えているような空気があって、「若いな!」という印象でした。本人も「男っぽい役をやりたい」と言っていたし、彼はビジュアルがすごくいいので、どこか狂気的だけど物悲しく見える役にしよう、と。――ご本人は「『海猿』みたいな作品をやりたい」とSABU監督におっしゃったそうですね。だから『池猿』にしてやろうと思って、池に飛び込ませました(笑)。――あのシーンはそういうことなんですね(笑)。一方で、青柳さん演じる演歌歌手・横山田ヒロシはだいぶコミカルで、笑ってしまいました。青柳さんは「SABU監督とは2作目だから、監督が俺のことをわかっていていじりにきた」と分析していました。ヒロシはあて書きなんですよ。――そうなんですか!?もちろん。想像していた以上にハマって、すごくおもしろかったです。ファンミーティングの場面で、ファンから「きっとヒロシはこう考えている」といろいろ言われて、もともと全然考えていなかったことなのに無言で手を振ったりして考えているフリをしている。ああいうのを、思った通りに青柳くんがやってくれたので楽しかったですね。●小野塚・野替の演技に、現場で出番を足した――今作には、劇団EXILEが総出演しています。撮影を進める中で、当初と印象が変わった人はいましたか?小野塚くんはすごく芝居がうまいことが現場でわかったので、もったいないと思って少しだけですがセリフを増やしました。もっと膨らませられたらよかったな、と。――たしかに、小野塚さん演じるチンピラの滝口は、出ている時間は短いですが妙に際立って見えて「もっと観たい」と思わされました。そうですよね。俺もそう思います。小野塚くんの役は大きいことはしないんですが、その分必要なことがわかっていて、センスがあるというか信用できると思いましたね。俺も昔は役者をやっていて、そのときはいかに自分を残すかってことばっかり考えてましたけど、そういう意味で小野塚くんはすごくわかっているな、と感じました。あとは野替くんも、付き人としてのヒロシとの絡みがちょっとゲイっぽく見えてきたりして、おもしろいのでいろいろ足しましたね。あるシーンでは、野替くんに「ヒロシの歌、歌える?」と聞いたらちゃんと覚えていて歌えるというから「偉いなー!」と思って歌ってもらったんです。○オリジナル作品を優先するLDHピクチャーズ――SABU監督の作品といえば、とにかく人が走り回るのが特徴だと思います。役者を走らせることで見えてくるものがあるのでしょうか?本当にしんどそうな表情だったり、芝居以上のものが捉えられるおもしろさですね。それと、どこに行っても「今回の映画でも走ってましたね」と言われるので、期待に応えようと思って(笑)。海外でも言われますから。でも本当は、走るシーンを撮るのは毎回緊張するし、あんまり好きじゃないんですよ。撮り終わったらほっとします。路地から急に人でも猫でも出てきた日には、大怪我しますからね。――今回の『jam』でも、人や車が走っていましたね。若い男性グループがとにかく走らされるということでは、SABU監督が以前に撮られた、V6総出演の映画『ハードラック・ヒーロー』(03年)、『ホールドアップ・ダウン』(05年)を思い出したところもありました。そういえば、あの作品でも岡田(准一)くんが車から飛んでいってましたね(笑)。そちらの2作は最初から6人を均等に出すのがテーマで、今回はメインが3人だし、作り方は全然違いました。そもそも『jam』は今後シリーズ化していこうかな、という考えが前提にあるので、今後誰が出てきてもいいように作っているところがあります。極端に言えば、劇団EXILEだけじゃなくてジャニーズが入ってきても『jam』になる。むしろもっとjam(意:交錯/即興など)になってもいいんじゃないか、と思ってます。――SABU監督作品では、『Mr.Long ミスター・ロン』に続いて、2作目のLDHピクチャーズ配給です。LDHとの接点はどこだったのでしょうか?『Mr.Long ミスター・ロン』は僕が台湾でチャン・チェンと個人的に会ったときに企画ができて、その後でLDHが出資してくれることになったんです。撮り終えてベルリン映画祭のコンペに出て帰国してからLDHの方と会う機会があって、「好き勝手やっていい」という話だったので所属することになりました。――LDHピクチャーズでの映画作りには何か特徴はありますか?まず今は、原作という保険がないとなかなかやらせてもらえません。面白い面白くないにかかわらず、何万部売れているかが大事。そこに売れている人をキャスティングして「じゃあこれでいいか」みたいな感じで作ってるんじゃないかっていうくらい、プロデューサーが責任を持たずにやっている作品が多い気がしています。その中でLDHピクチャーズはオリジナル作品をすごく優先していて、それで「世界を目指してほしい」という考えなのがすごく嬉しいですね。そんな環境、なかなかないですから。――では今後も、LDH所属の俳優やアーティストたちが出るSABU監督作品が観られるわけですね。『jam』以外にももう2本撮ったんですが、意外とみんな芝居はできるので安心しています。みなさん真面目というか本気というか、アーティストの方でも片手間の仕事ではない感じでちゃんと来てくれるのが楽しいですよ。■SABU(さぶ)1964年生まれ。初監督映画『弾丸ランナー』(96年)でベルリン国際映画祭パノラマ部門出品、第18回ヨコハマ映画祭で新人監督賞を受賞。以降、『蟹工船』(09年)、『天の茶助』(15年)など作品多数。『jam』は18本目の長編作品となる。
2018年12月02日