キアヌ・リーブス、柴咲の演技に「ほれぼれと見とれてしまう」-映画『47RONIN』
混血児であることを理由に差別を受けるカイに通じるものを感じたよ。
――今回、キャストがほとんど日本人だったので、役者として”異文化に飛び込む”という点でも、カイに通じるものもあったのでは?
キアヌ:そうなんだ! メソッド演技法(※役柄の感情を追体験することによって、リアルな表現を生み出す演技法)を実践していたよ。
(一同爆笑)
――メソッド演技だったんですね(笑)
キアヌ:だから、ひとりでいても寂しくなかったよ(笑)
――メソッド演技を実践していても(笑)、自らの命を捧げるのが名誉という考え方を理解するのは難しかったのでは?
キアヌ:そうだね。切腹は、本当に信じられない行為だ。でも、何かに自分を賭け、責任を取って命を捨てる。その強い気持ちは理解できる。犠牲的精神というか。人間にとって、それ以上のものはないからね。
まさに究極だよ。ほかに何かあるとすれば……、子どもかなぁ。子どもが1番かもしれないけど、切腹も自己犠牲の一つの形として、ありではないかと思う。主君に対する忠義であれ、良くも悪くも刑罰の一つだったとしても自分なりの形で筋を通すことは、名誉なんじゃないかな。
――柴咲さんはいかがですか?
柴咲:今は忠誠心を感じづらい時代ですよね。