伊礼彼方、藤井隆になら「身を委ねても…」異色タッグのアルバム語る(前編)
ただ、もともと音楽畑の人間で挫折した経験があり、ミュージカルを始めてからはあえて歌手活動はしてこなかったのですが、応援してくださる方から「歌う伊礼も見たい」「ライブをやってほしい」という声は聞こえていたんです。僕はこれまで聞こえないふりをしていたんですけど(笑)、色々と経験を重ねて、そろそろそういう声に応えていきたい、恩返ししたい、という思いが強くなっていきました。そこでCDを出すなら、とことんお世話になっているミュージカルの楽曲で、と思ったんですが、まさか藤井隆さんプロデュースで出させていただくとは……。
実は、藤井さん曰く「SLENDERIE RECORDはダンスミュージックレーベル」だそうで。でも、ミュージカルにはダンスも含まれているという意味で、つながりを持たせていただきました。
――「最後のダンス」(『エリザベート』)も入っていますし。
「We Were Dancing」(『アンナ・カレーニナ』)もありますから!(笑) また藤井隆さんのおかげで、いろいろな方が「なんで藤井さんプロデュースで!?」と興味をもって下さるので……毎回毎回、説明しなきゃいけないんですけど(笑)。