仏実写版に込められた“シティーハンター魂” 原作者も感銘「作家冥利に尽きる」
僕自身、脚本を書く上では「シティーハンターの魂をなくしたくない」と思っていました。漫画もアニメもすべて見返して感じたのは、リョウと香、そしてファルコンの3人の過去というものがとても大事だということ。彼らが急にそこに現れたキャラクターではなく、どのような人生を生きてきたのかを感じさせる脚本にしたいなと思っていたんです。
北条:やっぱり、実に細かくキャラクター設定が出来上がっているんですよね。これだけの愛を込めて実写化してくれたということは、本当に作家冥利に尽きます。
――監督は、主演としてリョウ役も演じられています。体づくりにも励んだそうですね。
北条:ラショーさんの腕の筋肉なんて、すごいですよね! リョウの体のシルエットとしても完璧。
本作のポスターが貼ってあるところを通りかかったときに「この絵、いつ描いたっけ?」と思ったことがあって(笑)。キャラクターのシルエットもそうだし、衣装の色使い、構図もまさに『シティーハンター』です。
フィリップ:8カ月間の食事ダイエットとトレーニングをして、筋肉を8キロつけたんです。それが快感になってしまって、今でも運動を続けているんですよ。やはりリョウを演じる上で一番苦労したのは、香、そしてファルコンとの関係性をきちんと演じることなんです。