2012年3月22日 08:46
経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (14) 京大生が震えた”伝説の講義”! 藤原敬之氏著『日本人はなぜ株で損するのか?』
言わば、世間が羨望する「グローバルエリート」として生きてきたわけです。
真の勝ち組・成功者になれた理由はどこにあったのでしょうか?実際に藤原さんに伺いました。
「実は、私は就職する時もグローバルに活躍したいとか、金融の世界で成功しようなどとは全く思っていませんでした。
一時は映画監督やテレビのディレクターを夢見たこともあり、できれば早く帰れて趣味の映画を観る時間が確保でき、楽で給料の良い働き先はないかと探した結果、農林中金にたどり着いたわけです。
でも、現実は悲惨な残業の連続でした(笑)。
ただ、農中で働くなかで、経済のファンダメンタルズをしっかり勉強する機会に恵まれましたし、本物の天才と言える上司との出会いもありました。
『プロの情報のやり取りとは互いの切り口の交換なのだ』という極めて重要なことを彼から教わり、その言葉を実践することで私は四半世紀も相場の世界で生き抜くことができました。」「自分で考え、自分のオリジナルな意見を持つ。
それがプロの務めであるということを若い時代に習得できたことは幸運でした。
確かにファンド・マネージャーは天職だったと思いますが、私の場合、成功者になりたいという野心や計画から始まったわけではなく、多くの価値ある出会いのなかで、目の前にある命題を自分のオリジナルな思考でクリアーしてきた先に、今のような結果がついてきた、という感じです。