経済キャスター・鈴木ともみが惚れた、”珠玉”の一冊 (18) ”サムライ”とは何か? 山口義正氏著『サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件』
その様子は、『第一章「潜行取材」のしかかる秘密の重さ』に詳細に記されていますので、ぜひ、じっくりお読みください。
企業会計について、今一度整理できる内容にもなっています。
さて、ストーリーの最初の登場人物である深町氏は、まさに「暗闘オリンパス事件」の出発点となる重要人物です。
このような重要キャラクターは他にも次々に登場します。
例えば、月刊誌『FACTA』編集主幹の阿部重夫氏。
阿部氏のジャ―ナリスト魂がこのストーリーを盛りたて、厚みを増させていきます。
山口さん(当時は匿名)の執筆による「FACTA」2011年8月号における「オリンパス事件」スクープ記事の掲載。
ここから玉突きのような連鎖が始まります。
そしてこの連鎖は、あのマイケル・ウッドフォード元社長が登場人物として加わることにより、ギアチェンジし、さらに加速化していくのです。
こうしてストーリーも佳境に入ってきます。
続きの話もかなりの見せ場。
ウッドフォード元社長と、菊川元会長が直接対峙する場面です。
舞台はランチミーティング。
よくぞここまで再現できたものだと感心せずにはいられない、迫力あるシーンとなっています。