2012年8月28日 12:38
静岡B級グルメの王者・富士宮やきそば、普通の焼きそばと何が違うの?
作り方はあまり普通の焼きそばと変わらない。
では何が違うのだろうか?「富士宮やきそば学会」事務局を取材した。
まず、取材を通して知った驚愕の真実。
富士宮やきそばは1999年までこの世に存在しなかったというのだ。
あの昭和テイスト満載の焼きそばがまさかと思うがこれは本当のこと。
1999年以前にも、「コシのある硬い麺」など似た特徴をもつ焼きそばは富士宮にあり、市民に親しまれていた。
でもそれは「普通の焼きそば」だったと語るのは、「富士宮やきそば学会」の小林さんだ。
ルーツを戦後まで戻そう。
このエリアの焼きそばは、戦後、皆がまだ貧しい頃に生まれた。
独特の麺は、ゆでずに蒸したもの。
水分が少ないため長持ちする。
そのため、冷蔵庫のない時代に重宝したという。
また、食の貧しかった時代にただ同然で入手できた、肉カスやイワシの削り粉もありがたい存在だった。
これらによって昭和20年代、この地区に多かった製糸工場の女子工員や学校帰りの子どもたちの空腹感を満たす最適なメニューとして、焼きそばが登場した。その後も地域の人々によって、このレシピは愛され守られてきたという。