読む鉄道、観る鉄道 (18) 『交渉人 真下正義』 - 東京の地下鉄で爆弾を積んだ「クモ」走り回る!
、各メディアに出演していた。
警視庁には交渉課準備室が設置され、真下は課長となっていた。
そんな年のクリスマス・イブ。
柏木雪乃(水野美紀)とのデートを楽しみにしていた真下は、室井管理官(柳葉敏郎)に呼び出される。
最新鋭の試験車両「クモ」が何者かに乗っ取られ、犯人の予告通りに公園で爆発事件が発生。
東京の地下鉄事業者「TTR」(東京トランスポーテーション・レールウェイ)では運行装置に原因不明のトラブルが発生し、そのすきに「クモ」は運行中の地下鉄電車に接近する。
車内には爆弾が積まれているかもしれない。
そして犯人は名指ししていた。
「真下さん、一緒に地下鉄を走らせましょうよ……」と。
乗っ取られ、恐怖の対象となる「クモE4-600」は、線路幅や電化方式の違う線路も走れる車両。
映画公開当時、「そんな都合のいい電車があるんだろうか?」と思った人がいたかもしれない。しかしいまでは、九州新幹線長崎ルート向けにフリーゲージトレインの開発が進められることに。
JR四国では試運転も実施されている。
さらに先日、JR西日本がフリーゲージトレインで実績のあるスペインの鉄道と提携することを発表したばかり。