消費増税に備える! 柳澤美由紀の”生活防衛術” (15) ”リストラされた!” その後の家計負担を減らす「支出軽減テクニック」(後編)
前年の年収から給与所得控除などの経費を差し引いた「総所得金額」から基礎控除33万円を差し引いて算出します。
Aさんの場合は273万円になり、それをもとに計算した国保保険料は図表の通りです。
一方、任意継続被保険者制度の保険料は「退職時の標準報酬月額」または「加入している公的医療保険グループ(協会けんぽ又は各健康保険組合)の標準報酬月額の平均額」のうちいずれか低いほうの金額を使って計算します。
協会けんぽの標準報酬月額の平均は28万円。
Aさんの退職時の標準報酬月額は30万円ですが、28万円で算出することになります。
よって、40歳のAさんの任意継続保険料は月3万2256円です。
協会けんぽ(東京)の任意継続被保険者保険料Aさんの場合、扶養家族が2人いることもあり、任意継続を選択したほうが月額1969円節約できることがわかりました。
ただ、妻も40歳以上であったり、子供や配偶者がいない人であれば結果は違います。
Aさんがシングルの場合、国保保険料は年間33万303円になり、月に換算した額が2万7525円になります。
こうなると明らかに国保有利です。
それともう1つ。